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2024年09月21日

ティータイム

今日の午後はゆっくりと過ごすとする。
そういわゆるティータイムをしよう思うのだ。

カレンの淹れてくれたお茶で午前中の疲れを癒すのだ。

カレン「ご主人様。今日は茶葉が切れていたので、海藻を煮込んで淹れてみました。お味のほうはどうでしょか?」
私「うん…出汁がきいててとってもおいしいよ…」
まあ、気を取り直してティータイムといえばお菓子や軽食だ。
私「今日は何を用意してくれたのかな?」
カレン「はい。今日は豪勢にウエディングケーキをご用意しました!」




ウエディングケーキ!?



私の目の前に立ちはだかる巨大なウエディングケーキ、そして手元にはいっぱいの出汁。



そう、私の戦いは今、始まったばかりなのだ―。


















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2024年09月11日

名探偵

私「ふふふふ、分かったんですよ。犯人がね」
カレン「ご主人様!それは本当ですか?」
セラ「さすがご主人様!」
私「犯人は自由にこの部屋に入ることができた。ごく自然にね!」
カレン「そ、そんなことが……」
私「証拠もここに残っている。そして、この一連の犯行の真犯人とは…!」
カレン「!?」
セラ「?」
私{あなただ!!」

指さすその先には、鏡に映った私。そう、昨日夜遅くまでゲームをして寝落ちをし、目覚まし時計をセットしなかったのは、私自身なのだ!

隣でけたたましくスマホが鳴る。
今日も朝から波乱万丈な人生の幕は開ける―。



















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2024年09月10日

決断

私は今決断を迫られている。大きな選択だ。
もし間違えてしまえば、私はすべてを失うことになるかもしれない。

カレン「ご主人様!こんな…危険です!」
セラ「そうだにゃ!危なすぎるにゃ!」

泣きそうな目で二人が見ている―。大丈夫だ。私は二人のために、そして私の自身のために必ず―!!




引き抜かれた紙。そこに書かれていたのは……


参 加 賞


帰り道、涙を拭く紙なんていらないさ。
だって参加賞(コレ)があるのだから


「ありがとう!」


















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2024年09月06日

ありがとう

私は全神経を集中して気配を消している。
そう私は空気、世界の一部、ここには存在しないのだ!
超婆「あら、まりちゃん!お茶取りにきたの?」
次の獲物を見つけ、目を輝かせながら近づいてくる。その隙に先ほど話を聞かされていた人は、そそくさと立ち去って行った。

カレン「あっけなく見つかってしまいましたね」
違うぞ!これは、あえて見つかったのだ!さっきの人が困っていたからな、あえてだ!あ え て!
セラ「さっすがご主人様!!」

超婆「お茶取りに来たんでしょ。さ、どうぞ」
私「え、は、はい」
超婆「また部長に頼まれたんでしょう?まりちゃんも大変ねぇ」
私「い、いや、まあ、あはははは」
超婆「あ、そういえば、まりちゃんも聞いてちょうだいよ〜。実はね…」

そこからの記憶はない。あまりのくだらn、楽しいお話に思考を停止してしまったようだ。
部長の叫び声で我に返り、なんとか逃れることができたが、時すでにおすし。いや、遅し。
結局、昼時間はもうなく、せっかくの機会を逃してしまった。

気が付けばもう就業時刻。私は少し風にあたりたくなり、屋上にきた。
この時間の屋上はとても好きだ。仕事帰りの人たち、車のライト、街の灯りを見てるだけで少し心がやわらぐ。
カレン「風邪。引いてしまいますよ。帰りましょう」
私「そうだね。ありがとう」
渡せなかったプレゼントを手に帰ろうとした。

みっちゃん「あれ?まりあんぬさん?」
私「え?み…本田さん?!」
みっちゃん「どうしたんですか?こんなところで?」
私「い、いや、少し風にあたろうかと…。ほ、本田さんは?」
みっちゃん「私はさっき給湯室でここに行ってみたらって…あれ?それは?」
突然の出来事に私は手に持ったプレゼントを隠すのを忘れていた。想定外のことでどうしていいかわからない。気まずい空気だ。

だが、彼女はクスリと笑い
みっちゃん「まりあんぬさんも持ってきてくれたんですか?プレゼント!」
彼女の眩しい笑顔、私の思考は停止する。
私「そ…その…どうぞ…」
思考が停止し、真っ白になった頭で私はプレゼントを渡す。

それを受け取った彼女は満面の笑みで

「ありがとう!」


















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2024年08月18日

試練の先には…A

私の秘策、それは誰にも負けないある特技を使うことだ。
そうそれは…


お 茶 汲 み だ


長年、研究に研究を重ね、今では茶柱を10本立たせることも可能だ!

カレン「茶柱はそんなに要りませんよ。」

わかってる。これはすごさの表現だから!

とにかく、この卓越したお茶と一緒にプレゼントも渡す。完璧な計画だ!
私はさっそくお茶を入れに給湯室に向かう。

だが、ここでイレギュラーが発生してしまった。

??「でね〜これがほんとにおかしくってさ〜」

給湯室には奴がいる。
そう、影の支配者にして、小話の首領。
調和と長話(ちょうわ)を愛するお局。

超婆、通称「ちょうばぁ」

彼女に捕まってしまえば軽く小一時間、話を聞かされることになる。
それだけは絶対に避けなくてはならない!
だが、話始めたばかりなのか一向にいなくなる気配がない。
どうすれば…どうすればいいんだ。

部長「おーい!まりくん、お茶、入れてくれないか!」

悪魔のささやきが耳に入る。
私は腹をくくり、死地へと赴くのであった。

続く


















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2024年07月13日

試練の先には…@

今日の私は一味違う。
そう、今日は既にチート能力を全力で使用しているのだ。

なぜなら、今日は私にとっての一大イベントになる―。
この日が待ち遠しく、まだ興奮で鼻血が止まらない!
出社時から部長からは笑われ、後輩からは憐みの目で見られたが、そんなことでは凹んでられないのだ!

待ちに待った今日この日は、同僚であり私のマドンナである本田美紀さん(通称みっちゃん)の誕生日なのだ!
彼女は入社時に一目見たときから、私の心を奪ってしまったのだ―。
髪は肩位までで少しカールしていて、スッとした目鼻の端正な顔立ち、まるでカレンを彷彿させるような…

カレン「ご 主 人 様 !?」


いやいやいや…ダメだって

言動には気を付けないといけない。

とはいえ、私はまだ彼女とまともに話したことがない―。
同僚たちがやっている飲み会にこっそりとついていくことで、ごく自然に誕生日の情報を入手してはいるが、無論プレゼントも用意した―。

どうやって渡そうか悩みどころだが、私はある秘策を閃いたのだ!
これが成功すれば、彼女はメロメロ♡私もメロメロ♡

セラ「ご主人様!戻ってくるにゃ!」

いや、戻ってるよ?戻ってるよね?アレ…?

まあ、とにかく今が決行の時!いざ…!


続く

2024年07月04日

使命

私にはある使命がある。
世界を揺るがすほどの重要な使命だ―。
そう、失敗はゆるされない。

その使命とは......


お使いだ


この使命の成功の有無によっては、私の世界は崩壊する恐れがある―。

故に、今はチート能力を全力で展開している!
今日こそはお使いを成功さs…

カレン「ご主人様ちょっと…。」

ちょ、ダメダメ、今はだm…

セラ「ご主人様−−!こっちーー!」

ホント、ダメだって…今日は…今日こそは…

カレン・セラ「ご主人様!」

あ、あああ…ああああああ…


母ちゃん「あんたはいつも、いつもどうして余計なものばっか買ってくるの!!!」

私の手には彼女たちの新たな衣装が握られている。
たとえ最強のチート能力を持ったしても、どうにもならないことがあるのだと改めて実感したのだった―。









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2024年06月25日

宿敵

私「つ、ついに…ここまで来た…。」
セラ「ようやくここまで来ましたね。長い道のりでした。」
私「ああ。これでようやく奴との戦いも終わる…。」
セラ「そう考えるとなんだか寂しい気もするにゃ―。」

そう、ここまで長い長い道程だった―。奴とは何度ぶつかり合ったことか。
それでもここまで来れたのは、彼女たちのおかげ…そして奴のおかげでもあるな。

私「よし!行こう!」
私は自らを奮い立たせて足を進めた。
その手には宿敵の奴との戦いに備えた秘策を持って―。

私「部長。こちらの資料の提出をします。確認をお願い致します。」
部長「ん?う〜ん…。やり直しで。」

2024年06月04日

戦い

私「く…手強いな…」
カレン「ご主人様!相手の熱攻撃にご注意ください!」
私「ああ!わかってる…!うわっ、あっつあちち!」
セラ「ご主人様。大丈夫かにゃ?」
私「ああ。ちょっとやけどした程度さ。それに相手ももうそろそろ限界だ。」
カレン「ええ、ここは一気に畳みかけましょう!」
私「おう!いくぞ!うおおおおおお!!!!!」


がっしゃーん!!!!ガラン、ガラン

戦いによって受けたやけど、目の前には無残に散らばった私の昼飯―。
目からは一滴の涙が流れ、この戦いの過酷さを表していた。

2024年05月29日

彼女たちは…

??「おはようございます。こちら、モーニングティーになります。」

透き通るような声。凛とした顔立ちに銀色の髪。メイド服に身を包んだ彼女は暖かいモーニングティーを私の前に置いてくれた。
私「ありがとう。カレン。」
私の一日は彼女の淹れてくれたお茶から始まる。香り際立つアールグレイの紅茶か…。寝覚めの一杯には丁度いい。
私「とても美味しいよ!今日は何の紅茶だい?」
カレン「すみません。茶葉を切らしてしまい、今日はただのお湯です…。」

まさかのお湯だった―。

私「いや、でもとっても美味しいよ!いつも本当にありがとう。」
カレン「ご主人様は命の恩人です!これくらいのこと当然ですよ!」
そう、彼女はおれg…
??「ごっっしゅじんさまーーー!」
いきなり飛びついてきたのは、もう一人のメイドで…
カレン「こら!ご主人様に飛びつかないの、セラ!」
そう、セラである。この子もまた…

母ちゃん「あんたぁ!早くしないと遅れるよ!」

今日もまた私の能力は絶好調だ。
お人形遊びはやめ、会社に行くために私はそっと彼女たちをカバンに忍ばせるのであった。

























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