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Linuxでファイルを圧縮するにはgzipコマンドを利用する。

ここでは、ディレクトリの圧縮・解凍の実例を示す。
gzipコマンドでは、フォルダ（ディレクトリ）の圧縮はできないため、いったんtarファイルにまとめてから（アーカイブ化してから）、圧縮することとなる（実際には１動作で両方を行う）。拡張子が「.tar.gz」であるパターンである。

手順１から４で、ファイル準備の確認、圧縮および解凍を示す。

１．事前準備（および確認）


ホームディレクトリにファイルを設置する。
ディレクトリは階層としている。


２．圧縮（および確認）


「tar」コマンドで圧縮する。圧縮後のファイル名および、圧縮対象のディレクトリを指定する
対象のディレクトリに親のディレクトリ（kaisou1）を指定すると、子のディレクトリ（kaisou2）も含まれている。
コマンド形式は「tar オプション 圧縮されたファイル名 圧縮する対象のディレクトリ」である。今回は圧縮ファイル名は「kaisou1kaisou2.tar.gz」としている。
オプションは zcvf としており、説明をする
z はzipの意である（zをつけないと、圧縮されていない状態のtarファイルが作成される）。
c はcreateの意で作成することを示す。
v はviewの意で圧縮中の結果を表示する。なくても構わない。上記では、コマンド入力後に対象となったファイルが表示されるが、vオプションをつけないと何も表示されない。
f はfileの意でファイル指定のことである。fの指定は必須である。
なお、それぞれの記載する順であるが、fは後ろに記述すること。例えばfzcvにようにするとエラーとなる。

３．中身の確認


1つ目はオプション tf でtarファイル内のファイルを表示している。オプションの「t」はtestの意である。
2つ目はオプション zxOf およびファイ名指定で、テキストファイルのファイルの内容を表示している。xはextract（抽出）の意である。「0」はアルファベットのオーである。ファイルを標準出力に抽出するためのものであり「to-stdout」内のoかと思われる。
3つ目は出力対象のファイルを「*」（ワイルドカード）を使用し複数としている。grepで複数ファイルの中で文字列「特集」を含む行を抽出している。ここでは例としてgrepにHオプションでファイル名も出力されるはずであるが、tarファイルからの抽出のため、ファイル名の出力される位置に（標準入力）と表示されている。


４．解凍（および確認）


「cd」コマンドを最初に入力しているが、解凍場所の確認のためである（tmpフォルダに移動している）。
次の「tar」コマンドで解凍を行っている。解凍場所は指定できないため、コマンドを入力したディレクトリ（tmpフォルダ）に解凍される、
オプションの説明をする。zxvf であるが、z,x,v,fのすべて前述のとおりである。zip、extract、view、fileを示す。オプションの圧縮・解凍の違いは、cとxの違いである。なお、コマンド実行後は圧縮ファイル（拡張子tar.gz）は削除される。