あきらめるという名の希望

この間の話なのですが
京都駅地下にて
緩やかな
本当に緩やかで少し広めのスロープが
あったのですが
そこを下っていた私の対面に
車イスの女性がやって来ました。


私が下っていたので
当然ながら相手は
上がろうとしています。


緩やかなスロープとはいえ
大変そうかなと
思い手をさしのべようかと
思った瞬間でした。


女性は猛烈なスピードで
腕力のみでスロープをかけあがり出しました。


あまりの速さに驚いたと同時に
手助けされたくないのか
それともこんな坂など簡単とでも言いたいのか
理由はわかりませんが
ある種の覚悟を決めた女性に
私は何もせずその場を立ち去りました。


私は彼女の意思を尊重したつもりですが
こういう時って私は周りにどう映るのか


まあ特に誰か見てたとかではないのですし
私は間違った選択はしてないつもりですが
若干モヤモヤも残りもしました


実際手を差しのべる、口を出すという
優しさもあると同時に
あえて手をさしのべない、口に出さないという
優しさもあると思うのです。


難しいとは思いますが
この前私自身懐かしい友人と
色々あって久しぶりに会おうということに
なったのですが
何分久しぶりなので
今さらながらのところもあり
声をかけるのを少し躊躇っていたのですが
最終的には
やはり声をかけてよかったなと
思います。


長たらしい話に
なったのですが
何が言いたいかというと


バランスって難しいですね。