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2014年10月03日

196話 新人戦準決勝

雲行きの怪しい球場上空曇り


定時より、早めにプレイボールの声がかかった野球

「プレイボール」手(パー)


うわぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     −−−ぁぁぁーーーーんん
るんるん

「ストライック」眼鏡



中学校軟式野球地方大会 新人戦 準決勝

相手は中高一貫で、進学しようか一度は迷った

龍太郎。

父龍之介は、迷わずこう言った。

「野球に執着するなら、中高一貫では駄目だ。」



未だ小柄な龍太郎の体格を考えたとき、勉強主体の

学校では十分な睡眠時間が得られず、成長に影響する

のを恐れたことと、所詮野球に対して中途半端な気持ち

しかない連中と一緒になっても同類となり下がるだけ。


そんな気持ちがあって選んだ中学。そして我が野球部の

仲間たち。こちらは一年生主体の若いチームで監督も並。

コーチもいない。対する相手は二年生主体のチームで、

監督とコーチは高校野球でも教えている名将。


今勝つとすれば、子供達の持っている力で勝つしかないのだ。


我がチームのピッチャーは、昨日完投した投手を勝る

うちのエース・・・あせあせ(飛び散る汗)

と、思いきや昨日の投手で連投。


「うそやろがく〜(落胆した顔)



龍之介は苦戦を覚悟した。

先行で迎えた初回、1点を先制したのだが、

案の定、すぐに同点に追いつかれる状態は

最終回まで続いた。



そして1点をリードしたまま迎えた最終回裏の守り。

ワン アウトランナー1、2塁

最大のこのピンチに 守護神登場

その名は 「 神 」



「 神さまぁ〜 演劇

黄色い声援は益々エスカレートする。


バウンドの高い犠打は、内野安打に。

しかし、これで良い。

一点もやらない満塁策だ。

この回で勝負を決める眼鏡と龍之介は思った。


バッシッどんっ(衝撃)


「ストライイイィィィィーーーーゥク」眼鏡


80%の力で投げろと監督に指示された神投手は、

今まで貯めたうっぷんを、120%のこんしんの力で

内角へ投げ込む。もはや神にブレーキはきかない。


見事ピッチャーゴロ、ホーム封殺。


ツーアウト満塁。

バッターは4番。


神にとっては最高の場面だった。


どんっ(衝撃)


内角をえぐるストレートは、もはや勝利を確信させた。


「ピッチャー振りかぶった。投げた〜演劇


バキッどんっ(衝撃)


金属バットが嫌な音をたて

玉はピッチャーの頭上に上がった。


慎重に神はフライを捕球し、見事勝利を

つかみ取った。


「やったぁ〜 やったぞぉ〜演劇わーい(嬉しい顔)



その喜びはすぐに、涙に代わっていく。
もうやだ〜(悲しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)

もちろん喜びの涙。



「こいつら、強くなったなぁ〜」


「ご苦労さん。」


「こっちに進学してよかった。」もうやだ〜(悲しい顔)






チーム一丸となって掴んだ勝利だった。






まずは決勝進出♪~q(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p~♪おめでと




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