寝かしつけの散歩道　（しいなきの日記）

いつもアクセスありがとうございます。

かなり遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

新年早々、いろいろあって忙しくしていました。
楽しみにしてくださっていた皆様、すみません。
コメントも順次返信させていただきます。

最近では同じように自己啓発セミナーなどを告発するブログがあり、
（別に私が発祥というわけではないですが…）
すごく面白く、興味深く拝見しています。

そろそろ気持ちが落ち着いたので、私も書いてみたいと思います。


私の友人で、自己啓発やスピリチュアルの深みにハマったＡ美。
昨年１２月に旦那さんや親族から責め立てられました。

「ぜんぜん楽になってないね、私」と落ち込み
そこから何日かの間があって、家族との話し合いを済ませ、

「ぎいさんの所から離れてみる」と私に宣言しました。

お茶会通いやセミナーの会員であり続けるなら離婚すると言われ、
家族との生活を選択したということです。


「しいなきも、お母さんも、家族も心配してくれていることに気付きました。
ぎいさんが言うことは楽になるすごいと思って信じてきたけど、
他人の言った実現しないすごいことよりも
皆の心配を信じたほうがいいのかもしれないと思います」
（送ってきたラインの文章からほぼ原文）


読んで、涙が溢れました。
それが安堵か、喜びか、なんだか分かりませんが、
子どもにも心配されるぐらいに泣いてしまいました。

家族とのどんな話し合いがあったのか、
大喧嘩や修羅場だったのかは分かりません。
もし落ち着いたらまた聞いてみたいです。

なんにせよ今はまだ無理やりかもしれないけど、
Ａ美は自分で選びました。
一度は固く信じたものを捨てようと行動することを。
すごく勇気がいることだと思います。

私がやったことはなんだか全部不発に終わって、
Ａ美を出口へと導いたり、気付かせることは何もできませんでした。
自分は悪くないと思いたいがためにこのブログを書いていたぐらいかな…

今度はちゃんと、頑張って一歩踏み出す彼女の手助けができるといいなと思います。


楽をすればいいとか、日本人は頑張る教だとか、自分の思いが第一、とか。

そんな無責任な教えを高額で受け取って喜んでいたことや
気味が悪い集団に入って高揚して周囲を困惑させることから抜け出し、
周りを信頼し、支え、支えられて生きていくことを
これから少しずつ伝えていきたいです。

でも、そんなことを分かったような言葉にして教祖みたいに投げつけるわけがなく、
私との何気ない友人としての日々で、
何よりも自分の家族とのいつもの暮らしの中で感じてもらいたい。
そう思います。

きっとこれまでがそうだったように、
飾り立てた言葉や未来への過度な願望なんていりません。



Ａ美の近況を少しだけ明かします。

セミナーの年間会員から退会し、ひとまず
持っていた本を処分したということでした。

「売ったら他の被害者が出ると旦那に言われたので全部捨てたよ…」
「宝石やパワーストーンがもったいなくてどうしても捨てられない」と。
「別に慌てなくてもいいんじゃない？」などと応えました。

マンションの集会で旦那さんが知り合った大学教授という人から
依存症の怖さについて聞かされ、
今は図書館でカルト宗教や依存についての本を読み始めたとのこと。

Ａ美は一昨年ごろからＳＮＳを始めたぐらいで、
もともとネットが好きではないようでした。
だからこそ偶然見た教祖のブログなどを信じ込んだのかもしれません。

「依存症は怖いよマジで！」と送られてきたので
「あんたが言うか？　…成長したね（笑）」と返しました。


実は年明け、親戚に不幸があったのですが
Ａ美から一番に心配の電話がかかってきました。

きっと自己啓発にハマったままの彼女なら、
空気を読まないスピリチュアルに染まった励ましをしたり
教祖ぎいさんの変なブログ記事を薦めたりしてきたことでしょう。


私の大好きだった以前のＡ美に戻ってくれたのかな、と。
まだ捨てきらないものもあるようで結論は早いかもしれないけど、
着実に前進しています。



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