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乳幼児への音楽教育 AIGAM

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息子が通う保育園は、モンテッソーリ教育を基盤にしている学校ですが、両親との交流も積極的に行っており、いろいろな意見を取り入れて保育園での教育実践に生かしています。その一つに音楽教育があります。ある子供の両親が提案した事をきっかけに、この保育園では、Edwin E Gordon教授のメッソドを取り入れた音楽教育を始めました。

イタリアでは、AIGAMという組織がこのメソッド普及のために活動しており、AIGAMから教師を派遣してもらってレッスンする事もできるのですが、このメソッドに興味を持った保育園の理事長は、まず保育園から数人の保育士をこの組織が行う教師養成コースに通わせ、コースを修了した保育士が保育園内でレッスンをする事になったのです。

今では、週に2、3回はこの音楽レッスンがあります。息子は、この音楽レッスンが本当に大好きらしく、レッスンがあった日に迎えに行くと、必ず開口一番「今日はアイガム(AIGAM)やったー」と言って嬉しそうに報告してきます。

このメソッドでは、幼児は無意識に音楽に耳を傾け無意識に吸収する能力を持っている。その無意識に吸収する能力は、子供が成長するとともに、意識的に音楽を吸収する能力に変わるというもので、レッスン中は、簡単な音階の音楽を「パパラー、パパラー」など子供が発声しやすい音をつけて歌い、幼児が音楽を聞く準備ができると、クラッシックの音楽を1曲流し聞く。最後にまたリズムに合わせて体を動かしながら「ボンボンボンボン」など子供が発声しやすい音をつけて歌うという内容。

2月には、保育園がオーガナイズしてAIGAM主催のコンサートにも行って来ました。保育園前から貸し切りのバスで出かけたのですが、遠足気分で子供達は大はしゃぎ!(ただ、遅れて来る人が多く出発予定が1時間も遅れました。さすがイタリア。。。)



音楽堂の中のカーペットをひいた広い部屋には、グランドピアノ、フルート、バイオリン、ドラム、コントラバスが部屋を取り囲むように置かれ、演奏するのはイタリアで有名なサンタチェチリアのオーケストラのメンバー。子供達は、楽器に囲まれるように部屋の真ん中に座り音楽を聴きました。コンサートは、0歳〜3歳向けだったので、生まれて間もない赤ちゃんもたくさんいました。

まずはフルートで簡単な音階のメロディーが流れ出し、4人の歌手が「パパラパー」などとメロディーに合わせて歌い出すと、不思議な事にそれまでわいわい騒いでいた子供達も自然と音楽に耳を傾け出しました。コンサート中は、子供達は奇声を発したりしない限り、自由に動き回っていい事になっており、息子は、音楽が始まると自分なりにリズムをとって私の周りで動きまわり、「だーいすき」と日本語で繰り返していました。



子供の中には音楽を聴くタイプには2通りあり、静かに座って体でリズムをとりながら聴くタイプと、うちの息子のように音楽に合わせて激しく体を動かして聴くタイプ。最初は、どうしてうちの息子は静かに他の子供のように音楽を聴けないんだろうと思ったのですが、AIGAMスタッフから、息子はアクティブに音楽を聴くタイプだから、それはそれですごく良い事だという事だったので、ホッとしました。

コンサートの終わりには、子供達皆が知ってる歌「happy birthday to you」をイタリア語で皆で合唱しました。終了後、子供達は各楽器を自由に触る事ができる時間をもうけてもらい、皆楽しそうに楽器に触っていました。息子は、ドラムが一番気に入ったようでした。



このコンサートは、親にとっても子にとってもすごく良い思いでになりました。

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