2011年10月04日
10月に入って・・・
10月に入って、ユーロ・豪ドル・NZドルが大幅下落
ロイター通信より抜粋
〔外為マーケットアイ〕
<17:00>豪ドル1年ぶり安値、リスク回避で欧州株下落
豪ドル/米ドルが0.9414米ドルまで下落し、1年ぶりの安値をつけた。
金融を中心に欧州株が下落し、リスクを回避する動きが強まっている。
豪ドルは対円では1年4カ月ぶりの低水準となる72.13円まで下げた。
<16:20>ユーロ再び101円割れ、欧州勢が売り
ユーロが再び101円を割り込んだ。対ドルでは1.31ドル台後半に下落
した。ギリシャ支援をめぐり、前日のユーロ圏財務相会合で具体的な決定
がなかったことから「(市場に参加してきた)欧州勢がユーロ売りから入って
いるようだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。クロス円での円買いが
波及し、ドル/円も76.50円台に下げた。
<11:14> ユーロ1.3205ドル付近、下値メドは年初来安値の
1.2860ドルとの声
ユーロ/ドルは1.3205ドル付近で下げ渋っている。ユーロ圏財務相
会合を受けて、市場では「ギリシャ支援がどういう形になるのかわから
なくなってきた」(国内銀行)との声が聞かれる。
ギリシャが2011年、2012年とも財政赤字削減目標を達成できない
ことが明らかになり、ギリシャ支援の前提が崩れているためで「ギリシャ
をデフォルトさせないことが第一目標だが、デフォルトせざるを得ない場合
はいかにショックを和らげるかだ。EFSFを利用した金融機関への資本
注入などのセーフティネットを整備する必要があり、時間がかかる」(三
菱東京UFJ銀行アナリスト、井野鉄兵氏)という。
不透明感のなかで、ユーロの下値不安が拡大している。伊野氏は「年
初来安値の1.2860ドルが下値のターゲットになりそうだ。ただ、ユーロ
は対円、対ドルでは下げているが、ユーロ/豪ドルなど(対リスク通貨)
ではしっかりしており、決して全面安ではない。この構図が維持できる
なら、ユーロ/ドルの下値も限られそうだ」とみている。
4日の東京外国為替市場=ユーロが小幅上昇
「NY時間の大幅安でひとまず達成感」との声
モーニングスター
4日の東京外国為替市場では、ユーロが小幅上昇。ユーロ・円が
101円42銭まで上昇したほか、ユーロ・ドルが1.3216ドルまで上げた。
市場では、「ユーロは3日のNY時間に大幅に売られて達成感があった」
(大手信託銀行)との指摘が出ていた。この大手信託銀行では、ユーロ・
円が4月以降、10円単位の下落を繰り返していると分析。
4月11日の高値123円33銭 → 5月16日の安値113円42銭
約10円下落。いったん戻したあと、
7月4日の高値117円74銭 → 8月11日の安値108円03銭
再び約10円の下げ幅を記録した。
日本時間4日早朝には100円76銭まで下げたが、
8月29日の高値111円94銭から数えて下げ幅は11円超に達し、
下げ一巡感が浮上したとみられる。
4日午前には安住淳財務相が「ユーロ・円の水準は極端な状況」
と発言。外国為替アナリストは「ユーロが対円、対ドルで売られ過ぎ
ていたなかで、ユーロを売っていた向きは買い戻しの理由を探して
いたように見受けられる。安住財務相のユーロ・円の水準に対する
発言が材料にされた可能性がある」と話した。
豪ドルは下げ渋り。RBA(豪州中銀)理事会では、政策金利が市場
予想通り4.75%で据え置かれた。声明文では、「次回の理事会
に先立って公表されるさらなる価格データを踏まえて、先行きのイン
フレ見通しを見直す」「インフレ見通しの改善が需要を支援する政策
の余地を拡大するだろう」とされた。声明文の発表直後に豪ドルは
対円で72円49銭、対ドルで0.9456ドルまで下値を伸ばした。
豪ドル・円は10年5月25日以来、豪ドル・ドルは10年9月24日
以来の安値を付けた。
しかし、一段と下落する展開にはならなかった。前出の外国為替
アナリストは「いったんRBA(豪州中銀)の次回早期利下げの可
能性が意識されて豪ドルは売られた。しかし、RBAが先行きの
インフレに対する判断を先送りした点に注目が集まり、豪ドル売り
が収まったとみている」との見解を示した。11月1日の理事会に
先駆けて10月26日に豪州の7−9月期CPI(消費者物価指数)
が発表される予定となっている。
(加藤信之) [ 株式新聞ダイジェスト ]
提供:モーニングスター社
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