チョコレートで血圧の改善ができる？　高血圧・低血圧に対する効果: みことBLOG

2023年01月20日

チョコレートで血圧の改善ができる？　高血圧・低血圧に対する効果

今回はチョコレートと高血圧の方または低血圧の方にどの様な効果があるか調べてみました。

私の家族に高血圧の人がいてチョコレートが高血圧に効く・血圧を下げると聞いたことがあり、本当に効くのか、どれくらいの分量なら問題無いのかと気になりましたが、私自身は低血圧なので、低血圧の人が血圧を下げるとされているチョコレートを食べても問題無いのか気になり、調べる事にしました。
私はチョコレートが大好きなので食べれなくなったら辛すぎます。（結果は大丈夫っぽいんですけどね）

もし、私の様に気になっている方のお力になれれば嬉しいです。

目次

高血圧とは？

チョコレートは血圧を下げるのか

チョコレートの適量はどれくらい？

チョコレート実験・研究・論文

低血圧とは？

低血圧の人はチョコレートを食べない方がいいの？

あとがき

カカオ７０の商品一覧（１０００円以下）

高血圧とは？

・高血圧の基準

世界も日本も、高血圧基準は 140/90 mmHg
医療機関で高血圧と診断されるのは、上の血圧が140mmHg以上、または下の血圧が90mmHg以上の場合になります。

どちらか一方でも上回っていると高血圧と診断される様です。

・高血圧の人は

・血管が詰まり、細くなることで血圧は上昇することで高血圧になる
・血管壁の炎症で血管が狭くなり、赤血球が通り抜けにくくなり血管が狭くなることで高血圧になる

の２点が高血圧の主な原因とされています。

・他には

食生活
環境要因
遺伝
肥満
ストレス
喫煙
塩分の摂りすぎ

上記などの複数の要因が引き金
などもあります。

高血圧の状態が続くと、脳卒中や心筋梗塞など血管の状態の悪化が原因で起こる重大な病気につながる危険性が高まります。

高血圧の原因を排除しようとガマンし、ストレスになりさらなる高血圧を呼んでしまうケースもあります。

チョコレートは血圧を下げるのか

カカオポリフェノールの効果

カカオポリフェノールは、抗酸化作用や抗炎症作用を持っており、摂取後　約2時間で血中濃度のピークを迎えます。

カカオポリフェノールは、小腸で吸収し血中に取り込まれ、炎症を軽減させる作用があり、腫れて狭まっていた血管が腫れが収まり広くなる効果があります。
狭くなっていた血管が広がることで赤血球が通りやすくなり、血液の流れが改善し、血圧が下がる効果があるとされています。

さらには、悪玉・善玉コレステロールのバランスを整えることが確認され、動脈硬化の予防にもつながり、急性心筋梗塞の予防にもつながると期待されています。

GABAの効果

GABAはアミノ酸の１種で、交感神経の興奮を鎮める作用があります。
交感神経は自律神経の１種で、血管を収縮させて血圧を上げる作用があり、GABAは交感神経の働きを抑制することで、血管の収縮を防いで血流を促進します。

チョコレートの適量はどれくらい？

効果が検証されている内容は

・高カカオチョコレート（カカオ分70％以上）
・1日25ｇ程度
・4週間以上食べ続ける

の３点になります。

また、チョコレートを少しずつ分けて食べるほうが、体内の血中ポリフェノール濃度が安定するといわれており、複数回に分けて食べる、または朝・夕の1日2回に分けて食べると、より効果が期待できます。

ただし、高カカオチョコレートを過信して食べすぎると、肥満になり血圧を上げるリスク因子になるので注意が必要です。

一般的なチョコレートではどうなのか

カカオポリフェノールが含まれているのは、カカオマスが使用されているチョコレートであるため、カカオマスが使われていないホワイトチョコには、カカオポリフェノールは含まれておらず、特に効果はありません。

一般的なチョコレートでも高カカオチョコレートと比べると効果は低くなりますが、多少の効果は出るとヨーロッパの研究から言えます。
ですが、食べ過ぎると糖質やカロリーの過剰摂取になり、肥満などの悪影響があります。

その為、砂糖・糖質の低いチョコレートを選び、食べる前後に運動を取り入れるといった対策が必要となります。

大体のカロリー（１００ｇ中）

・高カカオチョコレート→脂質：約52.5g・カロリー：約645kcal
・一般的なチョコレート→脂質：約34.2g・カロリー：約562 kcal

チョコレート実験・研究・論文

ヨーロッパで行われたチョコレート実験

高血圧で薬物治療を受けていない方４４名を
カカオポリフェノールが含まれない「ホワイトチョコレート」のチーム
カカオポリフェノールを含む「ダークチョコレート」のチーム
に分けて無作為化比較試験を行いました。
それぞれの人達に１日に100g、約500kcalのチョコレートを実際に１８週間食べさせる実験が行われました。

結果

カカオポリフェノールの含まれるダークチョコレートを接種した人達の血圧が２mmHGほど下がったと認められました。
ですが、摂取するチョコレートの量が多く、カロリーが高いという問題がありました。
（正確な結果は「ダークチョコレート」のチームの収縮期血圧2.9、拡張期血圧1.9）
また別機関の性差に注目したチョコレートに関する解析では、特に女性における心血管リスクに有効であると示されました。

追加研究

そこで、その問題を解決するため、蒲郡で行われた実証研究でカカオポリフェノールを多く含む「高カカオチョコレート(カカオ分が70％以上)」にするとどうなるか研究されました。

研究結果

蒲郡で行われた実証研究では、カカオポリフェノールが多い高カカオチョコレートを4週間摂取して、血圧の変化を確認できました。
高血圧の８２人のチームと正常血圧２６５人のチームにそれぞれチョコレートを摂取してもらい、摂取前後の変化を測定しました。
その結果、高血圧のチームと正常血圧のチームと比べると、高血圧チームの方が血圧低下量が大きい事が証明されました。
（正確な結果は平均値で最高血圧が2.6mmHg、最低血圧が1.9mmHgも低くなる）

性差追加研究・結果

東京医科大学と明治の研究グループが閉経後の女性の悪玉コレステロールが改善するという研究結果を発表しました。

閉経後の女性でとくにリスクが高まるもの
・高血糖
・高血圧
・高コレステロール
これらを予防する可能性を示しました。

閉経後の女性を２チームに分けて、毎日カカオポリフェノール（１チームに抽出物ともう1チームにタブレット）を４週間摂取してもらい、２週間休息期間を与えた後カカオポリフェノールの種類（抽出物とタブレット）を入れ替えて４週間継続摂取させました。
その結果、全体では有意な差は認められませんでしたが、3つの変化が見られました。

・インスリン抵抗性が改善する可能性が示された（高血糖改善の可能性）
・最高血圧・最低血圧が有意に低下した（高血圧改善の可能性）
・LDL-コレステロール（悪玉コレステロール）が低下した（高コレステロールの改善）

今回の研究によりカカオポリフェノールの継続摂取が一助となる可能性が示されました。

ただし、市販のチョコレートの多くは高糖質で高脂質である為、２００kcal以内を目安に推奨されています。

チョコレートで太らなかったのか

蒲郡で行った実証研究では、４週間のチョコレートの実験のチョコレート摂取前後で被験者全員の体重を測定したところ、特に変化は認められませんでした。

4週間連続して、カカオ含有率70％以上の高カカオチョコレートを25g/1日摂取しても、「体重」「BMI」などの数字には影響は出ないことが分かりました。

また、体内には脂肪を溜め込む「BMAL1」というタンパク質があり、「BMAL1」が一番低くなる時間帯が午後2時～午後4時の間です。
その時間帯は脂肪の吸収を緩和させるので、チョコレートを食べても太りたくない人には最適な時間になります。
反対に「BMAL1」が一番増え脂肪になりやすい時間は、午後10時から深夜2時頃のタイミングです。

では次に低血圧の人はどうなるのか見て行きましょう。

低血圧とは？

WHOの基準

最高血圧が100mmHg以下または最低血圧60mmHg以下

低血圧の代表的な症状

・立ちくらみ
・めまい
・朝起きられない
・頭痛・頭重感
・倦怠感・疲れやすい
・肩こり
・動悸
・不眠
・食欲不振

なぜ症状が現れるのか

全身が酸素不足になっているからです。
血圧とは、心臓が血液を送り出すときに血管にかかる圧力なのですが、低血圧の人は心臓が血液を送り出す力が弱まっている状態になっています。
心臓が十分な血液を送り出せず、全身の細胞は血液・酸素を受け取れない状態です。
身体は酸欠状態になり、さまざまな症状があらわれやすくなっています。
特に心臓・脳に十分な血液が行かなくなると、立ちくらみ・めまいなどが起こりやすくなります。

低血圧の人はチョコレートを食べない方がいいの？

結論はどちらでも良いです。
医学的根拠は証明されていませんが、食べない方が良い派と食べた方が良い派に別れています。

食べない方が良い派

１）GABAには、血管を拡張させて血圧を下げる作用がある為、低血圧の人がチョコレートを食べるとますます血圧が下がる恐れがあるから
２）糖分の高いチョコほど、身体を冷やしやすい傾向がみられ、低血圧の人は元々血行が悪いので、さらに体温が下がりやすくなる恐れがあるから

ちょっと詳しく

２）ミルク・砂糖・脂質は血行を妨げて体温を下げる作用があり、甘いチョコにはミルク・砂糖・脂質が多く含まれています。
↓
体温が下がると低血圧症状が悪化する可能性があり、身体を冷やさない為にも控えた方が良い

食べた方が良い派

１）GABAの降圧作用は、低血圧の方には作用しない可能性があるから
２）チョコには一時的に血圧を上げる効果があり、低血圧でつらい症状が出ている場合、一時的に血圧を上昇させるのも１つの方法ではないか
３）チョコレートによってもたらされる健康効果が魅力的だから食べた方が良い

ちょっと詳しく

１）GABAは高血圧の人の血圧を下げますが、正常値以下の作用はそれほどないと実験や研究から導き出せるのではないかと考えられ、チョコに含まれる程度のGABAなら低血圧の方が食べても問題は起こりにくいと考えられています。

２）カカオにはカフェインが含まれており、交感神経が刺激され血管が収縮し、血圧が上がりやすくなります。（血圧が上がるのはチョコを食べた直後のごく短い時間です）

３）チョコレートによってもたらされる健康効果
抗酸化作用
動脈硬化の予防
急性心筋梗塞の予防
アレルギー症状の緩和
肌荒れ防止
腸内環境の改善
脂肪の蓄積を防ぐ
リラックス・精神を安定させる
悪玉・善玉コレステロールのバランスを整える
などがあります。

ただし、チョコレートを食べた後、体調を崩したり低血圧症が出た場合は摂取を控えた方が良いでしょう。

あとがき

いかがだったでしょうか。
チョコレートの効能に関して実験や研究、論文まで出ているとは調べるまで知りませんでした。
高血圧の方には是非とも時間帯や分量を守って改善していって貰いたいです。
低血圧の方は体調が悪くならないのでしたら、色々と健康になる効果もありますので、一緒に美味しいチョコレートを食べましょう。
他の効果に関しましては見て下さる方がいそうでしたら書いて行きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
他のページにおすすめのチョコレート専門店オンラインショップの情報を載せていますので良ければご覧くださいませ。

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