2017年05月24日
抗告訴訟 基本編 その6
不作為の違法確認訴訟に関する記述のうち妥当
なのはどれか。
1.不作為の違法確認訴訟は処分の申請につい
て行政庁の応答が予定されている場合でないと
認められない。
2.不作為の違法確認訴訟は処分を申請した者
でなくてもその処分に利害関係があれば提起す
ることができる。
3.処分の申請が不適法であった場合は不作為
の違法確認訴訟は訴訟要件を欠き、不適法な
ものとなる。
4.行政手続法にいう標準処理期間を過ぎても
処分がなされないときは相当の期間が経過した
ものとして不作為違法の判断がなされる。
5.不作為の違法確認訴訟が認容されると行政
庁は申請に対して認容処分をなすことを義務付け
られる。
______________________
解説
1は正解。
2は不正解。不作為の違法確認訴訟は処分又は
裁決についての申請をした者に限り提起する
ことができる。
3は不正解。処分の申請が不適法である場合も
行政庁には応答義務があり不作為は違法になる
という意味で申請要件は充たされている。
4は不正解。行政手続法にいう標準処理期間は
相当の期間の判断のための重要な要素となるが
それを過ぎたからといって直ちに違法な不作為
ということにはならない。
5は不正解。不作為の違法確認訴訟が認容され
ると関係行政庁を拘束する。これによって行政
庁は申請に対し何らかの応答をする義務が課せ
られるが一定の処分が義務付けられるわけでは
ないので申請を拒否することもできる。
なのはどれか。
1.不作為の違法確認訴訟は処分の申請につい
て行政庁の応答が予定されている場合でないと
認められない。
2.不作為の違法確認訴訟は処分を申請した者
でなくてもその処分に利害関係があれば提起す
ることができる。
3.処分の申請が不適法であった場合は不作為
の違法確認訴訟は訴訟要件を欠き、不適法な
ものとなる。
4.行政手続法にいう標準処理期間を過ぎても
処分がなされないときは相当の期間が経過した
ものとして不作為違法の判断がなされる。
5.不作為の違法確認訴訟が認容されると行政
庁は申請に対して認容処分をなすことを義務付け
られる。
______________________
解説
1は正解。
2は不正解。不作為の違法確認訴訟は処分又は
裁決についての申請をした者に限り提起する
ことができる。
3は不正解。処分の申請が不適法である場合も
行政庁には応答義務があり不作為は違法になる
という意味で申請要件は充たされている。
4は不正解。行政手続法にいう標準処理期間は
相当の期間の判断のための重要な要素となるが
それを過ぎたからといって直ちに違法な不作為
ということにはならない。
5は不正解。不作為の違法確認訴訟が認容され
ると関係行政庁を拘束する。これによって行政
庁は申請に対し何らかの応答をする義務が課せ
られるが一定の処分が義務付けられるわけでは
ないので申請を拒否することもできる。
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