競馬の話『ブランド越後守』

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。

雲行きの怪しい球場上空


定時より、早めにプレイボールの声がかかった

「プレイボール」


うわぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー

　　　　　−−−ぁぁぁーーーーんん

「ストライック」



中学校軟式野球地方大会　新人戦　準決勝

相手は中高一貫で、進学しようか一度は迷った

龍太郎。

父龍之介は、迷わずこう言った。

「野球に執着するなら、中高一貫では駄目だ。」


未だ小柄な龍太郎の体格を考えたとき、勉強主体の

学校では十分な睡眠時間が得られず、成長に影響する

のを恐れたことと、所詮野球に対して中途半端な気持ち

しかない連中と一緒になっても同類となり下がるだけ。


そんな気持ちがあって選んだ中学。そして我が野球部の

仲間たち。こちらは一年生主体の若いチームで監督も並。

コーチもいない。対する相手は二年生主体のチームで、

監督とコーチは高校野球でも教えている名将。


今勝つとすれば、子供達の持っている力で勝つしかないのだ。


我がチームのピッチャーは、昨日完投した投手を勝る

うちのエース・・・

と、思いきや昨日の投手で連投。


「うそやろ」



龍之介は苦戦を覚悟した。

先行で迎えた初回、１点を先制したのだが、

案の定、すぐに同点に追いつかれる状態は

最終回まで続いた。



そして１点をリードしたまま迎えた最終回裏の守り。

ワン　アウトランナー１、２塁

最大のこのピンチに　守護神登場

その名は　「　神　」



「　神さまぁ〜　」

黄色い声援は益々エスカレートする。


バウンドの高い犠打は、内野安打に。

しかし、これで良い。

一点もやらない満塁策だ。

この回で勝負を決めると龍之介は思った。


バッシッ


「ストライイイィィィィーーーーゥク」


80％の力で投げろと監督に指示された神投手は、

今まで貯めたうっぷんを、120％のこんしんの力で

内角へ投げ込む。もはや神にブレーキはきかない。


見事ピッチャーゴロ、ホーム封殺。


ツーアウト満塁。

バッターは４番。


神にとっては最高の場面だった。





内角をえぐるストレートは、もはや勝利を確信させた。


「ピッチャー振りかぶった。投げた〜」


バキッ


金属バットが嫌な音をたて

玉はピッチャーの頭上に上がった。


慎重に神はフライを捕球し、見事勝利を

つかみ取った。


「やったぁ〜　やったぞぉ〜」



その喜びはすぐに、涙に代わっていく。


もちろん喜びの涙。



「こいつら、強くなったなぁ〜」


「ご苦労さん。」


「こっちに進学してよかった。」






チーム一丸となって掴んだ勝利だった。






まずは決勝進出♪~q(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p~♪おめでと

新人戦初戦

相手は格下（私の勝手な見解）


今日はエースを温存し、、経験値が高く、

比較的コントロールの良いピッチャーで初戦を

頂く予定だったのですが・・・



初回にキャプテンショートのトンネル

デッドボールなどでランナーを貯めてしまって・・・


三遊間を抜けるレフト前ヒットで先制の一点を献上してしまった




こうなると、経験値が高く、出塁率の良い我が子龍太郎が、

９番セカンドはかえって危ういと言える。


「取られたら、取り返す・・・

　倍返しだ」

とは、行かないだろう



案の上、たち上がりの悪い相手ピッチャーから、

一点を返すのがやっとだった。



その後、こちらのピッチャーも四球などでランナーを

貯める苦しい展開は最終回まで続いたのだが、

龍太郎のファインプレーからのダブルプレーを二度

奪取するなど、二回以降何とか０点でしのいだ。



９番龍太郎は３打席中、二つの四球で出塁するなど、

仕事を果たし、相手のエラーや四番のホームランなど

で５点を追加し、結果は６対１で圧勝したような点差に

はなった・・・



ただ、試合をする中で、選手の個性を無視し、バント

サインが多く、相手のミスによる加点の仕方が多い

印象で、今一ゲームを圧勝した喜びに欠ける。



この戦法で、明日良く鍛えられた守備力のあるチームに

果たして勝てるだろうか


しかも、相手は中高一貫で頭が良く、敵監督は高校の監督も

兼任している名将なのだ。


作戦などで勝てる気がしない


ならば、本来の選手の個性を尊重し、のびのびと打たせてあげた方が

勝ち目がありそうなのだが・・・


選手一人一人の野球に対する取り組み方と能力は

おそらく、こちらの方が優っているのだから・・・


選手を信じて



・・・と父龍之介は一人で勝手に思うのである





それで・・・

　申し上げにくいのですが・・・


　今日は私の誕生日



　龍太郎、勝利のプレゼントありがとね
　　　　(*^^)/。・:*:・°★,。・:*:・°☆ｱﾘｶﾞﾄｰ　

「なんか緊張するなぁ〜」


とトイレに座る父龍之介

明日は龍之介の誕生日でもあり、

龍太郎の新人戦初戦でもある


龍太郎の活躍はもちろんだが、チームの勝利が

何よりのプレゼントだ




「いやぁ〜緊張するなぁ〜」

　　　
　　　＞選手より保護者が緊張しているの
　　　　どうなのよヾ(;´▽｀A``アセアセ　





「ブランド越後守」


　　　

「お父さん

　下の歯　ぐらぐらしてて」


あずきの下の歯は、すでにぐらぐら動いていて、

一緒に横になりテレビを観ていた父龍之介に、

あずきの歯に刺激をあたえてほしかった。


「どれどれ・・・」


ぐらぐらぐら・・・

　　　　　まだ抜けない


ぎゅっ　ぎゅっ　ぎゅっ・・・

　　　　　まだ抜けない

「おりゃゃゃぁぁぁ〜

　無理だね

　このままほっとこうね」



それから父はしば刈り（本当は釣り）に出かけた。


ボーズで帰宅した父龍之介にあずきが詰め寄る。

・・・袋に入った何かを見せながら・・・


「お父さん

　げんこつはんで　たいほうしてやる

　これが、証拠だ」


「それを言うなら、現行犯で逮捕だろ」


　　　＞歯抜けたんだ
　　　　よかったね





　「ネズミの歯よりはよはえろ」





「あっ　あずきの歯

　勝手にすてないでよぉ〜」

昨日の集団登校にて・・・


「行ってきます〜す」
　　　　＞定時に家を出たあずき


それから間もなく・・・


「‖玄関||_・）ﾉ　ただいま〜」


「どうしたのぉ〜」


「もう誰もいなかった。」



６年生が修学旅行の振替で休みのため、

班長は下級生の女の子

その子は、時間に几帳面なうえ

少々神経質にもみえ・・・

早く行かなきゃ的な感情が走るのだろう。



６年がいなくなってからというもの、

あずきは連続置いてけぼりをくらっていた。



昨日は男の子も置いてけぼりになり、

その子と一緒に、班長代理に訴えた。



その結果、班長代理は別の子になったのだが・・・



今朝・・・


「時間だよ！何してんの」

　　　　＞宿題をやっている様子


ピンポーーーン


わざわざ呼びに来てくれたのに・・・


結局本日も親が校門まで連れていくことになったあずきちゃん


明日は頼むよ




「明日は休みだもーーーん」