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2017年12月09日

自己啓発にハマったA美B 信者との対談へ


A美がわけの分からないスピリチュアルの話を
一方的にまくし立てているだけでしたが、
少しずつ時間は過ぎて、
お互いに子どもを保育園に迎えに行く時間になりました。


「肯定はできないけど、信じるものは人それぞれだと思う。
今は一つだけ、あなたが依存状態にあることは意識していてほしい」

それだけを正直に伝えました。

「心配ありがとう。多少はわかってる部分もあるよ。でも…」

A美は納得しない様子で、様々なセミナー生の商売の成功例や、
スピリチュアルや「引き寄せ」の効果を語り続けるのでした。


「女性性のきらめき、綺麗な宝石、宇宙の神秘や不思議なことは
女の子ならだれでも興味があるはずでしょう」

人それぞれという私の言葉が聞こえていなかったのか
畳みかけてくるA美。

そんな下らない物に没頭するより、仕事や家事や子育てをこなし、
目の前のことをきちんと一つ一つやってから趣味を楽しむ。
私はそんな人のほうを信頼します。


「体験すれば絶対に納得してもらえる。
見もしないで否定するのはおかしいよ」

そういうA美の押し付けが、正直に言って不快でした。


…ただ、これは一つのチャンスかもしれない。

このとき私はそう思ったのです。

一度、そのセミナーなどに潜入したり、関係者と会うことができれば
その矛盾やおかしな所を指摘してA美に突き付けてやれるじゃないか、と。
そのためのしっかりとした理論武装も必要ですが。

「どうしてそこまでこだわるのか知りたいし、何か行けるところはあるの?」

恐る恐る言うと、A美は破顔一笑。

「認定講師さんに、モニター価格でカウンセリングを申し込むよ!」

金払うんかい…
正直うんざりでしたが、仕方ありません。
モニター価格というならそこまではしないだろうし
(後にひっくり返ることになるとは思いもしない私)


A美がトイレに立ったときに、泣き出しそうなお母さんにお詫びをして
「思い通りには行きませんでしたが、アプローチを変えて粘ってみます」
「いろいろと試してみますので、お母さんはちょっと静観していてください」
そう伝えました。

お母さんも少しは安心したようで、私に何度も丁寧に頭を下げていました。
「どうかあの子を見捨てないで友達でいてあげてください」

その言葉が、私が動くための燃料としては十分でした。



日取りはすぐにA美から送られてきました。
ぎいさん(仮)認定講師のお茶会のような少人数の会に参加することになりました。

ちょうど何もない日だったので、
「楽しみにしています」と心の中で棒読みのメッセージを送っておきました。


連絡から5日後。
集合場所は都内某所のホテルのロビー。

A美と合流するとびっくり。
やはり化粧は濃いめでしたが、それよりも
首から大きな宝石のようなものをぶら下げています。

「それすごいね…」

「これは女神巻きのアンダラクリスタルといって世界で私一つのうんちゃらかんちゃら」

「いくらぐらいするの??」

「ん、まあ3万円ぐらいだったかなあ?」

私に咎められるのを恐れたのか、ごまかしたような言い方でした。

こぶし半分サイズぐらいの青い石。
夜店でみたことがある子どものおもちゃのような色使い。
私ならどんなに気に入っていても人前では恥ずかしくて付けられません。

以前のA美は、そこまでジュエリーにこだわるタイプではありませんでした。
女性として抑えていたものを開放したとでも言いたげです。



ホテル併設のカフェへ。
そこにはもうA美の顔見知りという人が待っていました。

「うわあ感激ー、初めましてー!星野キキです」


それ、マジで言っちゃうんだ…
そう思いました。

上記のカギかっこ内の挨拶を発したのはその人ではなくA美なのです。


A美はSNS上では「星野キキ」(仮)として活動しています。
私はうつむいてすっぱいものでも食べたような渋い顔をしました。

「キキさん、いつもフェイスブック見てます。お会いできて嬉しいです」

穏やかにそう話す人は、40代ぐらいでしょうか。
特別に若作りしているわけでもなく淡い色のカーディガンを着ていて、
ただ優しくおとなしそうで、裕福そうな人という印象です。
原田光子さん(仮)という方でした。
ペンネームとは思えないのでおそらく本名でしょう。

「キキの友達のしいなき(姓のみ)です…」と私もしかたなく一礼。
緊張やら恥ずかしさやら情けなさがごちゃ混ぜになり顔が真っ赤になりました。


それと同時ぐらいに、原田さんが私の後ろに向かって大きく手を振りました。

ぎいさん(仮)塾の認定講師の登場です。
仮名ばかりで申し訳ないのですが、
その人はジョリーさんという明らかなペンネームでした。

「遅れて申し訳ありません。初めまして」

原田さんよりは恐らく若く、30代後半から40代前半ぐらいでしょうか。
指輪やイヤリングが大きくて目立ちますが、優しそうな笑顔で
丁寧な挨拶からも、まったく悪い人には見えません。

どうしてこんなに悩みのなさそうな普通の人達が、
明らかにうさんくさくて高額な自己啓発なんかにハマってしまうんだろう。

浮かんだ疑問は、彼女らと話しているうちにすぐに瓦解しました。




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