2013年03月17日
『おじいちゃんがおばけになったわけ』キム・フォップス オーカソン(著) エヴァ エリクソン(絵)、 菱木 晃子(訳)
キム・フォップス オーカソン(著) エヴァ エリクソン(絵)、 菱木 晃子(訳)
『おじいちゃんがおばけになったわけ』
☆☆☆☆☆
この絵本紹介を、大切な方を亡くされた方へお贈りいたします。
数年前、最愛の父を亡くしました。
突然の余命宣告。日に日に、弱っていく身体。
無理をしてはいけないというお医者様の言葉も母の言葉も父には届かず、
ただ、孫たちがランドセルを背負う姿を見るまでは、生きたい。
そういって、毎日、毎日、歩いて、体力を保つための努力を欠かしませんでした。
それは、最後に病院に入る日まで変わりませんでした。
誰が見ても、ふらふらなのにがんばっていた姿が忘れられないと、父が亡くなったあとで、
近所の人が話してくれました。
この絵本は、父の四十九日の法要の夜、弟が甥に読んでいるのを襖を挟んだ隣の部屋で
聞いていて、後日、私も子供たちに買ったものです。
私は、涙で子供たちにこのお話を最後まで読んであげることができず、いつでもパパが
寝る前に子供たちに読んで聞かせていました。
子供は、眠ってしまっているのに、この絵本を読み続けているパパが、泣いていたのが
とても印象に残っています。
父の死体を見た時、父は、もうこの身体の中にはいないと直感的に感じたのを覚えています。
ただ、近くにいるということは、感覚的に感じていました。
最後まで、孫たちのためにと努力を惜しまず続けた、その「思い」や「念」、そういうものを
魂というのだろうとぼんやり考えていたことを今でも思い出すことがあります。
この絵本を読み返すたび、その時のこと、匂いやいろ、蝉の声、さまざまなことを思い出します。
最近、あの頃字も書けなかった子供が、下の子に本を読んであげられるようになりました。
昨日の夜、途中から聞かなくなった下の子供のことも気にせず、真剣に読み続けた子供が
「おじいちゃんは、月から見ているよね。だから、月は、ついてくるんだ」と言っていました。
感じたことを言葉にしてストレートにぶつけてくる子供。ここまで大きくなったんだよと、
話して聞かせてあげられないことが、私にとっては、寂しい。。。かな。
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ご縁に感謝して。。。
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『おじいちゃんがおばけになったわけ』
☆☆☆☆☆
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数年前、最愛の父を亡くしました。
突然の余命宣告。日に日に、弱っていく身体。
無理をしてはいけないというお医者様の言葉も母の言葉も父には届かず、
ただ、孫たちがランドセルを背負う姿を見るまでは、生きたい。
そういって、毎日、毎日、歩いて、体力を保つための努力を欠かしませんでした。
それは、最後に病院に入る日まで変わりませんでした。
誰が見ても、ふらふらなのにがんばっていた姿が忘れられないと、父が亡くなったあとで、
近所の人が話してくれました。
この絵本は、父の四十九日の法要の夜、弟が甥に読んでいるのを襖を挟んだ隣の部屋で
聞いていて、後日、私も子供たちに買ったものです。
私は、涙で子供たちにこのお話を最後まで読んであげることができず、いつでもパパが
寝る前に子供たちに読んで聞かせていました。
子供は、眠ってしまっているのに、この絵本を読み続けているパパが、泣いていたのが
とても印象に残っています。
父の死体を見た時、父は、もうこの身体の中にはいないと直感的に感じたのを覚えています。
ただ、近くにいるということは、感覚的に感じていました。
最後まで、孫たちのためにと努力を惜しまず続けた、その「思い」や「念」、そういうものを
魂というのだろうとぼんやり考えていたことを今でも思い出すことがあります。
この絵本を読み返すたび、その時のこと、匂いやいろ、蝉の声、さまざまなことを思い出します。
最近、あの頃字も書けなかった子供が、下の子に本を読んであげられるようになりました。
昨日の夜、途中から聞かなくなった下の子供のことも気にせず、真剣に読み続けた子供が
「おじいちゃんは、月から見ているよね。だから、月は、ついてくるんだ」と言っていました。
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