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2017年10月11日
教育無償化もいいけれど…多忙な教員、現場からの悲鳴
朝日新聞 より本当に恐ろしいことだと思う。 といえば 教員の現状についての話だと 思われるだろうが そうではなくて その以前に この論法の話である。 まず Aさんが意見を提案する。 それに対して BさんがAさんの意見よりも 大切なことがあるとする。 Bさんはその理由を述べる。 その理由は 第三者が比較するための材料だから 正確で 第三者が検証可能な客観的なもの でなくてはならない。教育無償化もいいけれど…多忙な教員、現場からの悲鳴
10日に公示される総選挙では、 各党が幼児教育の無償化や 大学生の奨学金の増額などを訴え、 教育にかかる家庭負担の解消が焦点の一つだ。 ただ、 小中学校の現場で起きている負担の解消は、 あまり話題にならない。 教員からは 「無償化もいいが、教育の質の維持の方が心配」 という声も漏れてくる。 東京都内の小学校では選挙が間近になっても、 朝の職員室はいつものように 行事の連絡や朝学習の打ち合わせで慌ただしい。 この学校のベテラン教諭(49)は 「選挙の話題が出ることはほとんどない」と話す。 教諭は一人で学力向上担当や教科主任、 学校のホームページ担当など5役をこなす。 朝7時に出勤し、 テストや作文を添削。 放課後も休憩時間はなく、 会議が目白押しだ。 帰宅後も授業の準備や会議の資料づくりなどが深夜まで続き、 睡眠時間が5時間を超えることは、 年に数回しかない。 「このままでは学校はパンクする。 教師の数を増やし、 きめ細かく指導できるよう少人数学級にしてほしい」 と訴える。 クラスを小さくするためには、 教員数の増加が必要だが、 政府は消極的だ。 財務省は昨秋、 少子化の影響を踏まえ、 「公立小中学校の教職員を 今の69万人から10年間で4万数千人減らせる」 との案を示した。 その一方、授業時間の増加などもあり、 現場は忙しくなっている。 文部科学省が4月に発表した調査では 小学校教諭の約3割、 中学校教諭の約6割は 時間外労働が1カ月100時間、 または2〜6カ月間の月平均で80時間の 「過労死ライン」に達していた。 忙しさのしわ寄せは、若手教員にも来る。 埼玉県内の小学校教諭の女性(26)は 「教員の忙しさが、子どもの学力にも悪影響を及ぼす」 と心配する。 教員経験が浅いため、 授業前はシナリオをノートにまとめているが、 特に通知表を付ける学期末は 学校での仕事が午前0時を過ぎることもある。 準備が不十分だった時は、 授業を受ける子どもたちの反応が明らかに悪い。 集中力が途切れ、 手遊びする児童も出て、 テストの点数も低くなる。 一生懸命やっているつもりだが、 手が回らない。 安倍首相は消費税率を 10%に引き上げることに伴う 税収増で幼児教育の無償化や、 大学生向けの奨学金の拡大を訴えており、 8日の党首討論では 「私立高校の授業料の無償化についても検討していきたい」 と発言した。 特に幼児教育の無償化は他の党も掲げ、 まるで合意事項だ。 ところが、 小中学校の教員の負担に触れる政党は少ない。 例えば、自民党の政権公約は 「学校での働き方改革」や 「学校の指導・事務体制の効果的な強化」 などを挙げているが、 教員数を減らす財務省の方針についての言及はない。 教諭は 「無償化も大切だが、 義務教育の質を維持するため、 教員を増やすことに優先してお金を使うべきだ」 と訴える。 同じ思いは、 他の教員も抱いている。 陸上部の顧問を務める 東京都の公立中学校の女性教諭(25)は 土日も部活の練習や大会があり、 月に1回休めるかどうかの生活が続いた。 平日も忙しく、 「朝の授業前にトイレに行ったら、 部活が終わる夜まで一度も行けない日もある」 と話す。 膀胱(ぼうこう)炎は教員の職業病とも言われている。 「働き方改革と言われても、 人が増えない中では難しい。 幼児教育も大事だが、全体を見て欲しい」東京都内の小学校では選挙が間近になっても、 朝の職員室はいつものように 行事の連絡や朝学習の打ち合わせで慌ただしい。 この学校のベテラン教諭(49)は 「選挙の話題が出ることはほとんどない」と話す。 教諭は一人で学力向上担当や教科主任、 学校のホームページ担当など5役をこなす。 朝7時に出勤し、 テストや作文を添削。 放課後も休憩時間はなく、 会議が目白押しだ。 帰宅後も授業の準備や会議の資料づくりなどが深夜まで続き、 睡眠時間が5時間を超えることは、 年に数回しかない。 「このままでは学校はパンクする。 教師の数を増やし、 きめ細かく指導できるよう少人数学級にしてほしい」 と訴える。上のくだりは 一般人が検証可能ではないし 教員の一般的なものでもない。 選挙の話は出るところでは出るし 出ないところでは出ない。学力向上担当や教科主任、 学校のホームページ担当など5役をこなすこれも校種によっても違うし 教員それぞれででも違う。 教員は様々な仕事があって忙しい ということを言いたいのであれば もっと例えがあるはずだ。 また 朝7時に出勤する人もいるが 私の知る限りではかなり少ない 朝早めに来るひとは 夕方比較的早めに帰ったりもする。 また 膀胱炎が 職業病だとも聞いたことがないし 何人かの現役の教員に確認したが そのような話はない。 そもそも多くの学校は トイレと職員室は近い。 「このような人がいる」 「このような人もいる」 「このような人が全員」 この区別が無い。 教員が忙しいのは事実で 授業以外の負担が減れば 教育の質そのものが 様々な形で向上するのは 確かだ。 しかし その問題を解決することと 教育無償化の問題は そもそも 全く違う問題ではないのか。 確かに 元が同じ財布から出るお金だから といってしまえば もちろんそうだが それをいえば 全てがそうだ。 教員の忙しさをなんとかしなくてはならないのは確かだ なんとかしなくては 大変なことになる。 しかしそこで解決しなくてはならない問題は お金をかければなんとかなる問題もあるし お金では解決つかない問題もある。 ここでは詳しく触れないが 要は お金も必要だが 仕組みを変えることがまず必要だということ。 本来の教育無償化の問題とは関係ないことで 本来の問題を曇られせようとしてるとしか 思えない種類の印象操作だが、 特に卑劣だと感じるのは 「かわいそう」 を持って来ることだ。 一般的とは言えない事例を揚げ ほとんどがそういうだと思わせ そこにかわいそうを盛り込む すると 「かわいそう」 が挿入されることによって 人は論理的な思考を妨げられる。 それによって 第三者が検証可能ではない いわば偏った主観的な見解や行動までが 正論や善業であるかのように 受け取られる。 だから 教員の多忙を本気でなんとかしたいと思う方は 「教員が気の毒だから」 では無く 「教員が忙しいのは 自分たちでなんとかして来なかったのだから自業自得だ。 しかしこのままでは社会に害が及ぶからなんとかしよう」 と思ってなんとかしてほしい。 縁あって 学校というものに一時期少し深く関わった。 今も教員からの相談を受けることも多いし 知り合いも多い。 教員全体としては今は思想的には至って健全だ。