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posted by fanblog

2016年04月27日

映画「バクマン。」はとても面白い「漫画エンターテイメント映画」でした。


映画「バクマン。」をBDで見ました。

これは、「漫画エンターテイメント映画」として、かなり楽しめる映画だと思いました。
ただ、メッセージ性や、感動を求める映画ではないですね。

原作ファンや、漫画好きな方、佐藤健ファンなら見て損はない作品です。
では、幾つかのポイントに沿って感想を書きたいと思います。

ストーリーは省略されてちょっと分かりにくいかも・・・


 主なストーリーは、原作&作画ペアの結成、手塚賞準入選、ジャンプでの連載開始、アンケート1位争い&サイコーの入院までと、かなり省略された構成でした。
 「バクマン。」は単行本で全20巻のボリュームがある漫画です。
 それを約2時間の映画で再現できるはずはないので、どのシーンをメインに描くのかなと楽しみにしていました。原作を全部読んでいますので、「おお、ここを来たか」という感覚で見れましたが、原作を読んだことの無い人には話の展開がやたらと早く、少し分かりにくいかもしれません。

 ですが原作を読んでいる人や、「ジャンプ」「アンケート主義」「下書き→ペン入れ→ベタ塗り」などの漫画に関する予備知識がある人なら、特に気にせずに映画「バクマン。」の世界に没頭できると思います。

漫画を全面に押し出した演出が秀逸


かなりの情熱がこの「漫画を使った演出」に注ぎ込まれたんではないかと思わせる、徹底的にこだわりぬかれた演出が秀逸です。

・漫画を描くシーン
 鉛筆で下書きされた紙にペン入れをするシーンが多く出てきます。ペン入れで漫画が実際に絵になっていく様子を映像で見るのは初めてで、「こうやって漫画が作られていくんだ」という溢れんばかりの臨場感が出ています。ある時はゆっくりと感情を込めて、ある時はシャッと一気に動きを出してペンを動かし、またその線が美しい。
 これは佐藤さんが実際に書いているのだろうか?もしそうだとしたら相当練習したんだろうなあ・・・。

・紙とペンの音が頭に残る
 Gペンで線を引いていくときの「カリカリ」という音が凄い。描くというか、擦り付ける、あるいは叩き付けるといったような表現がしっくりくるような生々しい音が再現されています。
 紙に顔が付くくらいまで近づけて実際にペンを走らせたらこんな音が耳に飛び込んでくるんだろうな、というような音です。作画シーンではこの音がひたすら続き、臨場感を大いに盛り上げます。漫画を描くシーンの臨場感に大きく貢献していると思います。

・漫画バトルの演出
 漫画のコマ・原画を映画の演出にダイナミックに取り入れた演出が光りました。
 中でも印象的だったのはライバルである「新妻との漫画バトル」のシーンです。
 画面の中を主人公たちのペンによって描き出される漫画のコマが縦横無尽に行きかい、その中で主人公たちはひたすら漫画を書き続けるというシーン。大きな筆を持ってまるで時代的の殺陣のような体捌きで漫画を書くという演出が、やたらと格好良く見えました。
 演出だけでなく、2人の体捌きもなんだか格好良い。キレがあり、ペンを振るというよりもむしろ刀を振っているようにも見えました。
 それもそのはず。佐藤健、神木隆之介のコンビ・・・そう、「るろうに剣心」のコンビです。さすがの体捌きが、迫力ある画面演出によりいっそうのインパクトを加味していたわけですね。

漫役者の演技が光る


 役者さんの演技が素晴らしかったのは言い出したらキリがないので、少しだけ紹介します。
 佐藤健さん。
「連載漫画を描く高校生」というレアなキャラクターを見事に演じきっていると感じました。漫画を描く行為に没頭している様子は鬼気迫るものがあり、また、高校に通いながらの連載で身体が疲弊していくシーンでのげっそり振りは思わず目を背けたくなるほどのものでした。
 これぞサイコー!という見事な仕上がりだったと思います。
 ほか、リリー・フランキーさん演じるジャンプ編集長の、編集会議での「あり」「なし」という短い台詞が印象的でした。
 宮藤官九郎さん演じる漫画家「川口たろう」も雰囲気バリバリで凄かったです。。。

まとめ


映画界に残る名作!という訳ではありませんが、久し振りに楽しい映画だなーと無邪気に思うことができた映画でした。
また見たいです。劇場に足を運ばなかったのが悔やまれるなあ・・・。
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posted by 霧島もとみ at 2016年04月27日 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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