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2020年07月02日

チルドレン 伊坂幸太郎 講談社文庫

ほとんど同じ登場人物による五編の連作短編集。

テンポの良い会話文ですいすいと読めるが、中身はしっかりとしたミステリー。私立探偵が登場するわけでもなく、殺人事件も起こらないが、日常の違和感を盲目の人物永瀬が解明していく。というと、永瀬が主人公のようだが、主人公は別にいる。ストーリーテラーとしての人物、探偵としての人物、全てを影響下に置く主人公としての人物。それらが、寄木細工のように色々な形を作り出す。

いやー、伊坂幸太郎って、本当に上手いですね。

チルドレン (講談社文庫) [ 伊坂 幸太郎 ]

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感想(121件)



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