さっそく付け替えたサドルを、また元のにもどしてる、
どうも、色が、ぜんぜん合ってないし・・・もともと付いてるサドルも、これはこれでええもんやし、
自分にピッタリ来るまで、セッティング始めると、なかなか決まらんもんすね、
だいたい、20年以上26インチのマウンテンバイクに乗り慣れて、そこからいきなりの 27.5インチ・・・たとえるなら、ロバから馬に乗り換えたようなもんで、まだまだ大きさを持て余し気味・・・身長180センチで、まさかこんな感想を持つとは、
じっさい比べてみても、26インチよりひと回り大きい 700c よりさらにひと回りデカいという・・・しかも、この上にさらにデカい29インチがあるとは、
大げさに言えば、未知のサイズ感なわけで、じっさい、乗り慣れるまでは、数ヶ月かかりそう、
予想では、油圧ディスクブレーキのほうが、初体験の衝撃は大きいように思ってましたけど、まさかフレームやホイールといった、骨格部分でこれほど驚くとは、
26インチと比べて、まず視線の高さと巡航性能の高さがぜんぜんちゃうし、あと、のぼり坂で感じる圧倒的なペダルの重さも、
ちなみに、ステムを買い換えて、少し前気味で下げ気味のセッティングは、どうすか、
ばっちり、というか、もっと前寄り下げ気味でもええくらい、
けっきょく上半身も積極的に利用する前傾ポーズっていうのは、慣れてくると、むしろこのほうがラクというか、
そう、慣れてくると四足歩行の動物みたいな姿勢でいるほうが、無理なくチカラが出せるような、
ところで、1970年代なかばから、全世界的ブームになったマウンテンバイクですけど、これには自転車の歴史にとって深い意味あいがあるとか、
ひと言でいうと、自転車がぐっと身近な存在になったんや、シマノさんがこの分野をきっかけとして世界的メーカーになったおかげで、
といいますと、
世界に誇る日本の製品といえば、カメラもそうやけど、それと同じように、マウンテンバイクも、品質の高さをキープしたまま、ぐっと庶民的な価格で市場を押し広げてくれたわけで、フリーターの所得でもじゅうぶん遊べるようになった・・・あと、日本の企業なんで、あらゆるパーツが即入手できるのも大きい、
言われてみれば、海外製のカメラは、ライカといい、ハッセルといい、メチャ高額ですし、自転車にあっても、変速機で有名なイタリアのカンパニョーロ、イギリスの小径車(しょうけいしゃ)、モールトンやブロンプトンにしても、気が引けるほど値がはりますし、
どことなく、貧乏人お断りというか、貴族のお遊びという雰囲気が、いまだ濃厚で、価格的にも強気なまま高止まりしていた市場を、品質を下げることなく一気に庶民的価格まで引き下げたシマノさんの功績は、自転車の歴史にあって、画期的な転換点とも言えるもので、価格以外にも、マウンテンバイクならではの広いギア比のおかげで、弱い脚力(きゃくりょく)でも、キツい坂を登れるようになったり、ひとつのフレームでより広い体型に対応できたり、
言うてもつねに金欠気味な我々が、けっこう自由に選べて楽しめて修理できて、そういうのも、マウンテンバイクブームがあってこそなんすね、
カメラもマウンテンバイクも、熱狂的に売れた時代はとうに昔のことやけど、品質に妥協することなく、庶民が楽しめることを何よりも大事にしてきた物作りは、やはり日本の誇りと言ってええんちゃうかなあ、
より選択肢の限られた日本のメーカーから、あえてマウンテンバイクを選ぼうとしたのも、そんな背景があったからなんすね、
じょうぶで庶民的な価格となれば、デザイン的な見た目は後回しになるけど、そんなマイナス面もふくめて、日本のモノ作りって素晴らしいなあと、
カメラで言うと、ペンタックスさんのK-50を使い続けてるのも、
入門機としては世界初の防塵防滴(ぼうじんぼうてき)機能をそなえた画期的なカメラ・・・価格なりの安っぽさはあるけど、その写りは、じっさい中級機と比べても、まったく負けてないし、そうなると、逆にこの普段着みたいなカメラボディーにメチャ愛着がわいてくるもんで、
18-55oのキットレンズもそれなりの見た目ですけど、じつは交換ズームレンズのなかで最も近くまで寄れて、しかもカメラボディ同様、簡易防滴機能付きという、価格と見た目からは信じられないほどの高性能、
あと簡易防滴機能は無いけれど、同じようにメチャ求めやすい価格に抑えながら、写りは一級品と誰もが認める清貧(せいひん)単焦点レンズ、35oと50oもあるんで、中古のキットズームレンズ付きボディと中古単焦点レンズ2本を加えても、5万円以下で購入可能・・・煎じ詰めれば、結局このあたりの画角でほぼ9割がたはカバーできるわけで、あとは写しかたしだいでは、ゼロが2つ多いライカやハッセルをはるかに上回る写真も即可能であるという、
何ならもっと煎じ詰めて、基本中の基本、35o標準レンズ1本とボディだけというのも、
それもメチャシンプルで素晴らしいなあ・・・正直、この切り詰めたスタイルで丸3年も使いこんだら、他の誰も経験できないような境地が開けるんちゃうかなあ・・・たいがいは、浮気心のまま、とっかえひっかえのカメラ・レンズ沼にハマってあれこれ浪費する3年間になるわけやし、
K-50については、コストダウンのために、中国製の粗悪な部品を使用したことで、電磁絞りが故障する、いわゆる『黒死病』が問題となり、アメリカでは訴訟問題にまで発展しかねない危機的状況でした。ミラーレス全盛のなか、ただ1社でガラスペンタプリズムによる光学式ファインダーを作り続ける企業として、また和製マウンテンバイク『MuddyFox』ブランドを貫き続けるアラヤさん同様、日本の誇れるモノ作り企業として、今後も、リコーペンタックスさんを熱く応援していきたいと思います。