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posted by fanblog

2015年06月04日

0064.related U-7のavailable tensionのつけかたについての説明します。ポイントはその場限りのkeyのとらえ方。あと、おまけでコード進行感がみえるフレーズのつくり方にちょっとだけ。

おんがくりろんでごはんたべたい(灬╹ω╹灬)です








♪♪今回はRelated U-7のavailable tensionです





Related U-7コードのavailable tensionは
keyに対するtensionを考える前に

その解決先を
→『その場限りのkey』としてtensionをつけます









■その場限りのkey
(from the key of the moment)


セカンダリーX7は、「T」以外の
diatonic chordに解決させるためのX7コードですが

本来のドミナント7thコードが持つ
Primary X7としての機能で、
瞬間的には、元の調性からOutして、
他のkeyの「T」に向かう進行感を感じさせます



この解決先を
その場限りのkeyと捉えます




たとえば)

theory0205_fromKeyOf.gif


Key=C で、
セカンダリーX7/YのE7が向かうのは
diatonic Y-7のA-7ですが、

その場限りのkeyとしてみるなら
E7はプライマリーX7として
key=A の「T」に向かうので

その場限りのkeyは「A」となります







そして、
Related U-7は、
セカンダリー X7をU-X進行に
分割したものともいえるので


セカンダリーX7の解決先のkeyに対する
Related U-7 の役割を常にもっています


つまり、
その場限りのkeyの
2番目のdiatonic chordと同じものなので



Point!)
Related U-7のavailable tensionは
ダイアトニックコードのU-7と同じになります




注意)
このテンションのつけかたは

U-Xの進行感としての
Related しているU-7に対する
テンションのつけ方です



Dual function的な解釈で
本来のkeyの
diatonic mainor 7thとして捉えた場合は

今までどおりのダイアトニックコードの
available tensionのつけ方になります



diatonic chordのavailable tensionはこちら
diatonic chord(セブンス)
diatonic chord(トライアド)








■RelatedU-7のavailable tensionを確認する




以下にkey=Cの
それぞれのセカンダリーX7に対する
RelatedU-7のavailable tensionを載せました




どのRelated U-7コードも

その場限りのkeyに対して
同じテンションのつき方をしているので

確認してみてください。








●X7/Uに対するRelated U-7

theory0200_E-7relatavailabe.gif








●X7/Vに対するRelated U-7

theory0201_F+-7relatavailabe.gif








●X7/Wに対するRelated U-7

theory0202_G-7relatavailabe.gif








●X7/Xに対するRelated U-7

theory0203_A-7relatavailabe.gif








●X7/Yに対するRelated U-7

theory0204_B-7relatavailabe.gif









それぞれの解決先に対するU-7コードなので
その場限りのkeyが違っても、
available tensionはおなじです。





つまりは

これだけ覚えたら

かんたん。


→ related U-7(9,11)









■おまけ

コード進行の例)

theory0206_fromKeyOf2.gif


あえて本来のkeyからはRootがOutしている
related U-7を利用したコード進行にしてみました
(Dual functionのないものだけ)

でも進行は自然です




使われているコードだけを見ていると
すごくOutしているように見えるけど


セカンダリー自体がちゃんと本来のkeyに

インサイドするための働きを持っているので

それに対するRelated U-7が
diatonic chordじゃなくても

それはちゃんと
本来のkeyの調性の範囲内におさまります




こうした考えが
きっちり理解できていると
曲中にいろんなコードを加えて
複雑にしていっても

ちゃんと狙い通りの音楽がつくれるので

作曲の際のコード選びが、また自由になります




自由っていいよね。








さいごに)

もう1つおまけ

●フレーズの音選びについて




作曲であれば、フレーズに対して
狙い通りの進行感やコード感がでるように
つくっていきます。

コードなどの表記は、演奏者側が
そのニュアンスを読み取ってくれるように
テンションなどの情報を加えて
書き入れます




同様に
アドリブであれば、
スコアを見た時の情報から
そうした作曲者側の、曲の狙いを読み取って
使える音やスケールを判断していきます


たとえば、今回の例のように

Dual functionをあえて持たない進行であったり

Dual functionを持っていても、あえて
Related U-7のtensionがついているような進行は




作曲者のU-Xぽさを出したいって
意図がニヤニヤ感じ取れるので


U-Xのニュアンスがはっきりでるような
フレーズを入れます。






ここでPoint)

U-Xのニュアンスが出るフレーズとは

かんたんにいうと
コード進行感がわかるフレーズにするという意味です



で、そのコード進行感を出すための
フレージングの方法は


大きく分けて2種類

@コードトーンによるフレージング
Aコードスケールによるフレージング 

となります。





フレーズの例)


theory0207_fromKeyOf3.gif


B-7にテンション9、11がついているので
あえて音価の強いところに
9や11などがくるように
テンションの音を入れてみました。


E7のところでは、上昇のフレーズに
コードトーンがみえるフレーズを入れました。



また、B-7のフレーズの終点を
E7のRootになるように下降させてつなげてます







フレーズの話は今回の話とずれるので
後日フレーズの話で詳しくふれていきますが



コード感やスケール感を
フレーズでみせるコツを少しだけ触れると



音価の強いところから感じる
2音の使い方(インターバル)が大事です





●コードぽくしようとしても
 2音が順次的に動いていると
 何のコードかわかりづらいし


●スケールぽくしようとしても
 音が飛び飛びに跳躍していると
 そこからは何のスケールかが伝わりにくい


●あと各コードのつながりを
 どのようにつなげるかで、
 進行感を見せる上では重要です













今回はここまで。

ちょっとおまけを入れ過ぎて

メインより長くなってしまった。




内容ぐちゃぐちゃになってすいません





テンションを含んだフレーズに慣れると
コードにテンション入れるのにも慣れるので

いろんなフレーズ、
作って試してみてくださいね



それではまた次回。




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