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2020年11月28日

関数電卓の使い方:Σ(シグマ)

Σ(シグマ)を関数電卓で扱う。

取り上げるのは、

「グラフ電卓で探る数学の世界」(B.ケリー著、現代数学社)の
「プログラミング編 数列と級数の和についてのプログラム 探求5 級数の和」節。
節のサブタイトルは「THE INVENTION OF CHESS(チェスの発明)」

本書での解答はTexas Instruments社のグラフ付き関数電卓TI-82に沿っているが、シャープの関数電卓に沿ったものとして解答する。

ここから引用↓
チェスの伝説によると、チェスは千年以上前に強大なヒンズー王の家来によって発明されたという。王はこの発明に喜び、どのような褒美でも望むものを家来に与えることにした。慎み深いその家来はチェス盤の1マス目には小麦1粒を、2マス目には2粒、3マス目には4位というように2倍2倍にしていって、小麦をチェス盤のすべてのマス目の分を賜りたいと望んだ。王がそれを与えようとしたとき、それができないことが分かった。そして王は彼を処刑したのである。

なぜ、王は家来の望みを果たすことができなかったか?

WORKED EXAMPLE1
チェス盤全体を覆うために、どれだけの小麦が必要なのか。

引用ここまで↑


では解答する。
チェス盤は8×8で、64マスである。


1 + 2 + 4 + 8 + ... + 2^63

2^nで、nが0~63までである。

数列の和と呼ばれ、Σ(シグマ)である。
Σをシャープの関数電卓EL-509Tで使用する。

手順としては、@まずはシグマを入力
Aそして範囲や式を入力する。

[ALPHA][Σ]

関数電卓_シグマ1.JPG

カーソルキーで移動し、□を埋めます。

Σの下は[0]、上は[6][3]
式の入力は
[2][y^x][ALPHA][X]
最後に[=]。
関数電卓_シグマ2.JPG


結果の桁数は10の19乗。
「兆」の上の「京」になる。
バイトに置き換えてみると、パソコンのハードディスクにも入らない大きさになる。


ちなみに「グラフ電卓で探る数学の世界」ですが、
ちょっとした数に関する小話&関連した数式を関数電卓TI-82で試すものです。
現在絶版。定価2,900円が、amazonだと中古で12,000円もします。
→図書館で借りましょう!


以上



posted by bronte at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | other
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