2016年01月31日
製造業のこれから(part3)
初めての方、初めまして
2度目以降の方、ご愛読ありがとうございます。
ピエロです。
前回に引き続き、「製造業のこれから」について書かせていただきます。
トピックスとしては、以下の3点です。
@少子高齢化の波
A移民政策が取られた場合は?
Bエネルギー問題について
今回はBエネルギー問題について書かせていただきます。
一昔前までは、新興国の台頭により世界的なエネルギー需要の増加、
エネルギー不足が報道されていました。
それに伴い、原油高や石油枯渇の危険性が声高に叫ばれ、原子力発電所などの
原油を使用しないエネルギー供給方法などが確立されました。
しかし、昨今では中国経済の減退によるエネルギー需要の減、原発事故の発生、
原油の過剰生産による原油安など、エネルギーの需給状況は大きく変化しております。
では今後どのように変化する可能性があるか?
以下のトピックスより説明させていただきます。
(@)原油価格の低下
(A)原油産出国の経済成長率の低下
(B)原発の行方
(C)まとめ
以上の4点です。
(@)原油価格の低下
昨今の原油需給状況を見ると、原油の供給過多が引き金となり原油需要が
低下してきています。それに加え、中国経済の減退によるエネルギー需要も低下し、
原油価格の低下に拍車がかかっている状況です。
(中国は最大の原油輸入国です。)
もちろん、東南アジア特にインドなどの需要はこれから伸びていく可能性はあります。
しかし、アメリカのシェールオイルの採掘、ガソリンを使用しない水素自動車の普及など
を考えると、すぐには需要が供給を上回り、原油価格が上がることはないと考えられます。
しばらく、原油安が続く可能性大です。
ただ、デメリットだけではなく、日本の場合は原油輸入国のため、
原油価格が低下すれば、それだけで、コストダウンになります。
特に、輸送業や発電関係については、恩恵を受けるでしょう。
もう1つの余波としては、LNG(液化天然ガス)などの地下資源の価格も
低下する可能性があります。
(一般的には、LNGの価格は原油価格増減の半年後から1年後に来ると言われています)
そうなれば、ガス火力発電などのコストダウンにもなり、
LNGを使用した発電施設の需要が高くなる可能性があります。
(LNGガス火力発電は、石油火力発電よりもCO2排出量が低い。)
(A)原油産出国の経済成長率の低下
原油価格の低下が発生した場合は、原油産出国の経済成長が滞る可能性があります。
特に、中東諸国(例えばイラン、イラク、UAE)については、原油輸出が経済を
支えている国が多く、そういった諸外国については、非常に痛手となります。
日本には直接は関係はないですが、間接的には非常に痛手です。
特に、原油産出関係の製造業は煽りを受けてしまいます。
具体的には、原油採掘施設への投資や需要が低下してしまいます。
原油産出国を顧客としている業界は痛手を負ってしまうでしょう。
(B)原発の行方
原油輸入国の日本では非常に有用なエネルギー供給源でしたが、
東日本大震災発生時に起きた原発事故を受け、一時期利用がストップする事態
が発生しました。
この事故以降、原発のデメリットや危険性が再認識されたかと思います。
しかし、現在は再開されてしまいました。
それは、日本には原発をやめれない切実な理由があるのです。
1つはエネルギー供給源をすべて外国に依存していると、何か有事の際に
輸入禁止にされると、経済に大きな打撃を受けてしまう可能性があるためです。
ただでさえ、エネルギー需給率が低い(約5〜9%)日本にとっては、
安全保障上かなりのデメリットです。
そのため、ガソリンに代わる水素自動車や、原発が必要になってくるのです。
そして何より、非核三原則がある日本にとっては、核濃縮技術を保持するためには
原発が必要不可欠なのです。
つまり、原発はどんなことがあってもなくなりません。
(C)まとめ
中国や新興国の経済低迷
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
原油価格の低下
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
<デメリット>
@原油採掘などの設備投資の低迷
A石油プラント関係、原油タンカーなどの製造業の低迷
<メリット>
@原油安によるガソリンなどの価格の低下
A輸送業や発電関係などは恩恵を受ける
B電力コストや輸送コストの低下
C火力発電などの需要は高くなり、発電施設などの製造業は飛躍する。
(特に海外:インド、アセアン向けは上昇)
以上が予想されうることです。
part1〜part3まで、ご紹介させていただきました。
少子化、移民、エネルギー安に伴う投資減など外的要因は
日々刻々と変動しております。
製造業としては、一部を除きかなり不安定な状況下に置かれることは
想像に難くないと思います。
ですが、悲観していても致し方ない話です。
一番大切なのは、それぞれの変化にアンテナを張り、
自分なりの解釈と持つことだと思います。
そして、次に何が起こるか考えることです。
それが出来れば、次に必要とされる物が自然と見えてくると思います。
必要とされている物に関連する事に投資を行えば、失敗はしないでしょうし、
流れを読む能力は常に必要とされる能力だからです。
このブログがこれからの変動が大きい時代を乗り切るための知恵となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
2度目以降の方、ご愛読ありがとうございます。
ピエロです。
前回に引き続き、「製造業のこれから」について書かせていただきます。
トピックスとしては、以下の3点です。
@少子高齢化の波
A移民政策が取られた場合は?
Bエネルギー問題について
今回はBエネルギー問題について書かせていただきます。
Bエネルギー問題について
一昔前までは、新興国の台頭により世界的なエネルギー需要の増加、
エネルギー不足が報道されていました。
それに伴い、原油高や石油枯渇の危険性が声高に叫ばれ、原子力発電所などの
原油を使用しないエネルギー供給方法などが確立されました。
しかし、昨今では中国経済の減退によるエネルギー需要の減、原発事故の発生、
原油の過剰生産による原油安など、エネルギーの需給状況は大きく変化しております。
では今後どのように変化する可能性があるか?
以下のトピックスより説明させていただきます。
(@)原油価格の低下
(A)原油産出国の経済成長率の低下
(B)原発の行方
(C)まとめ
以上の4点です。
(@)原油価格の低下
昨今の原油需給状況を見ると、原油の供給過多が引き金となり原油需要が
低下してきています。それに加え、中国経済の減退によるエネルギー需要も低下し、
原油価格の低下に拍車がかかっている状況です。
(中国は最大の原油輸入国です。)
もちろん、東南アジア特にインドなどの需要はこれから伸びていく可能性はあります。
しかし、アメリカのシェールオイルの採掘、ガソリンを使用しない水素自動車の普及など
を考えると、すぐには需要が供給を上回り、原油価格が上がることはないと考えられます。
しばらく、原油安が続く可能性大です。
ただ、デメリットだけではなく、日本の場合は原油輸入国のため、
原油価格が低下すれば、それだけで、コストダウンになります。
特に、輸送業や発電関係については、恩恵を受けるでしょう。
もう1つの余波としては、LNG(液化天然ガス)などの地下資源の価格も
低下する可能性があります。
(一般的には、LNGの価格は原油価格増減の半年後から1年後に来ると言われています)
そうなれば、ガス火力発電などのコストダウンにもなり、
LNGを使用した発電施設の需要が高くなる可能性があります。
(LNGガス火力発電は、石油火力発電よりもCO2排出量が低い。)
(A)原油産出国の経済成長率の低下
原油価格の低下が発生した場合は、原油産出国の経済成長が滞る可能性があります。
特に、中東諸国(例えばイラン、イラク、UAE)については、原油輸出が経済を
支えている国が多く、そういった諸外国については、非常に痛手となります。
日本には直接は関係はないですが、間接的には非常に痛手です。
特に、原油産出関係の製造業は煽りを受けてしまいます。
具体的には、原油採掘施設への投資や需要が低下してしまいます。
原油産出国を顧客としている業界は痛手を負ってしまうでしょう。
(B)原発の行方
原油輸入国の日本では非常に有用なエネルギー供給源でしたが、
東日本大震災発生時に起きた原発事故を受け、一時期利用がストップする事態
が発生しました。
この事故以降、原発のデメリットや危険性が再認識されたかと思います。
しかし、現在は再開されてしまいました。
それは、日本には原発をやめれない切実な理由があるのです。
1つはエネルギー供給源をすべて外国に依存していると、何か有事の際に
輸入禁止にされると、経済に大きな打撃を受けてしまう可能性があるためです。
ただでさえ、エネルギー需給率が低い(約5〜9%)日本にとっては、
安全保障上かなりのデメリットです。
そのため、ガソリンに代わる水素自動車や、原発が必要になってくるのです。
そして何より、非核三原則がある日本にとっては、核濃縮技術を保持するためには
原発が必要不可欠なのです。
つまり、原発はどんなことがあってもなくなりません。
(C)まとめ
中国や新興国の経済低迷
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
原油価格の低下
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
<デメリット>
@原油採掘などの設備投資の低迷
A石油プラント関係、原油タンカーなどの製造業の低迷
<メリット>
@原油安によるガソリンなどの価格の低下
A輸送業や発電関係などは恩恵を受ける
B電力コストや輸送コストの低下
C火力発電などの需要は高くなり、発電施設などの製造業は飛躍する。
(特に海外:インド、アセアン向けは上昇)
以上が予想されうることです。
part1〜part3まで、ご紹介させていただきました。
少子化、移民、エネルギー安に伴う投資減など外的要因は
日々刻々と変動しております。
製造業としては、一部を除きかなり不安定な状況下に置かれることは
想像に難くないと思います。
ですが、悲観していても致し方ない話です。
一番大切なのは、それぞれの変化にアンテナを張り、
自分なりの解釈と持つことだと思います。
そして、次に何が起こるか考えることです。
それが出来れば、次に必要とされる物が自然と見えてくると思います。
必要とされている物に関連する事に投資を行えば、失敗はしないでしょうし、
流れを読む能力は常に必要とされる能力だからです。
このブログがこれからの変動が大きい時代を乗り切るための知恵となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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参考になるかどうかは分かりませんが、、
採用の決定打となったのは、プログラミングをしているのであれば
論理的思考能力が高いと評価されたためです。
(実際はどうかは分かりませんが、、)
また、簡単なマクロが組める能力も評価されました。
後、私の年は、アラサーですよ。
>転職エージェントなどの利用をお勧めします。
ピエロさんが何歳ほどなのか分かりませんが、
いくつか利用しましたが私の職歴では厳しかったです。
中年フリータにはなりたくないものです。
ピエロさんのどのようなスキルが買われたのが知りたいものです。
大変な中、コメントありがとうございます。
ピエロも無職の期間があったので、焦りや不安になる
気持ちは痛いほど分かります。
ですが、そんな時こそ、冷静に自分の中にある財産
(スキルや知識)を再度見直してください。
自分だけでは難しいと思いますので、
転職エージェントなどの利用をお勧めします。
こんな時だからこそ、希望を持って頑張ってください!
この先どうなるか先が読めないです。
リストラにあい、無職の身ですが参考にさせていただきます。
このブログで語られている、何か行動を起こすことを
常に頭に入れておきたいです。