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2018年10月17日

コンビニのフランチャイズに隠された闇を徹底解説!

回の記事ではコンビニフランチャイズの知られざる闇についてご説明します。


あなたはコンビニオーナーと言うとどんなイメージでしょうか。


やはり、オーナーと言うぐらいだから自分が働かなくても店が自動的に売上を上げて、収入が得られるような不労所得があるイメージではないでしょうか。


筆者もそう思っていましたし、オーナーとはそうあるべきです。


しかし、実態はコンビニ本部だけが儲かり、店舗オーナーは死に物狂いで働きまくっても年収400万円もいかない奴隷制度のようなものでした。


年収400万円なら悪くなさそうと思われる方もいるかもしれませんが、夫婦が両方働いて400万円にも満たないというのが現実です。


では、コンビニ経営に隠された闇をご説明します。







1.無慈悲なドミナント戦略でコンビニ本部だけが儲かりフランチャイズオーナーは経営難へ


ドミナント戦略とは、特定の地域内に集中して店舗を出店し、その地域内の顧客を独占することです。


メリットは下記のとおりです。


・知名度が高くなる

・広告費の削減

・運搬費の削減

・競合店の出店意欲を抑える


これだけ見ると良いことだらけのように思えますが、もちろんデメリットもあります。


そのデメリットの中でも致命的なのが、顧客やアルバイトの奪い合いになってしまうことです。


本部から見れば、全体の売り上げが高くなればそれで良いのです。


その一方、コンビニフランチャイズオーナーは自分の店が儲からなければいけません。


自分の経営している店舗と同じ種類のコンビニだろうが異なるコンビニだろうが全てがライバルになります。


そうなると、コンビニ本部とフランチャイズオーナーの利害が異なってしまいます。


本部は自社店舗で地域を独占したい。


フランチャイズオーナーはライバルのいない場所で市場を独占したい。


本部はフランチャイズオーナーの要求を無視して、儲かっている地域にどんどん自社店舗をオープンします。


すると、コンビニ本部は儲かりますがフランチャイズオーナーはライバルが増えて苦しい経営難となります。


コンビニフランチャイズの闇は他にもまだまだあります。





2.コンビニ本部はフランチャイズオーナーの経営を考えずに自分の利益しか考えない


実際の例でご説明します。


ある地域には一日50万円の売り上げを上げる店舗がありました。


その店舗は口コミや宣伝などに工夫をこらして売り上げを順調に上げていき50万円という売り上げを記録しました。


その約一年後、本部はその地域に需要があると判断し、50万円の売り上げがある店舗の1
km先に本部直営店をオープンしました。


すると、50万円もの売り上げがあった店舗は30万円の売り上げに落ち込んでしまいました。


顧客層が割れてしまったのです。


また、アルバイトの採用も困難になり人手不足に。


365日24時間営業を支えるために、フランチャイズオーナーとその妻も働かなければ店が回らない状態になったのです。


それはそうなりますよね。


800m先にしかコンビニが無ければ、そこに行くしかありませんが、200m先にコンビニができれば迷わずそこに行くはずです。


本部は、売り上げをただただ2店舗に割ってしまっていることに気づかないのでしょうか...


または本部でも出店のノルマがあってフランチャイズオーナーの経営を考えるほどの余裕がないのかもしれません。


本部の闇は深そうです。





3.ぼったくりロイヤリティはまるで闇金


大手コンビニのロイヤリティは60%と言われています。


ロイヤリティとは、コンビニ本部への上納金です。


「私はあなたに儲かるノウハウを教える代わりにノウハウで設けた分の60%をくださいね。」
という契約をコンビニ本部とすることで店舗オーナーになることができます。


このロイヤリティは非常に高いです。


一般的な飲食業フランチャイズは人件費や材料費などのコストがかかる為、ロイヤリティは3%〜10%程度と言われています。


学習塾などのコストがあまりかからないフランチャイズの場合でも10%〜30%程度と言われています。


コンビニは店舗指導やサポートが充実している為、ロイヤリティが高いみたいですが、その高いロイヤリティのせいで店舗オーナーの利益が少なくなってしまうのなら本末転倒です。


サポートの押し売りがコンビニ本部の実態なのでしょうか。


ロイヤリティの高さはまるで、高い利子でお金を貸す闇金のようですね。









4.コンビニ本部だけが儲かりフランチャイズオーナーに不利な利益配分の闇


ただでさえ高いロイヤリティですが、コンビニ本部はさらに利益を拡大させるシステムを作っています。


それはロイヤリティの計算方法にあります。


一般的なロイヤリティの計算方法は、商品の販売価格から仕入れ値を引いた利益を分配します。


しかし、コンビニのロイヤリティの仕入れ値は、売れ残り商品を含みません。


例えば、1個60円のおにぎりを10個仕入れ、1個100円で販売するとします。


その内3個売れ残ったとすると、売り上げは700円になります。


一般的なロイヤリティの計算方法であれば、おにぎり7個分の売り上げ700円からおにぎり10個分の仕入れ値600円を引いて利益は100円になり、本部には60円、フランチャイズオーナーには40円の配分になります。


しかし、コンビニのロイヤリティの仕入れ値には売れ残り分が含まれない為、仕入れ値はおにぎり7個分の420円となり、利益は280円として計算されます。


280円の60%で168円が本部の配分になります。


フランチャイズオーナーの配分は売り上げ700円から、おにぎり10個分の仕入れ値600円とロイヤリティ168円を引いて、68円の赤字になります。


廃棄分はコンビニ本部が負担せずにフランチャイズオーナーが負担するということになります。


高いロイヤリティに見合わないサポート体制と言えるでしょう。


次の章では、売れ残りに隠された闇を詳しくご説明します。





5.フランチャイズオーナーの値切り販売を許さない!コンビニ本部の闇


廃棄分が多くなればなるほど、フランチャイズオーナーの利益は減ります。


何としても商品を売り切りたいのがフランチャイズオーナーの思いです。


そこで、値切り販売を実施しているコンビニもあります。


値切り販売を行うと利益はどうなるのかを先程の1個60円のおにぎりを例にご説明します。

先程の例では、3個のおにぎりが売れ残りましたが、それを全て半額にして完売したとします。


半額にすると売値は50円ですので、150円の売り上げがおにぎり7個分の売り上げ700円に足され、850円の売り上げになります。


完売しましたので仕入れ値もおにぎり7個分の420円におにぎり3個分の仕入れ値180円が足され、600円となります。


利益は売り上げ850円から600円を引いて250円になります。


その60%がロイヤリティですので、150円を本部へ。


残りの100円がフランチャイズオーナーの利益になります。


おにぎりが3個売れ残った例では、本部へのロイヤリティが168円で、フランチャイズオーナーの利益は68円の赤字でした。


ここで不思議な現象が発生します。


商品を完売すると、本部へのロイヤリティが18円減り、フランチャイズオーナーの利益は168円上がったのです。


お店の売り上げが上がったのと、売れ残りを仕入れ値に入れて計算できることが重なってこういう状況が発生したのです。


本当は本部とフランチャイズオーナーの両方の利害が一致するような契約にしないと協力体制になることはありません。


なぜ、本部はこのような契約にしたのでしょうか。


それについては闇に包まれたままです。


こんな経営を続けていたら、内部告発によって会社が潰れてしまいそうな気もしますが、これからのフランチャイズオーナーの動きに期待です。





6.フランチャイズオーナーへの理不尽な圧力


前章にて値切り販売が店舗の利益を大きくすることができることをご説明しましたが、コンビニ本部はそれを許しません。


値切り販売を始めると、本部の社員が来て忠告されるそうです。


「本部が廃棄分を負担することになってしまうのでやめてください。」
といった身勝手極まりない忠告をです。


契約上ではフランチャイズオーナーが商品の値段を決めることができることになっているそうですが、本部はそれを取り締まろうとします。


それでも値切り販売を続行したり、値切り販売の申請を続ければ、コンビニ本部から契約の打ち切りを匂わせられます。


必死に抵抗して契約を打ち切られた方もいます。


コンビニ本部の取り締まりはそれだけにとどまらず、仕入れ先も指定されおり、仕入れ値の伝票を非公開にしているそうです。


つまり、コンビニ本部はフランチャイズオーナーに対して水増しして商品を売りつけることも可能ということです。


コンビニ本部とフランチャイズオーナーの信頼関係がいかに薄っぺらいものかということが感じ取れます。


高いロイヤリティを必要とする充実したサポートはどこへ消えてしまったのでしょうか。


ここまでコンビニフランチャイズに隠された闇をご説明してきましたが、コンビニの数は年々増加傾向にあります。


こんなに酷いフランチャイズオーナーになりたい人が後を絶たないのはなぜなのでしょうか。


それは、メディアの報道不足によるものと言われております。


というのも、メディアの報道方法がコンビニで売られている雑誌や新聞紙に頼っている部分がある為です。


コンビニ本部にこれらの販売を打ち切られてしまうと、メディア会社も倒産の危機に陥ります。


よって、コンビニの機嫌をいたずらに損ねるわけにはいかないのです。





まとめ


いかがでしたか?


もし、コンビニフランチャイズオーナーを夢見ている方がこの記事を読んだら衝撃を隠せない事でしょう。


筆者もコンビニフランチャイズをしてみようかなと思って少し調べてみたら、こんな情報を無限に飛び回っていました。


今回の記事はここで終わりですが、コンビニの闇は一記事で書ききれるようなものではありません。


あなたの周囲にコンビニのフランチャイズをしようとしている方がいましたら、この記事を読んでから決断するように伝えてあげてください。


決して、生半可な気持ちで出来るものではないので。






posted by kunion at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 会社経営
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