この本では、1972年から2005年までの30年間、アバルトの名を継承して活躍したエンジニアたちの物語が紹介されています。
実はこの期間、アバルトはフィアットやランチア、アルファロメオなど、イタリアの名門メーカーと何度も合併を繰り返していたんです。
最初は1972年、フィアットのラリー部門がアバルトに吸収されました。その後、ランチアのコルソ・マルケ工場も加わり、1980年代後半には、アバルトとアルファロメオのエンジニアが協力してレースカーを開発する体制になっていたんですね。
1990年代に入ると、レーシング部門はフィアットオートコルセに管理され、アバルトのロゴは目立たなくなっていきました。
しかし2001年、アバルトの灯火は再びともります！ 「Nテクノロジー」という外部組織に生まれ変わりながら、フィアットの傘下で活動し続けたのです。そして2005年、ついにあのサソリのマークが再びレーシングカーの世界に帰ってきたのです！
腕利きのエンジニアたちが受け継いだアバルトの情熱。次々と生み出されたレーシングカーの数々。この本では、そんな30年間のドラマが語られています。レーシングカーの歴史に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください！
■ The Abarths after Carlo Abarth: A thirty year history of racing cars (English Edition)
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