a.これでいちおうブルックナーのシンフォニーもひととおり終わったな、
b.ところで、「なおいさん」って、誰なんすかいったい、
a.それは今から40数年前のこと、日がな一日、ネコとスルメの引っ張りあいするような、のんびりした時代の話しだ。どこからともなく軽四の荷台に生活必需品を満載して現れるおじさんがいた、
b.それが「なおいさん」っすか、
a.うん、そのころはスーパーもコンビニもなかったし、その移動販売車は近所のお母さん達にとても人気があったんだ、
b.じゃあ、助かってたのはお母さんの方っすか、
a.いや、そこがなおいのおじさんの人徳ていうかプラスアルファーていうか、ひととおり物を売って荷台にスペースができると、俺たちガキンチョは待ってましたとばかり、勝手に荷台へよじ登り、オジサンはそんな俺らを追い払うでもなく、冗談のひとつふたつ言いながら近所をゆっくり一周してくれて、これがとっても楽しかった、舗装されてない土のでこぼこ道なんで、けっこうゆれてこれがまたスリルあってなあ、
b.大げさに言うと、移動遊園地も兼ねてたわけか、なおいさんの軽四、
a.留守の時は、必要な物をあれこれ見つくろって物置へ入れてくれて、母たちは重宝したらしい、
b.そんなの、信頼されないとあり得ないっ事っすね、
a.アフィリエイト始めるにあたって、まず思い浮かんだのが、このオジサンでなあ、今でもオッカサンと思い出話するほど、印象的な商売人だったなあ、
b.なるほどねえ、それでCD以外にもあれこれ人生の必需品を幅広く荷台に積んでいこうと、
a.そうだなあ、ヒトから信頼されながら楽しい記事を書いていけたら幸せだなあ、