HUNTER×HUNTER
以下、ハンターハンター、ハンタ等
ハンターハンターは原作の漫画で楽しんでいるものの、
アニメに関しては疎いのが正直な所。
昔に観ていた記憶もなくはないが、頼りないため、
改めて当時に観ていたアニメを再び視聴した上で感想を述べてみる。
筆者が観ていた『HUNTER×HUNTER (1999年のアニメ)』とは、
漫画家の冨樫義博先生の漫画作品『HUNTER×HUNTER』を原作としたテレビアニメ、
日本アニメーション制作の『ハンター×ハンター』及び、
その続編となるOVAのG・I編を扱うとのこと。
これは、今では旧ハンターハンター、旧ハンタ等と呼ばれているらしいので、
その旧ハンターハンターというアニメ作品の感想となります。以下、旧ハンタ等。
まず、音楽が良かった。
OPもEDもBGMも名曲が揃っている。
派手すぎず、うるさすぎず、
原作の独特な雰囲気と合っていて良かった。
これは、このアニメ自体が原作の独特な雰囲気を引き出せていたのも大きい。
特に、ヨークシン編のOPは名曲と凝った映像が相まってレベルが高い。
たった1分だけという短い時間の中に必要な要素だけを手短に映し出している。
特に、本に鎖が巻き付き、刃が刺さっている、という描写は、
その意味や、作品の展開を考えると秀逸と言える。
ゴンのカイトとの出会いも最初に描写されている。
蟻編に「ゴンさん化」という有名なイベントがあるが、
これにはゴンのカイトに対する思い入れが不可欠である為、
ストーリーが破綻してしまわないようにキチンと入れてあるのが良い。
過去でのカイトとの大事な思い出があればこそ、
「ゴンさん化」というイベントが成立するといえる。
原作でも重要な要素だった。
ミトさんも原作通り、
ゴンの母親気取りの自分勝手とも言える一面のある、
個性的なキャラクターが表現されていて良かった。
少年漫画だからと言って、ただ雰囲気を明るくするのではなく、
ハンタの良さである、その暗い雰囲気も随所で表現されていたのが良かった。
少年漫画だからと言って、
「子供でも楽しめる」、という事と
「子供しか楽しめない」というのは違うのだろう。
この作品は前者に当たると言える。
旧ハンタと呼ばれるアニメのOVAに当たるG・I編(グリードアイランド編)について
まず、作画だが、結論から言うと、
これくらい描いてあれば十分なのだ、という感心に至る。
よく観ると、実は一枚絵や静止絵が多いと言える。
だが、むしろ、それだけ少ない絵の枚数で
これだけ魅せることが出来るのならば、技術としても見事だし
コストの削減にも繋がっている。
逆に、それだけコストを掛けて絵を動かしても、
魅せることが出来なければ意味がないものなのだと、
ただ金を掛ければ良いというものでもないし、
ただ絵を動かせば良いというものでもない、という事を
旧ハンタと呼ばれるアニメのグリードアイランド編を観て思い知らされた。
声優に関してだが、
特にキルアの声がキャラクターの独特の雰囲気が出ていて良いと思った。
声優自体が合う合わないの話は個人差が大きいと思うので
この辺にしておきたいが、もう少し触れたいことがある。
レイザーのキャラクター
レイザーは元死刑囚のゲームマスターという
手強そうな設定を持つキャラでありながら、
作中、劇中でゴン達に対して凄んだり、ということが、あまりない。
アニメのスタッフが、そういうレイザーというキャラクターを、
ちゃんと理解できていた点が良かった。
原作や、この旧ハンタと呼ばれるアニメ作品を確認して分かる通り、
レイザーというキャラクターは表面の軽さがポイントなのだ。
それはグリードアイランドというゲームの成り立ち、という設定から考察できる。
このグリードアイランドというゲームは
発売から10年以上が経過している。
そしてレイザーはゲームの製作者の一人である。
つまりレイザーという死刑囚は
10年以上もグリードアイランド内での職務を担っていることになる。
現実で10年もあれば幼稚園児も高校生になる。
ジンとの信頼関係によって、
それほどの月日をレイザーはグリードアイランド内で黙々と過ごしているのだ。
そんな背景がレイザーの「落ち着いた雰囲気の死刑囚」という
個性的なキャラクターを形成しているのだ。
この旧ハンタと呼ばれるアニメ作品のレイザーも、
威圧感がある、凄みがある、というような安易な死刑囚のイメージに逃げず、
ちゃんと原作通りのキャラクターを表現できている点が良かった。
これは、声優が合う合わない以前に、まず、
声優に要求している演技自体が正しい物なのかどうか、という事を、
アニメの制作スタッフがキチンと吟味できている、と言えるだろう。
そういう意味では声優という本来は個人の感性で評価が分かれる点でも、
完成度が高かったと言える。
演出面でも素晴らしいと思える点が多かった。
特に分かりやすいのが
丁度ゲンスルー戦の最初と最後に当たる部分。
最初にゲンスルーがゴンに掴み掛かろうとするシーンと、
ゴンが落とし穴の中でゲンスルーにジャンケングーを命中させるシーン。
BGMの使い方が非常に巧く、
掴もうとするシーンは緊張感と恐怖感があるし、
ジャンケンを命中させるシーンは感動的ですらある。
そういった見せ場と言えるシーンに工夫が見られるのだ。
名シーンの1つと言える、レイザーとのドッジボールで
バックを宣言したゴンの背中をビスケが叩くシーンも良かった。
作画そのものの出来の良さや絵の枚数に寄る動きの多さだけに頼らず、
例え、技術や予算、人手が足りなかったとしても、
工夫を凝らし、原作の内容や本質を捉えて制作されていると思える点が
良かったと感じた。
旧ハンタと呼ばれるアニメ作品の、
制作に関わった人たちは原作の漫画やアニメの制作に対して、
強い情熱があったのだなと感じさせられた。
というのが旧ハンターハンターというアニメ作品を視聴した筆者の個人的な感想でした。
アニメ自体に疎いため的を得ていない意見もあるかもしれないが、ご容赦を。
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