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2014年03月16日

躓きの始まり その1

そのときは不意に訪れました。

私は、勤め人として仕事をしながら日々を送っていました。
特にこれといって変わったところもなく、普通の勤め人でした。

ただ時々、「朝どうしても気分が重くて仕事に行くことが出来ない」という状態になることが時々ありました。症状としてはまだ軽度で、臨時的に数時間または半日程度の休みを取れば出勤することは可能でした。急な下痢やおう吐などの身体的症状を伴っていたため、体調不良として休みを取ることに対してそれ程大きな後ろめたさはありませんでした。
頻度としては、2ヵ月に1回くらいのものだったと思います。
休んだ分のフォローもきっちりとしていましたし、それが特に職場で問題になるということも全くありませんでした。

この日もそんな状態でした。朝から下痢と腹痛が続いていたため会社へ数時間の休みを申告し、数時間横になって休むことにしました。しばらく休んでいると症状が落ち着いてきたため、これは出勤できるなと思っていたのですが、出勤時間が近づいたころに再度同じような腹痛が起きてしまい、出勤時間をもう少し遅らせてもらわないといけないと考え始めました。

でも、その連絡の電話がかけられない。職場でどのように思われるだろうかと不安になったり、体の弱さを引き起こす精神の弱さを情けなく感じたりで、電話のボタンを押すことができなかったのです。
横になり、布団にくるまったまま、私は動くことができなくなりました。

しかし、当然ながら時間は過ぎていき、そのまま予定の出勤時間も過ぎてしまいました。しばらくすると職場から電話がかかってきました。取らない訳には行きません。震える気持ちを抑えながら、電話に出ました。

そして「はい、○○です・・・」と話しだしたそのときです。不意に感情が抑えられなくなり、気が付いたとき私は嗚咽していました。「すみません、すみません、調子が悪くて…」とよく分からないことを話しながら。
しばらくして、電話の向こうの上司から「落ち着いて。今日はもういいから、とにかく休みなさい」と声をかけられました。
私はそれを受け入れるしかありませんでした。

これが、自分の中で「今までとは何かが変わってしまった」と感じたはじまりの出来事でした。
posted by 霧島もとみ at 2014年03月16日 | Comment(0) | TrackBack(0) | メンタルヘルス
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他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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