2016年04月14日
障がい者施設に働いて学んだ事:障害者
4年程働くと、自分がいかに恵まれているのかに気付けるかもしれません。〜ちなみに先輩指導員も4年目頃にこの仕事の深さに気付いたと言ってました〜
4年半しか働いていなくて、そろそろ分かってきたという時に退職してしまったのですが、障がい者福祉施設での経験は私の人生観を変えました
美容部員→祇園ホステス→ベンチャー企業役員→飲食店経営 等々と進んで来た人生で、何をしても満足しない、お金は何も考えず無駄使い、とりあえず朝まで飲む、みたいな人生を歩んでいました。
何か人の役に立てるような事がしたい、とか、自分を求めてくれるところで働きたい、と考えてる中でカナリの進路変更をし、福祉へと足を踏み入れました。
最初は何をして良いか分からないし、どう接して良いのか分からないし、どうすれば役に立つかも分からないし、お酒のせいか年のせいか忘れっぽいし、本当に大変でした
色んな障がい者さんの話を聞く中で驚いたのは、私より遥かに賢い大学生や大学卒業生が、精神バランスを崩して精神障がい者になっていたり、知り合いのお兄さんが交通事故から障がい者になっていたりで、私もいつ障がい者になってもおかしくないと思いました。
大学の途中で精神障がい者になった人は、人生で初めての彼女が出来て異常にハイテンションになり、結婚を意識して不安になり異常にローテンションになった結果、精神バランスが崩れて精神障がい者になってしまいました。
生まれつき障害を持って生まれてきた人もいます。
昔で言う知恵遅れ、今は知的障がいと言いますが、計算は出来ないし漢字も読み書き出来ないし地図も分からないし不器用、だけど体は健康で力持ちで記憶力も超超良かったり。(知的障がいにも色んな人がいますが)
私は記憶力に自信が無いので、本当に色々忘れて大目玉くらうところを、何十回もその人達に助けられました
政治にも経済にも詳しく政治家になりたいと思っているような人が車椅子生活で、頭は良いのに喋る事も出来ないしほとんど動く事も出来ないような生活をしている、という人もいました。
私なんか社会科の成績1だったのに、申し訳ない気持ちでした。
どうして「申し訳ない」なんて思うのか
それは自分が精一杯生きていないから、だったのではないでしょうか。
自分も精一杯生きていたら申し訳ないなんて思う事ないのです。
でもその頃は自分が恵まれている事にも気付いていない、何に精一杯になって良いか分からない、商売みたいに頑張れば収入が上がったりすると頑張った度合いが分かりやすいのですが、「頑張り=収入」ではない分野ってどうやったら精一杯なのか分かりませんでした。
仕事だけじゃなく周りの人間に対しても、「頑張り=収入」じゃない事に対しての価値を見出す事に苦労していました。
とにかく障がい者さん達に出来ない事(その頃の私は車の運転とお金の計算)をフォローして過ごす日々が続きました。
飛び抜けた才能を持っている人達なんだけど、その人達の苦手分野も分かってきて、物事を深く分析出来ないとか、急がば回れとかは分からないとか、全体を把握出来ないとか、手の込んだ料理は出来ないとか、心配事が自分で解決出来ないとか。
私はそういう困っておられる事にユックリ手を差しのべる事が生きがいになっていきました。
そんなある時障がい者の人達のDVDを見ました。
色んな障がい者さん達が生き生きと働くDVDでした。
そのDVDの最後が「障がいを持って生まれてくるのは、別にこの人達ではなくアナタでも良かったのですが、たまたま神様が割り当てたのがこの人達だっただけです。この人たちはある役割を持って生まれてきました。それは健常者の人達に自分は幸せなんだと気づいてもらう事です。」みたいな内容でした。
才能のある障がい者さんは、もっと他にも役割がおありでしょうが、少なくともこの1つは役割を持っておられるんだと思いました。
そして私は何の役割も無い、と思いました。
何か役割を考えよう、私の役割って何なのかズット考えました。
商売をしていた頃は、地元にないようなお店を作って地元を活性化させたいとか考えたり、少しは儲けさせてもらったし、振り返ると楽しかったと思います。
しかし過去にしがみつくのは好きじゃないし、昔と同じ事しても儲からない(とかウマクいかない)のが世の常
今までやった事ない事に目を向けたい
そして気付きました
人には、小さな悩みでも大きな壁になる事があって、ショーモナイ事なんだけどコレを超えないと先に進めない気がする、みたいな時があるから、私でも解決出来そうな事ならお手伝いしてスッキリさせてあげたい。
例えば以前は両親を支えるなんて考えた事なかったが、体力もドンドン衰えているので庭仕事など手伝ってみたり、夫の親の心の支えにもなれたらいいな。
こんな考えにさせてくれた福祉施設にも勿論恩返ししたい。(退職はしましたがその施設の友の会の役員にならせて頂きました)
今ではその他の事でも募金活動や署名運動、地元の学校の活性化などにもほんの少しですが力を注がせて頂いてるつもりです。
だいたい今まで自分を過剰評価しすぎてたというか、小さな事を大事にせず大きなことばっかり考えていたから地盤が固めれてなかったと思います。
自分は五体満足に生んでもらって、しかも今日までラッキーにも精神的にも身体的にも支障なく生きれている
考える事も出来るし行動する事も出来る
それだけで充分すごーい
そう思うと、普通ならワズラワシイような難問も考えるのが楽しいし、時間のかかるメンドクサイ作業も自分なら出来る気がして楽しいし、なかなか理解してもらえない事でも時間をかけてさりげなく理解に導くのも面白いと感じています。
今後、優しい気持ちと大きな心を持って生きていけたら幸せです
自分は幸せ者だと気付いた人が、間違いなく幸せな人なんだと思います
ちなみに「問題夫と戦いながら、42才妻初めての体外受精をします!」というブログも書いています。
↓是非読んで下さい↓
https://fanblogs.jp/mamechishiki6
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