2022年05月02日
サンバーのステアリングをインプレッサの本革オーディオスイッチ付へ
エアバッグ普及する前にはクルマのカスタムの第一歩としてステアリングの交換がありました。
しかし、現在はサンバーのような商用車でもエアバッグは標準装備であるため気軽に交換も出来なくなってしまいました。
以前使用していたモモやナルディのステアリングをまだ持っているのですが、現在は部屋の飾りになっています。
もちろん現在でも社外ステリングと車体をつなぐ「ボス」を購入すれば所有しているステリングを取り付けできますが、サンバーのようなクラッシャブルゾーンのほぼない構造の場合は、万が一を考え、せめてエアバッグだけは残しておきたいものです。
しかし、みんカラなどの情報では同じスバルのインプレッサなどのステリングはエアバッグも含めて互換性があり交換している例も多いようなので今回は自分も交換してみることにしました。サンバーの商用車そのものなデザイン(決して嫌いなデザインではありませんが)のステリングは新車で購入後交換したかったのですが、エアバッグを外すのは抵抗があったためサンバーのステアリング交換はあきらめ、編み込み式の本革ステアリングカバーを取り付けていました。
また、エアバッグも外してしまうと任意保険の問題もありますので・・
このカバーは握り心地はとてもよく気に入ったのですが、やはり見てくれは良くありません。
特にレカロシートを取り付けてからは見た目のバランスの悪さが気になりましたね。
みんカラなどを見ているとサンバーにはインプレッサやレガシィなどのステリングのほとんどが取り付け可能なようですので、安く出品されていたインプレッサのステアリングをヤフオクで買ってみました。
GE3 インプレッサ用途のことで、インプレッサの中でも4ドアセダンのインプレッサアネシスに取り付けてあったもののようです。
3千円ちょっとで落札したステアリングは革部分のテカリが気になりましたのでメラニンスポンジにちょっと水をつけてから、優しくこすってあげたらしっとりとした良い感じに戻りました。
ところで、購入したステアリングには左側のスポーク部分にオーディオのボリュームなどの操作スイッチが付いていました。
もちろんサンバーバンにはそんな高級装備は付いていませんのでそのまま「見た目」だけのスイッチにしてしまおうと考えましたが、念のために調べてみるとステリングスイッチをサンバーでも機能させている例が見つかったのです!
クルマのステアリングは右や左へクルクル回転するのですが、回転しながらでもホーンやエアバッグの配線を可能にする、渦巻きのような形状のケーブルがステアリングセンターに設置されていて、ステアリングと車体を繋いでいます。
この渦巻きのような配線を「スパイラルケーブル」と呼ぶそうです。
パソコンなどの中にあるフラットケーブルを渦巻き状にした感じのようです。
そしてステリングスイッチが標準装備の車種はスパイラルケーブルの中に複数の電線が入っていています。
サンバーにはホーン1本とエアバッグ2本の合計3本がスパイラルケーブルで接続されています。
またサンバーは年式によってコネクターに違いがあり、中期までは6本のケーブルが接続可能な6極コネクターが取り付けてあり、ホーン1本とエアバッグ2本の合計3本が使用されています。
つまり、残りの3か所が開いていますのでステリングスイッチに利用できるのです。
ただし、サンバーの「後期」モデルにはコストダウン対策のスパイラルケーブルが採用されていて、それは3極のコネクター式ではなく一体化されているため追加の配線は出来ないようです。
さて、私の2008年式のサンバーは「ゴン太」顔の最終モデルではありませんので6極のコネクターだろうと考えていました。
サンバーのエアバックを外してスパイラルケーブルが6極であるかチェックします。
エアバッグの機能を停止するために最初にバッテリーのマイナスケーブルを外して10分くらい放置してから作業を開始しました。
ステアリングの付け根の両脇にある穴の奥にトルクスレンチT30を差し込んでエアバッグの固定ボルトを外します。
外したら見えるスパイラルケーブルは・・・
うわぁ!6極のコネクターではなく、3極の固定式です!
ステアリング本体の取り外しはご存じの方も多いと思いますが、センターのナットを緩め、ナットを取り外さずに残しておきます。
ステアリングはナットを緩めても簡単には外れませんので力いっぱい引っ張って外す必要があるのですが、ナットを外してしまうとステアリングが外れた勢いで胸などを強打して肋骨を骨折なんて恐れがありますのでご注意を!
ステアリングが外れるとスパイラルケーブルのユニットが見えます。
ステアリングスイッチを機能させるためには中期モデルまでに装着されていた6極のコネクタータイプのスパイラルケーブルが必要ですので購入しなければなりません。
一瞬ステアリングスイッチを諦めようかとも考えましたが、意地になって何とか中期モデルまでのスパイラルケーブルを探すことにします!
今回もヤフオクで購入したのですが、「サンバー スパイラルケーブル」で探すとたくさんの出品がありました。
しかし今回は6極コネクタータイプであるほかにもスパイラルケーブルとエアバッグ・インフレータの接続コネクターも種類があるので注意が必要でした。
6極コネクタータイプでも今回分かった限りで2種類ありました。
6極コネクターから直接インフレーターに接続する黒いコネクターのタイプとインフレーターと黄色いコネクターを繋ぐケーブルのあるタイプの2種類です。
私のサンバーは黒いコネクターでしたので同様の物を探して落札しました。
スパイラルケーブルと車体側のコネクターも6極である必要がありますが、これは同じようです。
6極のコネクター付きのスパイラルケーブルが届きましたので、ここまで来ればあとは簡単と思っていました・・・
黄色2本がエアバッグ、グリーンがホーン、残り3か所の空きに配線します。
インプレッサのステリングスイッチを分解すると4本の線があります。
調べてみると
- 白:オーディオコントロール
- 青:オーディオコントロール
- 赤:イルミネーション
- 黒:アース(マイナス)
このようになっていますのでアース(ー)ステリングの中の金属部分に接続して残りの3本をスパイラルケーブルの残り3か所の空きに接続することにしました。
ということでインプレッサのステアリングのコネクターからステリングスイッチの端子を外して落札したスパイラルケーブルの6極コネクタの空きの3か所に取り付けるだけです・・・・付かない!??
なんとインプレッサとサンバーのコネクターの端子のサイズが違うのです!
コネクター内部で引っかかる場所の長さが違うためにサンバーのスパイラルケーブルのコネクターに収まらないのです。
そこで、サンバーのスパイラルケーブルのコネクターに書いてある型番から検索したところ、矢崎総業のコネクターであることが分かり公式サイトから使用されている端子が分かりました。
楽天でもアマゾンでも購入可能です。
こんな細かいパーツが購入出来て便利ですね〜
スパイラルケーブルと車体側のコネクターにも同様に3本追しました。
落札したスパイラルケーブルを取り付けます
スパイラルケーブルと車体側を繋ぐコードの車体側のエアバッグの黄色いコネクターが固くてなかなか外れずに大変でしたが何とか外しました。
ホーンパッドの比較、上がインプレッサ、四角いのがサンバーです。
インフレーターの取り付け部のサイズなどは一緒です。
スパイラルケーブルから車体側の配線はスイッチの赤からをイルミネーションへ接続、青と白のオーディオコントロールから来たものをこの前取り付けたケンウッドのカーナビMDV-S708のETC/ステアリングリモコン対応ケーブルKNA-300EXを購入して取り付けしました。
≫ 参考:サンバーバンにケンウッドのカーナビMDV-S708を取り付けました
接続はKNA-300EXの説明書の通り、KEY1をステリングスイッチの青、KEY4を白につないで動作確認を行いました。
あとは元に戻すだけですが、みんカラ情報に従いステアリングの取り付けに厚みのあるのワッシャーを入れてからナットを締め付けました。
このステリングスイッチはボリューム調整程度かと思ったら、放送局の切り替えやいろいろな操作が出来るようです。
近頃では軽自動車でも当たり前の装備のようですが、初めてのステリングスイッチでとても満足しています。
もちろんしっかりしたステリングの感触も良く、見た目が本当に良くなりました。
中期までの6極コネクター付きのサンバーでしたらステアリング本体とコネクターの端子だけでトータル5千円くらいで出来ますのでお勧めです!
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