2015年08月25日
自分の感情を考える:仕事に与える感情 - ある新人エンジニアへのアプローチ
0. はじめに
つい最近、『(毎日行っている)KPTのKeep』が書けないと相談を受けました。
10年前から現在まで、個人的に変わらず相談を受ける内容の1つに
感情が上手くコントロールできない
というのがありますが、今回の原因もまさに「感情」に左右されるものでした。
今回は、課題解決のステップ例の発信と
ステップ中で利用したマインドマップの紹介記事です(^^;
概要として、今回は以下のようなことをコーチングフォローしました。
▼視点の多角化
捉え方の別例
アハ体験誘導
▼ 思考プロセスのフォロー
考えることを考えるレクチャー
▼ 視覚的なアプローチ
マインドマップ他
アプローチ例
1. 今回の課題
(KPTの)KEEPが書けない日がある
2. 解決へのアプローチ
なぜできないか本人は分からない、認知の世界では割と有名です...
フォローの際はこの点を
どのように自身の力で分析をしていけるようになるか
という点が個人的に最重要ポイントとしています。
▼Step1:Keepが書けない理由を考える
先述の前提に立った上で!
『Q.keep が書けない(書けなかった日)はなにがあったのか?』 をホワイトボードに書き出してもらいました。
結果、以下の2点が判明。
@. (自身の中で)印象に残るイベントがなかった日
A. ネガティブインパクト(自分としての大きな失敗、外部からの指摘等)があった日
「@」は視点の多角化で本人もすっきりと解決。
なにもない→順調→keep!
point)
→ 過去できていなかったことなどが自然に身についているの発見ができたらgood!
→ 新しく試したことが上手くいかなかったことを知ることもgood!(無理やりでも可)
「2.」は少し根が深いので、次のステップに。
▼Step2:思考の分析
考えることを考える本領のステップです。
今回はマインドマップを使用した視覚的なアプローチから入りました。
まずは「自分の中で確認できる感情」をアウトプット。
ネガティブな感情が渦巻いていることが判明したので、対比として仕事上手く進んでいる際のポジティブな感情もアウトプット。
ついでに、「パニック」になることがあるとの発信があったので、あわせて発信してもらい、描きだしました。
デジタルデータでの清書版はこちら↓。
※コーチング現場の環境上、XMindを使用しています、便利です。
上記のマインドマップをお互いに見ながら話を進めていったところ、
KEEPが考えられなくなる根本には、以下のような想いが頭に浮かぶ日であったことが判明。
「(チームとして)自身がないがしろにされている感じがあると感情が揺れている」
「自分がチームの一員として認められ、尊重されている」かどうかが作業への大きな要因。
相談者本人として、チームの一員として認められる、とはどういうことか、を改めて具体的に考えるきっかけになったようです。
結論(改善案)
今回は『他者要因で感情が揺れることを抑制すること』がまずは重要なスキルであると結論付け、
改善案として2014年大流行だった妖怪のせいにしてしまうことで指針を定めることに落ち着きました。
妖怪のせいにする効果は数ありますが、一例は以下。
- 「人に対するイライラ」を抑制する
今後の課題
感情が乱れた、揺れた際の対応策を身につけるためにどうするかを考える
おわりに
今回、「KEEPが書けない」という悩みが始まりでしたが
書けなくなる原因は「(特に外部を起点とした)感情の乱れ」であることへの気付きがあり
「感情が乱れないための手段」を模索実践していくことに決着がつきました。
他責から自責へのマインドシフト、中々難しいことですが、身につくととても有益な武器になると思います。
後日談として、
『心を落ち着かせるための写真に、「犬の座禅」写真を使うようにしてみました!』との連絡があり
自分に合った解決策を模索し始めていることを嬉しく感じております。
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