2021年10月15日
地球内部に存在する【原始惑星テイア】!?
未だ謎に包まれたことが多い生命の星地球。その地球の最深部には未知の構造が存在する可能性がわかったのだ。今回は地球内部について触れていきたいと思います。
2021年3月、地球の一番内部にある内核にはこれまで知られていなかった構造が存在する可能性があると発表された。地球はいくつもの層が重なり合った構造をしており、外側から地殻・マントル・外核・内核から成り立っているといわれている。地殻の下の内部構造に関する科学的理解は、地形や海底の観測、地表に露出した岩石の観察、火山活動により地表へ出てきたマグマなどの調査、内部構造を通って伝わる地震波の分析、重力や磁場の測定といった研究に基づくものである。
これらの層が存在することはほぼ確実だと見られているほか、地下5100〜6400qに位置する内核は月と同じくらいの大きさであり、その温度は5000度以上に達することもわかっている。非常に高温の内核が溶けることなく個体の状態を保っているのは、特殊な原子拡散パターンによるものだとの研究結果もある。
地球物理学者であるスティーブンソン氏は、内核のより正確な構造をを調べるために、国際地震センターが数十年に渡り情報を収集してきたのである。地震波が地球内部を通過する時間の観測データに着目し、このデータと数千パターンに及ぶ内核の構造モデルを、探索アルゴリズムを用いて照合したのである。内核を通過する地震波の特性の変化を分析したところ、内核の構造が近い5800q付近で変化している可能性が高いことが判明したのだ。
スティーブンソン氏は、「私たちは内核における鉄の構造の変化を示すかもしれない証拠を見つけた。これは恐らく地球の歴史の中で2回の冷却イベントが別々に起きたことを表している。」と述べているのだ。
今回の研究は、観測された地震の数や受信機の配置によって確実性が制限されていたものの、いくつかの実験的証拠がこれまでの地球構造モデルと矛盾する理由を説明するのかもしれないのだ。そして、内核の中にはかつて地球に衝突して月を作り出したとされる【原始惑星テイア】の名残りかもしれないという新説を、米アリゾナ州立大学グループが発表したのである。
ジャイアント・インパクト説は、地球の衛星である月がどのように形成されたかを説明するものだが、今回発表された説によると、かつて火星ほどの大きさの「テイア」と呼ばれる原始惑星が地球と衝突し、その時に弾き飛ばされた地球と「テイア」の欠片が月になったとされている。アフリカ大陸と太平洋の下に存在する「大規模S波低速度領域(LLSVP)」と呼ばれる得意領域が、「テイア」の名残りと考えられているのだ。
マントルには他とは少し性質が異なる領域が存在することは、世界中に設置されている地震計を分析することでもわかる。地震波がマントル内を伝わるときに、速度が低下する領域が存在するのだが、このことはその部分だけ他よりも密度が高いことを示唆しているのだ。これが(LLSVP)という領域なのである。そして今回の研究によると、仮に「テイア」のマントルが地球のものより高密度だった場合、衝突の後やがて地球の核へ向かって沈み始めただろうと考えるのだそうだ。
我々人類が生活している地球には、未だに解明されていない謎に溢れておりその上で生活をしているのである。知らなければ良かったと思える真実も隠されているのかも知れない。
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2021年3月、地球の一番内部にある内核にはこれまで知られていなかった構造が存在する可能性があると発表された。地球はいくつもの層が重なり合った構造をしており、外側から地殻・マントル・外核・内核から成り立っているといわれている。地殻の下の内部構造に関する科学的理解は、地形や海底の観測、地表に露出した岩石の観察、火山活動により地表へ出てきたマグマなどの調査、内部構造を通って伝わる地震波の分析、重力や磁場の測定といった研究に基づくものである。
これらの層が存在することはほぼ確実だと見られているほか、地下5100〜6400qに位置する内核は月と同じくらいの大きさであり、その温度は5000度以上に達することもわかっている。非常に高温の内核が溶けることなく個体の状態を保っているのは、特殊な原子拡散パターンによるものだとの研究結果もある。
地球物理学者であるスティーブンソン氏は、内核のより正確な構造をを調べるために、国際地震センターが数十年に渡り情報を収集してきたのである。地震波が地球内部を通過する時間の観測データに着目し、このデータと数千パターンに及ぶ内核の構造モデルを、探索アルゴリズムを用いて照合したのである。内核を通過する地震波の特性の変化を分析したところ、内核の構造が近い5800q付近で変化している可能性が高いことが判明したのだ。
スティーブンソン氏は、「私たちは内核における鉄の構造の変化を示すかもしれない証拠を見つけた。これは恐らく地球の歴史の中で2回の冷却イベントが別々に起きたことを表している。」と述べているのだ。
今回の研究は、観測された地震の数や受信機の配置によって確実性が制限されていたものの、いくつかの実験的証拠がこれまでの地球構造モデルと矛盾する理由を説明するのかもしれないのだ。そして、内核の中にはかつて地球に衝突して月を作り出したとされる【原始惑星テイア】の名残りかもしれないという新説を、米アリゾナ州立大学グループが発表したのである。
ジャイアント・インパクト説は、地球の衛星である月がどのように形成されたかを説明するものだが、今回発表された説によると、かつて火星ほどの大きさの「テイア」と呼ばれる原始惑星が地球と衝突し、その時に弾き飛ばされた地球と「テイア」の欠片が月になったとされている。アフリカ大陸と太平洋の下に存在する「大規模S波低速度領域(LLSVP)」と呼ばれる得意領域が、「テイア」の名残りと考えられているのだ。
マントルには他とは少し性質が異なる領域が存在することは、世界中に設置されている地震計を分析することでもわかる。地震波がマントル内を伝わるときに、速度が低下する領域が存在するのだが、このことはその部分だけ他よりも密度が高いことを示唆しているのだ。これが(LLSVP)という領域なのである。そして今回の研究によると、仮に「テイア」のマントルが地球のものより高密度だった場合、衝突の後やがて地球の核へ向かって沈み始めただろうと考えるのだそうだ。
我々人類が生活している地球には、未だに解明されていない謎に溢れておりその上で生活をしているのである。知らなければ良かったと思える真実も隠されているのかも知れない。
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