くり子です。
今日の本は、『若旦那のひざまくら』。
価格:1,620円 |
タイトルとイラストから想像していたのは、時代物。
しかし読んでみたら思い切り現代物でした。
京都西陣織物屋の老舗のボンボン『充(みつる)』に見初められた、関東のバリバリのキャリアウーマンである『芹(せり)』は、入籍前から京都で充との生活を始める。
充の母親や、充に恋する別嬪でお稽古ごとが完璧な幼馴染の、嫌味たっぷりのいけず。
ご近所さんの、無責任な噂話。
旧態依然とした伝統工芸の世界の、排他的思想。
豊かな老舗の、将来に対する危機感の希薄さ。
頼りのボンボンは出張でほとんど家にいない状態で、文化の違う関東から京都にやってきた芹を色々な事柄が苦しめる。
芹は、それを持ち前の努力と根性とフットワークでひとつずつ乗り越えていく。
芹の頑張りに勇気をもらい、芹の活躍に胸のすく思いがする。
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