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2019年12月15日
便中の「腸内細菌」から超早期の大腸がん診断が可能に
便中の「腸内細菌」から超早期の大腸がん診断が可能に
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00003/112500046/?ST=print&fbclid=IwAR2ueePFSYPMwHNH3VhzDN3LxsetMg6_weBOtSR6uRNyV0ZPeVGkHibsxu8
大腸がんと腸内細菌結びつきが、はっきりしてきたのは、
2012年、歯周病の原因菌として知られる
フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)が
大腸がん患者の便中に多く存在することが報告されてから。
『大腸がんの進行段階で、増える腸内細菌の種類が異なる』ことを
大阪大学大学院医学系研究科がんゲノム情報学教室の谷内田真一教授を中心に、
当時在籍していた国立がん研究センター研究所を中心に、
東京工業大学生命理工学院、東京大学医科学研究所、慶應義塾大学先端生命科学研究所などとの
共同研究で突き止め、2019年6月、米国の医学誌「ネイチャー・メディスン」に掲載された。
便からDNAを抽出し、全ゲノムショットガンシークエンス法で細菌由来遺伝子を調べる。
さらにいくつかの細菌種と代謝物質も組み合わせて機械学習することで、
8割近い精度で粘膜内がんを診断できることがわかった。
大腸粘膜内がんを8割の精度で、便だけで診断できれば、
大腸カメラで、切除、根治となる時代に突入する。