糸東会で取得できる資格には、段位以外に、
指導者としての資格があります。
それは、
「助教」→「準師範」→「師範」の順にキャリアアップしていきます。
以前の投稿記事で、
「師範講習会」を、霜友会諸先輩方及び現役部員の皆さんにご紹介いたしましたが、この講習会の
2日目に、これら3つの指導者資格について審査が行われます。
ちなみに、これらの資格取得に必要な条件としては。。。
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助教・・・
3段取得後2年以上、年齢21歳以上
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準師範・・・
4段取得後2年以上、年齢26歳以上★
師範・・・
5段取得後4年以上、年齢30歳以上となっています。(段位は全て糸東会の段位)
助教の審査内容は、
平安初段〜五段のいずれか、審査員が指示した形について、他の受審者を生徒に見立てて「指導」を行います。
その後、審査員の先生方を相手に厳しい
「口頭試問」が待っており、審査においてはここが最大の難関だと思います。
自分の知らないことを尋ねられたら即「撃沈」ですから、受審者は皆、必死で勉強します。
形の分解についても指示されればそれを
実技で示し、その部分に関する質問をされれば的確に答えなければなりません。
ただ、ここで大切なのは、決して一般的な[正解」を答えればよいというのではなく、
自分自身が技を研究した成果を、しっかり筋道立てて説明することだと思います。
形の分解も同様で、教範通りの回答というよりも自分なりの研究成果をしっかりと自信持って答えることが大切だと思います。
準師範は、
全空連第一指定形(バッサイダイ・セイエンチン)の指導と口頭試問、
師範は、
組手・形の指導と口頭試問ということで形式的には助教と似ています。
但し、当然のことながら、質問のレベル、求められる回答の水準は高くなりますが。。。
こうした関門を突破し、晴れて「師範」となれても、この
師範講習会を最低でも2年に一度受講しなければ、師範資格は「凍結」、最悪の場合は「剥奪」されてしまいますから、油断は禁物です。
このように、絶対に慢心することなく絶えず精進し続けられるシステムが糸東会の良いところだと思います。