気の向くままのシングルライフ

ある日突然父親から電話がかかってきました。

『うちの桃、すごい実が生ったからお前こっち来て処分しなさい。』

ひとり暮らし後に植えられた桃がにょきにょき成長し、たくさんの実をつけた
のです。

人生初の桃仕事体験談。

"時間との戦い～ももももももも桃仕事③～" からの続きです。

桃仕事の為の日帰り帰省。

収穫した桃（ゴルフボールより一回り大）約120個をばっさばっさと調理すること
4時間以上。

煮詰めたジャムを瓶に詰めてやっと一息。

そろそろ帰りが気になる時間・・・って、味見しないと！∑(￣□￣;

そこで焼きあがったケーキを切り分け、アイス（まだ固まってなかったけど）をかけてティータイム。

美味しーーーーい

アイスがでろでろ（まだ固まってない）だけど美味！

完熟は虫にやられてしまっているものが多かったので、ほんのり色づいた
桃の実メイン使用。

その為、ミキサーにかけた桃を味見した母親が

「酸っぱい！」(>_<)

と叫んだ位、酸味の強い味だったのが、こってり練乳のように甘い生クリームとあわせると美味！！(≧▽≦)

ケーキは底の方にカットした桃の実が沈んでいて、結構な酸味があるせいか甘さ控え目な仕上がりでした。

こと。が一番気に入った桃アイスは溶けるので実家の冷凍庫に置いていくことに（ｼｸｼｸ

桃酒は熟成するのに半年以上はかかるので実家保管。

桃ワインは1週間後に友人と部屋飲みする約束をしたので持ち帰り。

ジャムとケーキは、自分と実家と実家のすぐ近くに住む姉に分配することに
なりました。

そろそろ帰ろうかなぁ・・・と思った時に、やっと帰宅した父。

「やっぱり桃シャーベットだろっ！」

叫んでいましたが、作る人間が作りたいものを作るのさっ！(*￣ー￣) と
ほくそ笑むこと。

しかし、シャーベットは相当酸っぱいと思うけどなぁ・・・。

レモンシャーベットと同じで分量次第で美味しくなるのかな。

それにしても・・・。

アイス美味しかったな・・・。

ｼｸｼｸ(T_T) ←大量に作ったのに一口しか・・・。

ところで、翌日。

今年生まれた甥っ子のお世話に母親が姉宅を尋ねて桃ケーキと桃ジャムを
プレゼント。

"桃ケーキ、酸っぱくて甘さ控えめで美味しいね"

意外と淡白なメールが姉から届いたのですが、更にその翌日。

"桃ジャム美味ーーーー♪ ヨーグルトにかけてもいいし
すぐなくなっちゃいそう！"

と、やけにテンションの高いメールが届きました。

姉はジャムがお気に召したようです。

しかし、

"今度遊びに来た時は、ランチじゃなくて手づくりケーキでいいから！"

↑ 前回遊びに行った時、初めて作るメニューに挑戦したのです

えぇー！料理のが楽しい（というか役立つ）のに・・・。

嬉しいようながっかりのような微妙な気分のこと。なのでした。

こうして慌しく終った桃仕事。

想像以上に楽しかった

です。

多分、収穫と桃のカットをがしがし手伝ってくれた母がいたから良かったもの

の、自分ひとりの作業だったらかなりの重労働だった思いますが。

何だか桃の香りに癒されたのか、それとも大量の調理の達成感からか、

ストレスがすかっと消え去りまして。

数日間は上機嫌でした。

昔、

『ｵｶｰｻﾝ、せっかく庭があるんだから家庭菜園やろうよ。』

『いやよ、面倒くさい』 ←共働き

という会話をしていた実家で、まさかこんな桃仕事が出来るようになるとは！

意外でとても楽しいイベントでした。