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2017年12月06日
自己啓発にハマったA美A 反論したい気持ちを抑え…
このブログは自己啓発のすべてを否定するものではありません。
それによって気持ちが楽になったり、
何かを成し遂げる力にできたり
本来はそういった助けになるのが自己啓発の意義だと思います。
ただ、私の友人のA美は、
それが日常にあふれ出し、生活を脅かす状態に陥ったのでした。
私とお母さんの指摘によって激高し、
「私は間違っていない」とA美は怒鳴りました。
もちろん正解も不正解もありません。
そして何が善で何が悪かも問いません。
ただ、本来は自己啓発を施した自分が進んでいく方向は、
今のA美の状態のように周囲から異質に思われたり、
自己中心的な考えになるものでは決してないはずです。
A美の話を聞いていくと、いろいろなセミナー講師やブロガーの
根拠のない思想や教えが世には溢れていることを知りました。
カルト宗教にしか見えないような思想も多数あります。
子育てに疲れたり、親やパートナーとうまくいかなかったり、
介護に追われたり、幼いころのトラウマから抜け出せなかったり
そういった心の弱った人達が、
偶然にも突き当たった手触りの良い教義を妄信してしまう。
その後の「依存」や「洗脳」が最も危険です。
多くの場合は教祖や、一見成功している人への「憧れ」も加わって
A美のように舞い上がった突飛な行動で周囲を不快にしていたり
子育てを放棄し、パートナーに見捨てられてしまうのでしょう。
「子どもの泣き声が嫌いで、作業を中断されることが腹立たしい。
思ったことを口に出すようにしたり、ノートに書くことで気持ちは楽になる」
子どもは泣くよ。だからって子育てが苦手とか嫌いとかにつなげないで。
自分の子だよ。自分が導いてあげるしかないでしょう。
思ったことをそのままぶつけられた人はあなたのことを信用するかい?
ノートに書いたネガティブな文字は、書いた事実とともにずっと消えないよ。
「頑張りすぎないことが大切。自分のやりたいことだけをやって生きて
なんとかなるって、ぎいさん(仮)が教えてくれた」
頑張らなくてもいいのはその通り。
でも、それを決めるのは自分でないと。
そのぎいさんとかいう教祖はA美の人生についての責任は一切とらないよ。
自分の人生がなんとかなるかどうかは自分で決めるしかないんだよ。
「お金は使えば使うほど入ってくる。ブロックを外さないと」
入ってこない。現実を見なさい。
ブロックなんて外さなくていい。
あんたの生活費は旦那さんが一生懸命働いてもらってくるんでしょう。
A美の話を聞きながら、こんなふうにすぐに反論して断罪したい気持ちを抑え、
少しでもA美に私達の気持ちが伝わることを待ちました。
結局のところ、A美は楽しそうに見えるものに飛びつき、
すべて自分の見える範囲に置こうとしているだけのように思えます。
そうでなければ、お世辞にも歌がうまいと言えないただのセミナー講師の
一回1万円もするコンサートツアーになんか普通は行きません。
人気アーティストのS席が取れてしまう金額です。
お母さんもついに涙ぐみ、私もしばらくは黙って聞いていました。
A美は、「認定講師になる」と宣言しました。
そのぎいさんとかいう普通のおじさんが定めたセミナーに通い、
お墨付きを得ようとしているのでした。
公的なものでも、就業に役立つものでもありません。
ぎいさんに支払う高額の対価で得る認定です。
小中学生のようなくだらない師弟ごっこにすぎません。
「今度、夏ちゃん(仮)の物販に行くから、お母さんお金貸してよ」
女性らしさを売りにしたスピリチュアルのカルト教祖が、
定期的にナプキンやグッズなどの販売をしているようで、
A美はそれの通うことも生きがいにしてしまっているようでした。
むしろこちらのほうが気味が悪く、限りなくタチが悪そうです。
「夏ちゃんみたいな可愛らしく大勢に囲まれて輝いている女性になる」
「いつか本を出すことが目標。お母さんもしいなきも応援してほしい」
国語の成績が悪かったあなたが何の本を出せるっていうの。
聞けば聞くほど絶望的な状況で、どうにも答えが出せそうにありません。
このままA美は根拠もあいまいなおままごとの世界にどっぷりとハマって、
お金を絞られるだけ絞られ、
「それでもいい」と笑う人になるのでしょうか。