2020年09月24日
プロレスラーと飲ろうぜ 玉袋筋太郎 堀江ガンツ 椎名基樹 白夜書房
プロレス雑誌「KAMINOGE」の連載「変態座談会」からピックアップしてまとめたのが本書。実は「変態座談会」は複数の本にまとめられてて、「抱腹絶倒!! プロレス取調室 ~昭和レスラー夢のオールスター編~」や「痛快無比!! プロレス取調室 ~ゴールデンタイム・スーパースター編~」や「疾風怒濤!! プロレス取調室 ~UWF&PRIDE格闘ロマン編~」、「プロレス狂の詩 夕焼地獄流離篇 (Kamipro Books)」などたくさんあります。それだけ人気企画ということですね。で、私はプロレスファンなので、本屋で見かけるたびに買っているというわけです。
といっても、プロレスのわからない人にはなんのこっちゃなんですが、まず雑誌「KAMINOGE」のタイトルの意味から説明すると、アントニオ猪木が日本プロレスを脱退して新日本プロレスの道場を作ったのが野毛の猪木に自宅の土地。この道場は今でもそこにあって、「新日本プロレス野毛道場」が正式な名前で、住所としても世田谷区野毛一丁目なんですが、そのあたりを昔は上野毛と言っていたそうで、上野毛道場と呼ぶ人もいるそうです。
で、この雑誌「KAMINOGE」、もともとは「紙のプロレス」という名前の雑誌で、新日本大好きなスタッフが集まっていたので、雑誌の再スタートするときに新日本プロレスにあやかって「KAMINOGE」と付けたんですね。この「紙のプロレス」が無くなる経緯も、「PRIDE」とかが絡んでいろいろあったんですけどね。
その「KAMINOGE」の人気企画「変態座談会」は、業界では有名なプロレス好き 玉袋筋太郎がホスト役になって、そこに「紙のプロレス」の名編集者でプロレス・格闘技ライター 堀江ガンツと、電気グルーヴのメンバーで放送作家の、主要なプロレス団体の過去の主な試合の日付をそらで言えるいう 椎名基樹の二人が脇を固めたプロレスラーへのインタビュー企画。とにかくプロレスラーというと桁外れ、規格外の人ばかりなので、毎回スウィングしまくり。
で、今回登場するのは、獣神サンダー・ライガー、ザ・グレート・サスケ、保永昇男、ヒロ斎藤、川田利明、小橋建太、大谷晋二郎、維新力、井上京子、そしてビッグバン・ベイダーの十人。プロレスに関しては、今までにかなりの資料にあたってきた自信はあるんですが、それでも知らなかった事実が出てくるところなんかやっぱりこの座談会はすごいですね。特にベイダーが北尾のことを、「彼は最悪だったよ。もう語るほどの男でもないね(キッパリ)」と言うのが面白かったなあ。他にも、プロレスという勝負論としてはグレーなスポーツに体を張ってきた人たちの生の言葉が聞ける。まあ、そのほとんどが面白話ばっかりなんだけど。
夜、一人で飲む酒の友に最適な一冊。
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