2011年03月11日
不思議な光景・徒歩帰宅〜東日本大地震・都内23区 その4〜
震度5弱〜5強の地震をオフィスビルの10〜15階フロアで体験したこと。
怖い。
とにかく怖い。
余震で机の下に潜ったりすること数回。
17時を過ぎてやっと帰宅許可が出たこと。は、会社を真っ先に飛び出しました。
今回は、職場から自宅までの徒歩帰宅編。
今までの記事はこちらからどうぞ。
高層ビルでの地震は怖い〜東日本大地震・都内23区 その1〜
避難命令は出なかった。〜東日本大地震・都内23区 その2〜
一度、会社から歩いて帰宅しようとしたことがあること。
自転車通勤をしたこともあり、道に迷いはない。
ということで、歩き出すといつもは数人の歩行者に会えばいい方の人気のない歩道に人がわらわら。
こと。は東京の西から東に移動するのだけど、逆に東から西に移動する人のが多いようだ。
スーツ姿のサラリーマンなどが、携帯画面を熱心に見つめながら歩いている。
怖い。
とにかく怖い。
余震で机の下に潜ったりすること数回。
17時を過ぎてやっと帰宅許可が出たこと。は、会社を真っ先に飛び出しました。
今回は、職場から自宅までの徒歩帰宅編。
今までの記事はこちらからどうぞ。
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避難命令は出なかった。〜東日本大地震・都内23区 その2〜
もちろん歩いて帰ります!徒歩帰宅を宣言する〜東日本大地震・都内23区 その3〜 |
一度、会社から歩いて帰宅しようとしたことがあること。
自転車通勤をしたこともあり、道に迷いはない。
ということで、歩き出すといつもは数人の歩行者に会えばいい方の人気のない歩道に人がわらわら。
こと。は東京の西から東に移動するのだけど、逆に東から西に移動する人のが多いようだ。
スーツ姿のサラリーマンなどが、携帯画面を熱心に見つめながら歩いている。
■□■歩き始めて30分。周囲に目をやる余裕が出てくる。■□■
車道は車でいっぱいで、混雑しているがいつもより多いのか、それとも単なる通勤ラッシュなのかこと。には分からず。
ただ、普段より車道を走る自転車は多いのが分かる。
分かるけど、車道を右側走行するのはやめなってば!
こと。はクロスバイク乗り。
普段、車道を走ってないんだろうな・・・というママチャリに乗った人がすごい勢いで車道を逆走していく姿にハラハラ・・・いや、イライラして目で追ってしまう。
30分近く歩いていると、同じ方向に向かう人が増えてきた。
オフィスビル地帯に入ったからだろう。
何でもない普通の道(歩道)を混雑と共に歩いていくのは不思議な感じ。
そこで、歩いている人の中にヘルメットや緊急持ち出し袋(リュック)などを持参している人がいるのに気付く。
ああ、そうか。
今回、本当に緊急時なんだね。
会社から支給されていた避難袋を持って来るべきだったのかなとチラリと思う。
そして、足の裏が痛くなってきた。
そうなのだ。
通勤用の靴はかかとが少し高め。
そして少し歩くと痛くなるんだった。
オフィスサンダルを履いて出た方が良かったかな・・・。
そんなことを思い始める。
それでも、周囲の人間がせっせと歩いているせいか、普段一人で歩くより疲れずハイスペースに歩けている模様。
何となくふらふらするような気がするのは、もしかしたら歩いている今この時にも余震が起きているのかもしれない。
10〜15階フロアで余震を受ける位だったら、やっぱり今こうやって歩いている方がいい。
思い直して歩き続け、近道をするべく大通りを外れて商店街の中を歩くことにする。
■□■非日常の中、日常生活を送る人々。■□■
しばらく通っていなかった間に、綺麗な商業ビルなどが立ち並ぶようになっていたその地域。
こうこうと明かりがついた書店で立ち読みをしている人の姿を見かける。
鉄板焼き屋の中で熱い鉄板を前にビールを酌み交わすサラリーマンの姿も。
結構大きい余震が来たりしそうだけど、ガスとか鉄板とか大丈夫だろうか?
せっせと行列を作って徒歩帰宅しようとする人もいれば、がらがらに空いた店内の中でいつもと変わらず飲み会を始めようとする人もいる。
徒歩帰宅中のこと。からすると、ちょっと違う世界を見ているような何とも不思議な気持ちに。
■□■やっぱりトイレは必要なんだ。■□■
いつものウォーキングならば、途中寄り道をしてコーヒーを飲んだり、かなりまったりのんびり楽しむところ。
でも今回は、地震の後。
つまり、緊急事態。
とにかく家にたどり着こう。
のんびりするのはそれからだ。
ということで、せっせと歩き続ける。
多分、携帯電話が通じない人達だろう。
公衆電話に並ぶ人々がいた。
かと思うと、別の公衆電話は誰も使っていなかったり。
普段使うことがなくなっているものだから、次にどこにいけば電話があるのか分からない人も多いのだろうな・・・と思う。
そして、びっくりしたのが公衆トイレの行列。
公衆トイレで男子トイレだけ行列ができているのを初めて見た。
ぶっちゃけ、道の茂みでいたそうとしている男性も見かけた。
(いや、トイレまで頑張れ)
自宅まで1/3の距離まで歩いたところで、意を決してコーヒーショップに入ることにする。
そこから先は、気楽に入れるお店がなくなってしまうので、トイレに入っておこうと。
同じようなことを考える人が多かったのか、店内はそこそこ混んでいた。
テーブルに落ち着いてすぐにトイレに行こうとするも、数人並んでいる。
・・・待つか。
コーヒーを飲みつつ様子を窺うも、数人並んでいるという状況は変わらず。
見ると、女子トイレだけでなく男子トイレも切れ目なく出入りしてる様子。
みんなトイレが目的なのか。
次回、“無事到着・徒歩帰宅〜東日本大地震・都内23区 その5〜”に続きます。
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ただ、普段より車道を走る自転車は多いのが分かる。
分かるけど、車道を右側走行するのはやめなってば!
こと。はクロスバイク乗り。
普段、車道を走ってないんだろうな・・・というママチャリに乗った人がすごい勢いで車道を逆走していく姿にハラハラ・・・いや、イライラして目で追ってしまう。
30分近く歩いていると、同じ方向に向かう人が増えてきた。
オフィスビル地帯に入ったからだろう。
何でもない普通の道(歩道)を混雑と共に歩いていくのは不思議な感じ。
そこで、歩いている人の中にヘルメットや緊急持ち出し袋(リュック)などを持参している人がいるのに気付く。
ああ、そうか。
今回、本当に緊急時なんだね。
会社から支給されていた避難袋を持って来るべきだったのかなとチラリと思う。
そして、足の裏が痛くなってきた。
そうなのだ。
通勤用の靴はかかとが少し高め。
そして少し歩くと痛くなるんだった。
オフィスサンダルを履いて出た方が良かったかな・・・。
そんなことを思い始める。
それでも、周囲の人間がせっせと歩いているせいか、普段一人で歩くより疲れずハイスペースに歩けている模様。
何となくふらふらするような気がするのは、もしかしたら歩いている今この時にも余震が起きているのかもしれない。
10〜15階フロアで余震を受ける位だったら、やっぱり今こうやって歩いている方がいい。
思い直して歩き続け、近道をするべく大通りを外れて商店街の中を歩くことにする。
■□■非日常の中、日常生活を送る人々。■□■
しばらく通っていなかった間に、綺麗な商業ビルなどが立ち並ぶようになっていたその地域。
こうこうと明かりがついた書店で立ち読みをしている人の姿を見かける。
鉄板焼き屋の中で熱い鉄板を前にビールを酌み交わすサラリーマンの姿も。
結構大きい余震が来たりしそうだけど、ガスとか鉄板とか大丈夫だろうか?
せっせと行列を作って徒歩帰宅しようとする人もいれば、がらがらに空いた店内の中でいつもと変わらず飲み会を始めようとする人もいる。
徒歩帰宅中のこと。からすると、ちょっと違う世界を見ているような何とも不思議な気持ちに。
■□■やっぱりトイレは必要なんだ。■□■
いつものウォーキングならば、途中寄り道をしてコーヒーを飲んだり、かなりまったりのんびり楽しむところ。
でも今回は、地震の後。
つまり、緊急事態。
とにかく家にたどり着こう。
のんびりするのはそれからだ。
ということで、せっせと歩き続ける。
多分、携帯電話が通じない人達だろう。
公衆電話に並ぶ人々がいた。
かと思うと、別の公衆電話は誰も使っていなかったり。
普段使うことがなくなっているものだから、次にどこにいけば電話があるのか分からない人も多いのだろうな・・・と思う。
そして、びっくりしたのが公衆トイレの行列。
公衆トイレで男子トイレだけ行列ができているのを初めて見た。
ぶっちゃけ、道の茂みでいたそうとしている男性も見かけた。
(いや、トイレまで頑張れ)
自宅まで1/3の距離まで歩いたところで、意を決してコーヒーショップに入ることにする。
そこから先は、気楽に入れるお店がなくなってしまうので、トイレに入っておこうと。
同じようなことを考える人が多かったのか、店内はそこそこ混んでいた。
テーブルに落ち着いてすぐにトイレに行こうとするも、数人並んでいる。
・・・待つか。
コーヒーを飲みつつ様子を窺うも、数人並んでいるという状況は変わらず。
見ると、女子トイレだけでなく男子トイレも切れ目なく出入りしてる様子。
みんなトイレが目的なのか。
次回、“無事到着・徒歩帰宅〜東日本大地震・都内23区 その5〜”に続きます。
【関連記事】
高層ビルでの地震は怖い〜東日本大地震・都内23区 その1〜
避難命令は出なかった。〜東日本大地震・都内23区 その2〜
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