2023年05月18日
一気に読了。 「文身」 岩井圭也
こんな物語読んだことがない。
驚きながら、「そんなアホな」と
思いながらページをめくる手が
止まらない。
弟は兄の名前で、無頼な私小説を書く。
兄は書いてある通りの人生を生き、
作家としての体裁を保つ。
やがて兄は、一行も書くことなく、
文壇の重鎮になっていく。
弟はさらにとんでもないことを小説を通して
兄に強いる。
兄は苦悩のすえ、けれど事件を起こす。
そしてラスト。
物語はさらに反転する。
なに、なに。え、何がどうなってるの。
なんとも座りの悪い椅子に腰かけたような
終わり方が、後を引く。
この作家、ただもんじゃない。
価格:858円 |
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