MANZOKU屋

お子さんが寝ている時の様子をじっくりと見たことありますか？


すやすやと寝息をたてて、ぐっすりと眠っている姿は、ただ眠っているだけ
なのになんとも愛らしい、たまらない姿です。


でも、そんな天使のような寝顔からかなりかけ離れたお子さんもいらっしゃ
るんです。

“寝息が荒くて大きい”

“大人のように激しくいびきをかく”

“とにかく寝相が悪い”

このような状態が毎日のように続いているとしたら、今すぐ対処しなければ
いけないかもしれません。


「いびきくらい、疲れていれば子供だってかくだろう？」って思いますか？


では、以下のような状態は見られるでしょうか？


集中できない・いつも口呼吸をしている・口が開いている

寝汗をかく・おねしょをする・寝起きが悪い

ぼーっとしている・眠そうにしている・落ち着きがない

機嫌が悪く、怒りっぽい・食事に時間がかかる・鼻がいつもつまっている


「まるで、うちの子だ・・・」と思われたら注意が必要です！




『睡眠時無呼吸症候群』という病気があります。眠っている間に気道が
狭くなり、一時的に呼吸が止まる病気です。


いびきをかくことが『睡眠時無呼吸症候群』の特長のひとつでもあります。


『睡眠時無呼吸症候群』は大人だけの病気と思われているようですが、
実は赤ちゃんにも発症する可能性があるのです。


当然、子供にも『睡眠時無呼吸症候群』は起きるという認識はまだ浅く、
大人と子供では症状などが異なるので親御さんは注意が必要です。


子どもの場合、一時的に呼吸が止まる『無呼吸』というよりは、いびきを
伴った不十分な呼吸であることが多いため、気付きにくいと言えます。



1.毎日のように、いびきをかく
もちろん、子供でも疲れている時などにいびきをかくことはあります。
しかし、毎日であれば注意が必要です。


2.横向きで寝ることが多い
気道を確保するために自然と横向きの姿勢をとっている場合があります。
いびきをかいていなくても、横向きで寝ていることが多ければ注意してください。


3.うつ伏せで寝ることが多い
横向きと同じように、うつ伏せの姿勢も気道を確保するための場合が
あります。うつ伏せの寝方はいびきが起きにくいため、最も注意が必要
かもしれません。



『睡眠時無呼吸症候群』の特長はいびきをかくことですが、
いびき＝『睡眠時無呼吸症候群』というわけではありません。


子供のいびきの原因は『睡眠時無呼吸症候群』の他にも考えられます
ので代表的なものを紹介します

★アデノイド肥大・扁桃肥大
鼻の奥の方にアデノイドというリンパ組織があります。子供はアデノイド
肥大が起きやすいと言われます。


アデノイドが肥大すると鼻呼吸の際に空気の通りが悪くなるので口呼吸になります。


一方、扁桃腺（へんとうせん）と呼ばれる、のどちんこの左右にひとつずつ
あるリンパ器官があります。


子供の頃はこの扁桃腺は比較的大きいのですが、扁桃腺が肥大すると
こちらは口呼吸がしづらくなります。


また、アデノイドと扁桃腺がどちらも肥大している場合もあります。


★鼻炎
花粉症やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎（蓄膿症）などは今や子供にも見受けられます。


このような鼻づまりによって鼻呼吸がしづらい症状があるとどうしでも
口呼吸になってしまいます。


起きている時なら鼻がつまっていても口で呼吸できますが、眠っている時は
口呼吸になるといびきをかきやすくなりますし、鼻炎の方は鼻水や痰が喉の
方に落ちてくることもあるので息ができなくなる場合も考えられます。



毎日のように激しいいびきをかいているということは、良質の呼吸ができて
いないとも言えます。それは睡眠の質を落とすことにもなり得ます。


睡眠は身体や脳の修復や成長、発育にとってかかせない時間で必要なものです。


特に発達途中にある子供にとって、良質の睡眠を得られないと成長ホルモン
の分泌にも影響が出て、身体の発達が遅れると言われています。


そのため、『睡眠時無呼吸症候群』の子供は背が低く痩せている傾向が
あると言われます。しかも、不十分な睡眠は行動面にも影響が現れます。


子供の場合には注意力の欠如や情緒不安定、攻撃的行動を引き起こすとされています。


寝ている時の様子は一緒に住んでいるご両親にしか分かりません。


ぜひ、お子さんいびきをかいているか、どんな姿勢で寝ているか、
睡眠時の傾向を見てあげてください。