最初、小雨だったので着たまま作業をしていたのだけれど、途中から本降りとなり、もう面倒でそのままずぶ濡れで2時間、異常発生中のマイマイ除去作業をしていた。予想はしていたけれど、一株だけあるキャベツも、同様にびっしりとマイマイに覆われており、それを見ただけで気分が滅入ったのは言うまでもない。
マイマイとは細長い黄土色のカタツムリの一種で、ふつうの丸い渦巻き型のカタツムリは数が少ないので気にならないが、このマイマイだけが異常に多いのだ。春、庭にジャガイモなどの野菜を植えると、その年はマイマイの異常発生は確実となるようだ。多分、マイマイの居場所となる日陰が、ジャガイモの葉っぱの成長増えてくるし、その日陰で湿気も保てるし、ジャガイモの葉っぱを食料にできるなど、これほど環境の良い場所で数が増えないはずがない。
うちの庭だけで一万匹はいるのではないか。とにかく、土の中から湧いてくるくらいいる。キャベツなど裏から表から全部取り除いたつもりでも、10分後また戻ってみると、またちゃっかりとキャベツの葉っぱにマイマイがいるのが普通なのだ。カタツムリはのんびりしているように思われているが、実はどんどん高い場所へ移動する習性があるようで、数分で結構な高さまで登っている。庭で野菜を栽培しないと、そのシーズンはマイマイが激減するので、やはり庭で野菜を育てるとその環境を利用してマイマイが異常繁殖するようだ。
今シーズン期待のトマトもナスも全然ダメ。トマトは一か月前から成長が止まり、実った青いトマトの実も腐って落ちており、去年でさえ最低でも10個は収穫できたのに、今シーズンはゼロの可能性が高い。トマトはいくら天敵のテントウムシが付いても、それ以上に葉っぱがワサワサと成長していくので、虫の食害をカバーできていたのだけれど、今年は葉っぱが成長しなくなったので、テントウムシやマイマイの集中攻撃を受けても跳ね返せず、もはやあとは枯れるだけみたいな状態だ。
キャベツが一個百円で買えるけれど、庭で育てているキャベツ苗は30円だったけれど、もうどんだけこのキャベツの世話に時間を掛けているか分からない。朝、昼、夕方と一日三回、マイマイや虫を取り除いたりしていても、外側の葉っぱはボロボロで、青虫くんの食害なんてマイマイに比べたら無視して良いくらい可愛いものだ。本当、このキャベツは仮に実ったとしても、一個千円くらいもらいたいくらい手が掛かっている。
今キャベツが一個百円で買えるのも、農薬のお陰であることは間違いない。農薬を使わないと、今書いた通りで、たかだかキャベツ一個でさえ、こんだけ毎日苦労しているのだから、ワイも次があるなら農薬を一度使ってみたくなったほど。こうなることはある程度予想はしていたけれど、やっぱり想像以上だった。それだけ害虫との戦いは生半可なものではないのだ。
当家の庭は、先頭打者のジャガイモのみ成功して、それ以降は全滅状態。ジャガイモはまだ害虫が少ない頃に成長できたので、うまく行ったのかも。トマト、ナス、ホウレンソウ、チンゲン菜と、畑での栽培で自信のあったホウレンソウ、チンゲン菜も庭では集中的に虫の食害にやられ全然ダメだった。これももはや庭では農薬を使うしか育てる手がないように思えてしまう。
ネギなどは誰でも育てられる野菜と書いたけれど、30本のネギ苗が今や10本しか収穫できそうにない状態。それ以外の5本も、もはやマイマイの集中的な食害で青ネギ部分の葉っぱがない状態で、これほど酷い年は初めてだ。今年は雨が多いせいもあるのかも。特に一番困るのが、青い葉っぱの根本部分にたかられ、元気な葉っぱがポロリと丸ごと落ちてしまうのが一番ダメージが大きい。
野菜を人力で育てる手間や時間をトータルで考えると、本当に人件費の掛かり具合を考えると相当の赤字で、今朝の2時間の野菜の雨中の世話だけで、早朝の時間外手当を考えても3千円は掛かっているはずだ。それを考えると、いかにスーパーで売ってる野菜を買った方が安上がりかが分かる。年々、うちの庭の畑の野菜は、過去最低レベルに低下している。
猫日記より(2021.7.19)
今日も36.9度で、おばあちゃんはクーラー、ワイは地下だが、猫らだけ冷房なし。
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