2015年02月13日
ときには、あとがき「暮らしの手帖・創刊号」
「暮らしの手帖」創刊号 編集後記
(前略)この本は、けれども、きつとそんなに売れないだろうと思います。
私たちは貧乏ですから、売れないと困りますけれど、それどころか、
何十万も、何百万も売れたら、どんなにうれしいだろうと思いますけれど、
いまの世の中に、何十万も売れるためには、私たちの、したくないこと、
いやなことをしなければならないのです。
この雑誌を、はじめるについては、どうすれば売れるかということについて、
いろいろのひとにいろいろのことを教えていただきました。
私たちには出来ないこと、どうしても、したくないことばかりでした。
いいじやないの、数はすくないかも知れないけれど、きつと私たちの、
この気持ちをわかつてもらえるひとはある。
決して、まけおしみでなく、みんな、こころから、そう思つて作りはじめました。
でも、ほんとは、売れなくて、どの号も、どの号も損ばかりしていては、
つぶれてしまうでしよう。
おねがいします、どうか一冊でも、よけいに、お友だちにも、すすめて下さいませ。(後略)
これほど実直で素直なあとがきを見たことがない。
「いまの世の中に、何十万も売れるためには、私たちの、したくないこと、いやなことをしなければならないのです。」
「私たちには出来ないこと、どうしても、したくないことばかりでした。」
給料は我慢料といったのは美輪明宏氏・・・
売り上げもきっと我慢料なのだろう。
こういったことを実直に書けるのが「昭和」なのだと思う。
今の世の中こういった素直な物言いができるまたは、してもいいという風潮ができれば
ずっと楽になる人たちが沢山いるんだと思う。
(前略)この本は、けれども、きつとそんなに売れないだろうと思います。
私たちは貧乏ですから、売れないと困りますけれど、それどころか、
何十万も、何百万も売れたら、どんなにうれしいだろうと思いますけれど、
いまの世の中に、何十万も売れるためには、私たちの、したくないこと、
いやなことをしなければならないのです。
この雑誌を、はじめるについては、どうすれば売れるかということについて、
いろいろのひとにいろいろのことを教えていただきました。
私たちには出来ないこと、どうしても、したくないことばかりでした。
いいじやないの、数はすくないかも知れないけれど、きつと私たちの、
この気持ちをわかつてもらえるひとはある。
決して、まけおしみでなく、みんな、こころから、そう思つて作りはじめました。
でも、ほんとは、売れなくて、どの号も、どの号も損ばかりしていては、
つぶれてしまうでしよう。
おねがいします、どうか一冊でも、よけいに、お友だちにも、すすめて下さいませ。(後略)
これほど実直で素直なあとがきを見たことがない。
「いまの世の中に、何十万も売れるためには、私たちの、したくないこと、いやなことをしなければならないのです。」
「私たちには出来ないこと、どうしても、したくないことばかりでした。」
給料は我慢料といったのは美輪明宏氏・・・
売り上げもきっと我慢料なのだろう。
こういったことを実直に書けるのが「昭和」なのだと思う。
今の世の中こういった素直な物言いができるまたは、してもいいという風潮ができれば
ずっと楽になる人たちが沢山いるんだと思う。
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