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2023年05月15日

慣れるほどビデオ編集の単調なくりかえし作業がより楽しくリズミカルに…手に吸い付くような『コントア・シャトルプロ・V2』の奥深く快適な操作性

見た目の第1印象は、前面のボタン配置が『風の谷のナウシカ』に登場する王蟲(オウム)の青い目・赤い目を想像してしまうんですが、デザイン的にはちょっと微妙というか、

たしかに、見た目でいえばもっとピンとくるデザインの編集機材もあるけど…ちなみに、なんで目の色が青や赤に変わるんや、

ふだんおとなしい時は青色なんですが、外部から必要以上に強い刺激を受けると、興奮状態になって目も赤くなり手が付けられなくなるとか・・・ところで、この製品、なんて発音すればいいんすか、

CONTOUR Shuttle PRO v2 と書いて、コントゥワ シャトルプロ ブイツー、日本代理店では、『コントゥア』を『コントア』と簡単に発音させてるから、以後『コントア』でええやろ、

しかし、なんでまたこんな珍しい編集機材を、

ホンマはこれより安価でデザイン性もすぐれた旧モデルが良かったけど、あいにく品切れのためしかたなく、

旧モデルは早送りやコマ送りを受け持つ中央のシャトル部分は共通ですけど、使えるボタンは5個、対してこちらの新型は、なんと15個という、

カタログを見た瞬間、こんなにボタンいらんやろって思ったけど、いざ使い始めて、ボタンの設定方法にも慣れてくると、これが不思議なもんで、次から次へと編集に必要なコマンドを登録したくなり、使い始めからわずか2か月なのに、未登録ボタンはすでにあと2つ、

ちなみに、この機材は、ひとつの映画を数十個のシーンに分割するとか、そういった反復作業に絶大な威力があると、

キーボードのばあいは飛び飛びのキー配列になるから手や目の移動も大きくなるけど、この手の編集機材は、自分が欲しいキーコマンドを欲しい配列に並べるんで、目はモニターに集中したまま、手首はコントローラー上で快適に安らぎつつ、指先の感触だけで単調な編集作業のほとんどがやれてまうから、楽器で心地よいリズムを刻むような感覚で作業を続けられるんや、

編集作業の基本スタイルは、正面にVEGAS PROの編集画面があって、その手前にキーボード、左手にトラックボール、右手にコントアという、

キーボードは脇役(ワキヤク)で、ほぼ両手のコンビネーションだけで作業が進むようになってる・・・ちなみに、左手のエレコム製トラックボールも、デザイン的にはイマイチやけど、いったん使い始めると、手放せなくなる使い心地で、いろんなボタンに各種コマンドも割り当てできるし、ボールが黒色の旧型は、メチャお値打ち価格になってるし、マウスみたいに本体を動かさないでも使えるし、いちど慣れるとホンマ楽、

エレコムのトラックボールといい、コントアのシャトルプロといい、本体を動かすことなく定位置で使えて、見た目よりも実際さわって操作するときの快適性がミソ(重要なセールスポイント)なんすね、

エレコムのトラックボールは、右手用を左で使ってるけど、違和感無いどころか、ますます手になじんで来るし、見た目は奇怪なヒラメのようなコントア・シャトルプロも、前面に並んだ9個のボタンは、透明カバーがはずれるようになってて、付属するコマンド用の小さな紙片(シヘン)を表示できるし、じっさい使い始めると、左右とも手の平全体が癒(い)やされるような心地よさで、用が無くても触れていたくなる、

じゃあ、ボタン5個の旧型よりも15個の新型で大満足と、

価格は倍もするけど、それだけの値打ちが実感できるスグレもん・・・ちなみに、ボタン5個の旧型を使うばあいも、反対側のマウスなりトラックボールなりに、たくさんコマンド入力できるボタンがあれば、快適に使えるはず、

今回、より安価な並行輸入品を選択しましたが、問題無いすか、

できれば日本の代理店を通した正規輸入品のほうが、トラブル時の対応は安心やけど、今のところまったく問題なく・・・もともと旧型も長いこと愛されて、その信頼性も高いみたいなんで、新型も同様であることをいのりたい、

無線にして欲しかったという声もありますが、

利便性を思うとその声もよう分かるけど、故障知らずの安定した動作を思うと、やはり有線のほうが・・・ちなみに、エレコムのトラックボールは、USB無線接続やけど、もう5年くらい安定した働きぶり、

しかし、そもそもなんで『コントア』とかいう、知る人ぞ知るマニアックな編集機材を、

前世紀、ソニーの据(す)え置き型MDプレーヤーを使ってたとき、音楽の好きな部分を切り出すさいに使うジョグシャトルという回転式の編集ボタンがメチャ使いやすくて、VEGAS PROで動画編集するようになっても、そのことがずっと頭にあったもんで、じゃあYouTube退場記念にひとつ買ってみるかと、

じっさいどうでした、

ジョグシャトルそのものは、コマ送りでカット位置を決める時など、いまも便利やけど、じっさい早送りのほうは編集画面をクリックすれば瞬間移動できるんで、MD時代ほどのありがたみは・・・むしろ、欲しいキーやコマンドを自分の使いやすい位置に並べて置ける快適性のほうがはるかに印象的で、

思えば、一般人が趣味でビデオ編集したり、インターネットに動画を公開したりする時代は、ごく最近の話なんで、『コントア』というマニアックなメーカーを知らなくても当然というか、

ここ10年ちょっとで、パソコンもインターネットも急速に安価で高速になり、YouTubeもマスコミを上回る勢いで世界中から支持され、ビデオ機材も安く高性能になり、いままで動画の受け手だった一般人も、気軽に作り手・送り手の側に回り込めるようになって・・・きっと時代の大きな変わり目なんやろなあ、

ジャンルを問わず、作り手・送り手の側に回りこむと、受け身の状態では味わえない本格的な手ごたえがあって、この楽しさをいちど味わうと、もう止(や)められないすね、

それにつけても、インターネットやYouTubeで、知りたい部分だけをピンポイントでわかりやすく教えてくれる善意の人々には感謝しか無いなあ・・・コントアのくわしい使い方といい VEGAS PRO の踏み込んだ使い方といい、自分ひとりやったら、とてもここまで来られなかったわけで、
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