2016年01月29日
1行バカ売れ (角川新書) 川上 徹也
人の心に響く言葉の選び方、つまり
「キャッチコピー力」を身に付けるためにはどうするかということを解説した本です。
構成としては、衝撃的に売れた商品のキャッチコピーを紹介しながらの解説という形が取られています。
とても分かりやすく読みやすいなあ、という印象です。
各章の副題(最後の一つは主題です)は次のとおり。
・自分に関係あると思ってもらう
・ニュースを知らせる
・得することを提示する
・欲望を刺激する
・恐怖と不安でやさしく脅す
・信用を売りにつなげる
・思わず反応してしまうキャッチコピー10の型 5W10H
さすがキャッチコピー力を解説する本だけあり、的確な題名です。
読むとそれがよく分かります。
これらのタイトルについて「なるほどなあ」と納得させるだけのエピソードや実際のキャッチコピーが収められていて、読んでいるうちに何となく「キャッチコピーが分かったような気」になってしまいます。
実際に自分が商品を買ってしまう時、イベントに参加したいなあと思ってしまう時、これらの事柄を思い返してみることで確実にキャッチコピー力があがるような気がします。
私自身キャッチコピーと言うものに対しては漠然と「何かカッコイイことを言って人の気を引くもの」というイメージしか持っていませんでしたが、本書を読むことでそのイメージが少し具体化したと感じました。
例えばこの本の「1行バカ売れ」というタイトル、これも一つのキャッチコピーだということができると思いますが、先の副題の
・得することを提示する
・欲望を刺激する
ということや、キャッチコピー10の型の
・圧縮して言い切る
・数字やランキングを使う
というテクニックが込められているなあ、と考えることが出来るようになりました。
あと、キャッチコピーというと「宣伝」というニュアンスが強い気がしていましたが、ちょっと考えれば、例えば文章を書く作業だったりとか、お笑い力だったりとか、要は「人の心を動かすための言葉を使うスキル」という事であり、それは万能のスキルなんだということを思うようになりました。
興味があれば読んでみてよい本だと思います。
<演習>
この本にキャッチコピーを付けるとしたら?
<例えばの回答>
これで押せる、欲望スイッチ!
込めたエッセンス
・得することを提示する
・欲望を刺激する
・圧縮して言い切る
・・・何だかイマイチですね。私のキャッチコピー力はまだヨチヨチ歩きの赤ちゃんということみたいです。
こう考えてみると、「1行バカ売れ」という書名、凄いです!
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