アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2020年07月02日

蜜蜂と遠雷 恩田陸 幻冬舎文庫

いまや世界的な国際コンクールになった芳ヶ江国際ピアノコンクール。そこを舞台に天才たちがしのぎを削り、濃密な人間ドラマが繰り広げられる。

楽器業界に身を置いているので、とても面白く読んだ。出場者のひとりに大手楽器店勤務の男性が出てくるが、そんな才能のある人が楽器店に就職するわけないやん、とツッコミを入れたのは置いといて。

有名な国際コンクールに出場するだけで、ほぼ天才と言っていいわけで、それを描くのは大変だ。しかも、音楽を言葉で表現しないといけない。そこはさすが恩田陸。平易な文章で、丁寧に描いている。

ただ、全体として突っ込みが足りないかな。登場人物たちの天才性があまりにものほほんとしているし、音楽の描写がステレオタイプの域を脱していない。音楽と共に生きていくという、真摯で鮮烈で狂気を孕んだ思いが共有できない。

あ、でも面白いですよ。直木賞受賞作というから、ちょっとハードル上げすぎちゃったのかも。

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫) [ 恩田陸 ]

価格:803円
(2020/7/2 16:54時点)
感想(31件)




蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫) [ 恩田陸 ]

価格:803円
(2020/7/2 16:55時点)
感想(19件)


この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9993957
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
プロフィール
なかなかやんさんの画像
なかなかやん
音楽大好き、読書大好き。いろいろ聴きます。DTMなんかもやります。作曲もします。小説も書いてみたいです。
プロフィール
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 ←よろしければクリックしてください

人気ブログランキング ←よろしければクリックしてください
カテゴリーアーカイブ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。