少額からはじめる投資競馬

タートル投資法とは、トレンドフォロー型の投資手法の一つで、1983年にリチャード・デニスとウィリアム・エックハートによって開発された投資戦略です。タートルズ(Turtles)という名前は、当時彼らがアメリカ合衆国イリノイ州シカゴにあったタートル・トレーディングという会社に所属していたトレーダーたちに由来しています。

この投資法では、過去一定期間の価格変動の高値・安値・終値などを元に、トレンドを把握し、トレンドに従って投資を行います。売買の基準は、単純移動平均線や一定期間の最高値・最安値を使って決められます。トレンドが上昇トレンドであれば買い、下降トレンドであれば売りというように、トレンドに沿って売買することが特徴的です。

また、トレードの際には、リスク管理も重要なポイントとなっており、損切りラインを明確に設定し、リスクとリターンのバランスを取ることが求められます。

タートル投資法を競馬予想に適用するためには、以下のような手順が考えられます。

ルールの設定
タートル投資法では、一定期間の最高値と最安値を把握し、それを基準にエントリーやイグジットの判断を行います。競馬予想においても、過去のレース結果や馬の成績などを分析し、エントリーの基準となる指標を設定する必要があります。たとえば、過去3年間の同じ条件のレースで上位に入った馬、過去10レースで勝率が高かった騎手など、競馬における実績を指標にすることができます。

エントリーのタイミング
タートル投資法では、一定期間の最高値を上抜けた時にロングポジションを取り、最安値を下抜けた時にショートポジションを取ります。競馬予想においては、前述の指標を満たした馬が出走するレースで、その馬に対して賭けを行うことがエントリーに相当します。たとえば、過去3年間の同じ条件のレースで上位に入った馬が出走するレースであれば、その馬に対して賭けを行うことができます。

ポジションのサイジング
タートル投資法では、一定期間の最高値や最安値を基準に、ポジションのサイズを調整します。競馬予想においても、エントリーした馬に対して賭ける金額を決める必要があります。一般的には、資金の1%程度を1レースに投資することが推奨されています。

リスクマネジメント
タートル投資法では、一定期間の最高値や最安値を基準にポジションを調整することで、リスクを管理します。競馬予想においても、賭けた馬が想定外の結果に終わった場合に備え、リスクマネジメントを行うことが重要です。たとえば、損失を最小限に抑えるために、1レースあたりの賭け金を決めておく、複数のレースに分散投資するなどの方法があります。