2015年02月16日
エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
エンデの遺言「根源からお金を問うこと」 河邑厚徳+グループ現代 著 (2000年)
「世界をおおう金融システムとその上に乗って自己増殖しながら疾駆する「貨幣」は、
人間の労働の成果と自然を含む価値高い資源を、貧しい国から富める国へと移す道具となっている。
本来の役割を変えた貨幣は「利が利を生むことをもって至上とするマネー」となった。
この変質する貨幣の全体が「エンデの遺言」に凝縮されている。エンデは予言している。
「今日のシステムの犠牲者は、第三世界の人びとと自然にほかなりません。
このシステムが自ら機能するために、今後もそれらの人びとと自然は容赦なく搾取され続けるでしょう。」
「重要なポイントはたとえばパン屋でパンを買う購入代金としてのお金と、株式取引所で扱われる資本としてのお金は、二つの全く異なった種類のお金であるという認識です。」
お金本来の役割
@交換の媒体
A価値の尺度
現在の通貨の付随機能
@A+
B価値の保存
C投機的利益の道具
D支配の道具
この世のありとあらゆるのもが時とともに減価するにもかかわらず
全く減価しないどころか増幅し続けるお金の性質こそが
働いても働いても幸福感を得られない原因なのだろう。
本の中で、エンデが信望したシュタイナーの考え方も引用されています。
「所得と職業、報酬と労働はひとつになってしまっていること」が現代の悲惨な原因とし、
「同胞のために働くということと、ある決まった収入を得ることは、相互に完全に分離された二つの事柄である」
「個々人が、その仕事の収益を自分の権利として要求することが少なければ少ない程、
つまり彼がその収益を共同者と分かち合うことが多ければ多い程、
また彼自身の欲求が彼の業績からでなく、他の業績から満たされることが多ければ多い程、
ともに働く人びとすべてを癒すものがますます大きくなっていく」
このシュタイナーの示唆を読んでもわからない人はおそらく、
今の貨幣の歪んだ常識を「普通の常識」として捉える域から出ていない証拠であろう。
歪んだ貨幣経済システムを
時間泥棒「灰色の男」に託した名作「モモ」・・・
新品価格 |
「世界をおおう金融システムとその上に乗って自己増殖しながら疾駆する「貨幣」は、
人間の労働の成果と自然を含む価値高い資源を、貧しい国から富める国へと移す道具となっている。
本来の役割を変えた貨幣は「利が利を生むことをもって至上とするマネー」となった。
この変質する貨幣の全体が「エンデの遺言」に凝縮されている。エンデは予言している。
「今日のシステムの犠牲者は、第三世界の人びとと自然にほかなりません。
このシステムが自ら機能するために、今後もそれらの人びとと自然は容赦なく搾取され続けるでしょう。」
「重要なポイントはたとえばパン屋でパンを買う購入代金としてのお金と、株式取引所で扱われる資本としてのお金は、二つの全く異なった種類のお金であるという認識です。」
お金本来の役割
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この世のありとあらゆるのもが時とともに減価するにもかかわらず
全く減価しないどころか増幅し続けるお金の性質こそが
働いても働いても幸福感を得られない原因なのだろう。
本の中で、エンデが信望したシュタイナーの考え方も引用されています。
「所得と職業、報酬と労働はひとつになってしまっていること」が現代の悲惨な原因とし、
「同胞のために働くということと、ある決まった収入を得ることは、相互に完全に分離された二つの事柄である」
「個々人が、その仕事の収益を自分の権利として要求することが少なければ少ない程、
つまり彼がその収益を共同者と分かち合うことが多ければ多い程、
また彼自身の欲求が彼の業績からでなく、他の業績から満たされることが多ければ多い程、
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モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37) 新品価格 |
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