メルキドガーデン発見録
ゲーム内の情報だけでメルキドガーデンを完成させた記念に
記憶が風化してしまう前に完成までの経緯を書き留めておく。
最初にメルキドガーデンの存在を知ったのは
メルキド編を初めてクリアした時の画面だった。
その日から完成(発見)までに半月ほど掛かった。
他の章のストーリーやチャレンジも進めながら
合間にメルキドガーデンの調査を続けていたが
最初に達成条件が明らかになるチャレンジの1つであるにも関わらず、
結局、最後まで残ったチャレンジの課題はこれだった。
日数のチャレンジ達成の為の2周目でも完成できず、
一からヒントを探すために3周目のプレイをすることになった。
そもそもメルキドガーデンとは何なのだろうか。
探す見当をつける為にも考察してみた。
あこがれの秘湯を完成させるチャレンジには
設計図と明記されているため、
逆にメルキドガーデンは設計図ではない何かなのではないかと考えた。
おおきづちの墓所を完成させるチャレンジの様に、
まずは見落としたイベントである可能性を考え、
1周目のクリアデータでメルキド編の世界を隈なく探索した。
世界地図を発見し
おおきづちの墓所を完成させ
ドラゴンを3匹倒し
おおきづちの庭園を完成させ
ピラミッドの隠し通路の先で暖炉とメルキドグリーブを入手し
スラタンを拠点に勧誘し
空飛ぶ靴を入手したが
メルキドガーデンなるものを発見することは出来なかった。
空飛ぶ靴の発見は大分遅れたが、
データによって入手できる横穴が違うことに気がついた。
他のプレイヤーが発見した横穴の場所も見る限り違う。
道理で新メルキドの廃墟の周辺には何もない横穴が多いと思った。
手に入れるためには新メルキドの廃墟の周辺の横穴を虱潰しに探すしかない。
ちなみに初見プレイの1周目と日数チャレンジの為の2周目で
在りかが同じ横穴だった為、気がついたのは3周目だった。
ドムドーラ方面の墓守のブラウニーが言っていた
埋葬の方法についての伏線が回収されたためスッキリしたが、
同時にメルキドガーデンの手がかりを得られず落胆した。
これだけ探しても見つからないのだから
部屋のレシピのことなのではないかという考えが強くなってきた。
次に、メルキドガーデンというくらいだから
おおきづちの庭園の設計図が関連しているのではないかと考えた。
拠点の土地は既に他の施設で埋まっていた為
おおきづちの庭園と台所の設計図は拠点の直ぐ外側、
BGMが切り替わる境界の外側で完成させたが、
その際に草のはえた部屋や花のさいてる部屋の
レシピの存在が明らかになった。
おおきづちの台所の設計図も関連性を疑ったが、
こちらは恐らく「ごはんどころ」やレンガレストラン等の
ヒントだったのだろうと思った。
部屋レシピの一覧を確認すると
花のさいてる部屋の説明に、
「花や草をもっとふやそう!」とあるので、
花や草を増やしてみたところ花の庭園が完成、
草のはえた部屋の説明では、
「たくさん石をおいてみよう!」と述べられているので、
高山でボックススライムを乱獲し石を集め飾ってみると
石の庭園が完成した。
探索に行き詰っていた自分は、
この花の庭園と石の庭園を組み合わせた更に上位の庭園が存在し、
それがメルキドガーデンなのではないかと推理した。
今にして思えば石の庭園に着眼したのは見当外れだった。
メルキドという地名に石のイメージを抱いていたのが徒になったと思う。
しかし庭園が重要である点は的を外していなかった。
部屋に草や花や石、果てはベンチをどれだけ増やしても、
他の部屋レシピの発見には至らなかった。
草花スコップを用いて
砂漠草や柱サボテンと柱サボテンの頭に花サボテン、
毒の沼地の紫の草や青ウニ草などを掘り起こし、
ドラキーの乱獲で桃色のつぼみ、
スライムベスの乱獲で黄色いつぼみ、
何のために存在しているのか分からず怪しんでいた
ウドラーを乱獲しドロップする沼枯れの木など、
あらゆる植物を10個ずつ集め、
他の家具と共に様々な組み合わせで敷き詰めてみたが、
成果は得られなかった。
特に、おおきづちの庭園の設計図を怪しんでいた為、
フェンスや窓ガラスを優先的に配置していたが空振りだった。
だが、この考え方は後々重要になってくる要素の一つだと言える。
調査の方法としては、
前述の通り拠点の土地は既に埋まっていたため、
その更に上空に部屋の最大規模である10×10の足場、
壁を含めて12×12の土の足場を組んでからセーブし、
様々な家具や建材、主に植物や石を敷き詰めては
リセットを繰り返していた。
これも今にして思えば解答とは逆の方向で作業していたものだった。
地面から大分離れた場所でも拠点の部屋として認識されることに驚いたが、
この高さの概念の寛容さもポイントだったのだと言える。
この辺りで新たなヒントを求める為に
3周目のメルキド編のプレイを決意し、
用意されたあらゆるテキストを一から洗いなおすことにした。
特にストーリーの進行によって変化するNPCの台詞や、
前のデータでは破壊してしまったオブジェクトに
実はメッセージが用意されていないか等、
既存のデータでは確認できない部分に注意を払ってプレイした。
ここで遂に決定的な転機が訪れた。
メルキドシールドを作る直前の拠点の「ゆきのへ」の台詞が、
作中で最も核心に迫るメルキドガーデンのヒントだったと言える。
「庭園ってのは水や木があれば華やかになるものらしい」
庭園のレシピの調査に最も力を入れていた自分にとって、
これほど聞き捨てならない台詞は無かった。
拠点のすぐ北東の泉から拠点までトンネルを掘って
水を引いてくることにした。
しかし水の高さは拠点の地面からは5マス分も低く、
地下水路のようになってしまい不安で仕方がなかった。
余談だが、この泉も1周目のデータのものと3周目のものでは、
大きさが随分と違っていた。
地形の細部はランダムなのだろうか。
ちなみに水の張られた土のすぐ下は破壊できない岩盤の高さになっていて
岩盤に直接部屋を建てようとしても部屋として認識されないので注意。
あこがれの秘湯を作る過程で、この仕様に気がついた。
1周目のデータの拠点の地面に大きな穴を開ける形で部屋を確保する。
ここで運が良かったのが、
おおきづちの庭園の設計図を怪しんでいた影響で
明かりは一応かがり火にしておこうと思い至ったのだ。
この発想がなければ未だにメルキドガーデンは未完成だったかもしれない。
これも1つのヒントだったのだろうか?
土の壁の穴に扉としてフェンスを設置し
部屋として認識されることを確認、
庭園のレシピに共通しているベンチを置き
ブナの苗を念入りに10本も植えてベッドで日数を経過させる。
ブナの木が育っても部屋に変化が無かったときは絶望した。
その地下水路のような拠点の部屋で、
様々な種類の草と花と石を満遍なく配置した後は
成長したブナの木の一部を切り株に変えてみたり
まだ何のために存在しているのか不明な
ウドラーがドロップする沼枯れの木を植えてみたり、
メルキド編は、おおきづちの存在が重要だと感じていた為、
おおきづちのぬいぐるみを配置してみたり、
メルキドガーデンというくらいなのだから
メルキドシールドが必要なのでは?と、これを配置してみたりと、
傍から見ると支離滅裂な試行錯誤を繰り返していた。
そして気まぐれで石を破壊し、そこに更に花を植えて増やした時だった。
部屋の花の数が10に達した直後、突然、部屋全体に光が走る。
体が震え、思わず声が出た。
メルキドガーデンの文字が表示されていた。
メルキドガーデン完成の瞬間だった。
セーブもせずに東の高山を越えた先の旅の扉に飛び込み、
メルキド編のチャレンジを達成、同時にトロフィーコンプと相成った。
ちなみに1つ前に入手したトロフィーは爆破テクニシャン。
魔法の玉で8体の敵を同時に撃破することが条件だが、
スラタンのイベント戦闘を利用すれば容易に達成できた。
かくしてゲーム内の情報だけでメルキドガーデンを完成させた一例となったが、
ここで、別の視点で外部の攻略情報に頼らずに
メルキドガーデンを完成させることが出来るのか考察してみたい。
筆者がメルキドガーデンの完成に至った経緯に含まれる要素の他に、
2つほどメルキドガーデンの完成に到達し得る大きな可能性がある。
1つは、メルキドガーデンと言ってもメルキド編以外の章でも
メルキドガーデンを完成、発見しうる点である。
具体的にはブナの木が存在しない3章以外の2章と終章の拠点で
メルキドガーデンを作る事が出来るのだが、
そのどちらの拠点にも最初から水場が存在するため、
2章や終章で庭園づくりに凝っていたプレイヤーは
偶然メルキドガーデンを完成させレシピを入手できる可能性が高いと言える。
ちなみに他の章でメルキドガーデンを完成させレシピを入手した場合、
わざわざ1章の拠点でメルキドガーデンを作らずとも、
拠点から東の光に直行してクリアすることでチャレンジ達成となるようだ。
もう1つは、ドラゴンクエスト本編に登場するメルキドにも
メルキドガーデンの元ネタと思しき庭園が存在する点である。
ナンバリングで言う1作目と3作目において、
営みのあるメルキドの様子が窺える。
そのマップ上の庭園と言える部分には水場と木が存在し、
3作目のリメイクでは花が植えられていることも確認できる。
3作目のリメイクのクリア後に闇の衣が拾える場所と言えば分かりやすいだろうか。
このように過去の作品の知識を用いることでも、
メルキドガーデンの内容を推理し得ると言える。
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