※逆転裁判シリーズのネタバレ注意!
逆転裁判の15年前である2001年の12月28日に、
地方裁判所のエレベーター内で御剣信が射殺された。
現場の状況から灰根高太郎が逮捕されるも決定的な証拠が見つからず捜査は難航する。
そこで警察は綾里舞子の霊媒の結果から彼を犯人と断定するが、
心神喪失による無罪が確定し事件は迷宮入りとなった。
・・・というのがDL6号事件の概要である。
綾里舞子の霊媒によって呼び出された御剣信の霊は「犯人は灰根である」と断言したが、
担当弁護士である生倉雪夫の指示で灰根は心神喪失を装った。
その結果、灰根の刑事責任能力は認められず、更に証拠不十分として無罪判決が下された。
これらの事実は警察の機密事項だったが、星影宇宙ノ介が小中大に情報を売ってしまった事で、
「綾里家の霊媒はインチキである」という悪評が世間に広まり綾里家の権威は失墜してしまった。
要は霊媒師が犯人として指名した人物が無罪だったので、
霊媒が失敗したという結果に終わったという認識のはずなのだが、
不思議な事に灰根は心神喪失によって無罪になったのである。
灰根が心神喪失によって無罪になったという事は、
灰根が犯人であるという事実自体は正しいという認識であったはずだ。
そもそも決定的な証拠がないから霊媒を依頼したはずなのに、
霊媒の結果が出た後で、しかし証拠不十分であるという結論に至るのはおかしな話である。
霊媒の結果を決定的な証拠として扱わないならば何の為に霊媒を依頼したのか。
そこで筆者は続編の設定を踏まえて後付け的に考察し以下の様な真相を想像した。
それは、霊媒された御剣信の霊が本当は犯人を指名しなかった、という物である。
逆転検事2で深掘りされた様に、御剣信は真実の追求を信念とする弁護士であった。
彼は灰根に首を絞められた記憶はあっても銃で撃たれた記憶など無かっただろう。
彼の性格を考えると確信のない事は断言しないだろうと筆者は個人的に思っている。
彼が「疑わしきは罰せず」の原則に則って犯人を断言しなかったとしよう。
しかし、そうなると警察としては非常に困った事になる。
なにせ、殺人事件の被害者を霊媒すれば確実に犯人が分かると高を括っていたにも拘わらず、
なんと当の被害者は犯人を断言しなかったのである。
これでは警察には事件の捜査で霊媒に頼ったという不名誉だけが残ってしまう。
そこで警察は御剣信が犯人を灰根と断定したと証拠を捏造したのではないだろうか。
しかし、そこまでしても灰根は心神喪失とは言え無罪になってしまった。
この裁判が証拠不十分という結果に終わったのも、警察の捏造の都合で齟齬が生じた為、
霊媒された御剣信が法廷で直接証言をさせて貰えなかったからかもしれない。
この不正や不名誉を綾里家に擦り付ける為に警察はマスコミを利用して悪評を流したのではないだろうか。
危険を冒してまで霊媒を依頼したのに犯人が断定されなかった事による、
警察の綾里家に対する恨みの様な物もあったのかもしれない。
当時は小中大も狩魔豪も巌徒海慈も一柳万才も健在だった為、これらの様な不正も容易そうではある。
この逆転裁判の世界の弁護士の不利さを考えると、
心神喪失とは言え無罪を勝ち取った生倉弁護士も相当に頑張っている様な気もする。
腐っても神乃木荘龍や綾里千尋を輩出した星影法律事務所の弁護士と言った所だろうか。
・・・正直、自分でも何を言ってるのか良く分からない。
なぜ綾里家の悪評を流布したら警察の責任が無かった事になるのか、とか。
適当に記事のタイトルとか調整して何とか誤魔化すとしよう。
おわり
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