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2010年06月29日
錦戸亮はギャラが2倍!? ジャニタレのお金の問題に関ジャニ∞が斬り込む -
錦戸亮はギャラが2倍!? ジャニタレのお金の問題に関ジャニ∞が斬り込む
6月30日に今年初となるシングル「Wonderful World!!」がリリースされる関ジャニ∞。エンディング曲として採用されている冠番組『冒険JAPAN!関ジャニ∞MAP』(テレビ朝日系)も「関ジャニ∞らしいフレンドリーさで地元の人と触れあっているのがいい」と好評を博すなか、7月4日には特番『関ジャニ∞の怒られよう!』(テレビ朝日系)が放送予定。6月24日のラジオ『横山裕・村上信五のレコメン!』(文化放送)では「プロデューサーが視聴者の反応が良かったらレギュラー化しようって言ってくれてん」という話も飛び出しており、放送内容が大いに期待できそうだ。
ちなみに、この日の『レコメン』には錦戸亮と大倉忠義がゲストで出演し、にぎやかなトークを繰り広げた。
リスナーからの投票でそれぞれの順位を決定する「ヨコヒナリョウクラNO.1決定戦」では「次のシングルのメインボーカルは?」「一番モテそうなのは?」などさまざまなお題が出された。中でも盛り上がりを見せた「30年後に一番お金持ちになりそうな人は?」という質問については、1位村上、2位錦戸、3位横山、4位大倉という結果に。普段から「お金にきっちりしている」というイメージを持つ村上だけに、メンバーも「これはもう出てたよね?」「普段からお金持ってるって言ってるやん」「銭ゲバアイドルやし」と言いたい放題。このあたりから、メンバー同士「誰が本当に(お金を)持っているか」の探り合いになり......。
村上「でも、おたく(ヨコ)の法が金にはうるさいやろ」
錦戸「え? どれぐらい貯金があるんですか? 日本の人口ぐらい?」
横山「何言うてんねん! 最近俺にそれよう聞くけど、錦戸亮は(関ジャニ∞とNEWSで)単純に2倍でしょ!」
錦戸「まぁ、そうかもしんないですね〜」
横山「否定せえへんのか(笑)」
そんな錦戸だが、お金を使わないことでもメンバーの意見は一致。
横山「どこぞで買ったんか分からんような無地のTシャツばっかり着てるやん」
錦戸「これ1枚100円!」
横山「後輩と『メシ行くぞー』みたいなんもないやん」
村上「ないな」
横山「ゴハン行くときも『僕、財布置いてっていい?』ってすぐ言うやん。天丼がご馳走やと思ってるし。どこに使ってんのやろって思うもん」
数年前まで「仕事がない」とぼやいていた関ジャニ∞も、いまや多忙を極めるアイドルに成長。とはいえ、入ってくるお金が増えても、なかなか出ていかないのは相変わらず? その関西人魂で、これからもがっちり仕事をしてがっちり貯め込んでほしいものだ。
6月30日に今年初となるシングル「Wonderful World!!」がリリースされる関ジャニ∞。エンディング曲として採用されている冠番組『冒険JAPAN!関ジャニ∞MAP』(テレビ朝日系)も「関ジャニ∞らしいフレンドリーさで地元の人と触れあっているのがいい」と好評を博すなか、7月4日には特番『関ジャニ∞の怒られよう!』(テレビ朝日系)が放送予定。6月24日のラジオ『横山裕・村上信五のレコメン!』(文化放送)では「プロデューサーが視聴者の反応が良かったらレギュラー化しようって言ってくれてん」という話も飛び出しており、放送内容が大いに期待できそうだ。
ちなみに、この日の『レコメン』には錦戸亮と大倉忠義がゲストで出演し、にぎやかなトークを繰り広げた。
リスナーからの投票でそれぞれの順位を決定する「ヨコヒナリョウクラNO.1決定戦」では「次のシングルのメインボーカルは?」「一番モテそうなのは?」などさまざまなお題が出された。中でも盛り上がりを見せた「30年後に一番お金持ちになりそうな人は?」という質問については、1位村上、2位錦戸、3位横山、4位大倉という結果に。普段から「お金にきっちりしている」というイメージを持つ村上だけに、メンバーも「これはもう出てたよね?」「普段からお金持ってるって言ってるやん」「銭ゲバアイドルやし」と言いたい放題。このあたりから、メンバー同士「誰が本当に(お金を)持っているか」の探り合いになり......。
村上「でも、おたく(ヨコ)の法が金にはうるさいやろ」
錦戸「え? どれぐらい貯金があるんですか? 日本の人口ぐらい?」
横山「何言うてんねん! 最近俺にそれよう聞くけど、錦戸亮は(関ジャニ∞とNEWSで)単純に2倍でしょ!」
錦戸「まぁ、そうかもしんないですね〜」
横山「否定せえへんのか(笑)」
そんな錦戸だが、お金を使わないことでもメンバーの意見は一致。
横山「どこぞで買ったんか分からんような無地のTシャツばっかり着てるやん」
錦戸「これ1枚100円!」
横山「後輩と『メシ行くぞー』みたいなんもないやん」
村上「ないな」
横山「ゴハン行くときも『僕、財布置いてっていい?』ってすぐ言うやん。天丼がご馳走やと思ってるし。どこに使ってんのやろって思うもん」
数年前まで「仕事がない」とぼやいていた関ジャニ∞も、いまや多忙を極めるアイドルに成長。とはいえ、入ってくるお金が増えても、なかなか出ていかないのは相変わらず? その関西人魂で、これからもがっちり仕事をしてがっちり貯め込んでほしいものだ。
華麗なる!?道端3姉妹の驚愕実態にボー然 道端ジェシカ アンジェリカ カレン
華麗なる!?道端3姉妹の驚愕実態にボー然
人気F1レーサーのジェンソン・バトン(30)との交際で一躍世界的注目を集めたモデルの道端ジェシカ(25)。と同時に話題になったのが揃って美人モデルの道端3姉妹だった。しかし、そろそろそのメッキがはがれ始めたようだ。
21日、都内で開催された環境省主催のイベントに長女のカレン(31=写真)が登場。早朝のイベントだっただけに集まった報道陣は少なかったが、道端姉妹といえば、次女のジェシカが、5月下旬に英大衆紙でバトンとの破局を伝えられたばかり。本人や三女のアンジェリカ(24)は出演イベントでも沈黙を貫いてきただけに、長女カレンのコメントに注目が集まった。
しかし、カレンは「全然知らないんですよね」とニッコリ。自身については「私は子どもが2人いるお母さんなんで、子どもが起きる前に1時間早起きして、読書したり、お風呂に入ったり、ストレッチしたり、自分の時間をつくっています」とママをアピールしていた。
実はカレンは未婚のシングルマザー。隠していたわけではないが、意外と知られていない。誰もがうらやむ幸せいっぱいのセレブ主婦ではないのだ。
さらに、三女のアンジェリカは、最近はバラエティー番組に進出。しかし、自由奔放な三女の口から出てくるのは渋谷のギャルも顔負けのブッチャケトークの連発。露出の多い衣装の時は「あるもんは出した方がいい」。イケメンを見ると「おいしそう」。「この顔で英語なんて全然しゃべれねぇーし」「目がちっちゃ過ぎて、ジェシカには“小豆”って言われる」などなど、耳を疑うほど下品なコメントばかりなのだ。
バトンの恋人として名を馳せたジェシカは、同じくF1レーサーのジャン・アレジ(46)と事実婚し3児をもうけた後藤久美子(36)のように、世界のセレブの仲間入りを果たすとばかり思われた。が、3姉妹ともセレブとは程遠い気がする。
人気F1レーサーのジェンソン・バトン(30)との交際で一躍世界的注目を集めたモデルの道端ジェシカ(25)。と同時に話題になったのが揃って美人モデルの道端3姉妹だった。しかし、そろそろそのメッキがはがれ始めたようだ。
21日、都内で開催された環境省主催のイベントに長女のカレン(31=写真)が登場。早朝のイベントだっただけに集まった報道陣は少なかったが、道端姉妹といえば、次女のジェシカが、5月下旬に英大衆紙でバトンとの破局を伝えられたばかり。本人や三女のアンジェリカ(24)は出演イベントでも沈黙を貫いてきただけに、長女カレンのコメントに注目が集まった。
しかし、カレンは「全然知らないんですよね」とニッコリ。自身については「私は子どもが2人いるお母さんなんで、子どもが起きる前に1時間早起きして、読書したり、お風呂に入ったり、ストレッチしたり、自分の時間をつくっています」とママをアピールしていた。
実はカレンは未婚のシングルマザー。隠していたわけではないが、意外と知られていない。誰もがうらやむ幸せいっぱいのセレブ主婦ではないのだ。
さらに、三女のアンジェリカは、最近はバラエティー番組に進出。しかし、自由奔放な三女の口から出てくるのは渋谷のギャルも顔負けのブッチャケトークの連発。露出の多い衣装の時は「あるもんは出した方がいい」。イケメンを見ると「おいしそう」。「この顔で英語なんて全然しゃべれねぇーし」「目がちっちゃ過ぎて、ジェシカには“小豆”って言われる」などなど、耳を疑うほど下品なコメントばかりなのだ。
バトンの恋人として名を馳せたジェシカは、同じくF1レーサーのジャン・アレジ(46)と事実婚し3児をもうけた後藤久美子(36)のように、世界のセレブの仲間入りを果たすとばかり思われた。が、3姉妹ともセレブとは程遠い気がする。
2010年06月24日
平野綾つぶやき1発でアキバジャック
平野綾つぶやき1発でアキバジャック
歌手で声優の平野綾(22)が23日、ツイッターでの“つぶやき予告”だけで東京・秋葉原に1000人のファンを集め、「アキバ完全ジャック」に成功した。前日22日午後3時3分に「1日限定ツイッター」を開設し、同日夜に「明日お昼ごろ、アキバで何かが起こる!!ょ?」とつぶやいた。そのうえで秋葉原のアニメ専門店など3軒をサプライズ訪問したところ、店名を告知しなかったにもかかわらずファンが殺到した。
平日昼で、スコールのような雨が降っていたにもかかわらず、人の波が秋葉原の歩道を埋め尽くした。関係者にガードされた平野が現れると、後を追いかけるファンが続出し歩道が通行不能に。次の店に車で移動すると、ファンも後を走って追いかけ、秋葉原駅周辺は大混乱した。報道陣の取材に現場では対応できず、平野は車で5分ほど離れた日本橋まで「避難」し、車の中で取材に応じた。
この日、10枚目のシングル「Hysteric Barbie」とDVD「平野綾 2nd LIVE TOUR 2009『スピード☆スターツアーズ』LIVE DVD」を、初めて同時発売した記念のイベントだった。平野は「実際こんなに集まっていただくとかなりビックリ」と驚いた。午後9時20分過ぎの時点で、フォロワー(閲覧登録者数)も1万7000人を超え、ツイッターでも驚異的人気を見せつけた。
今後について「夏以降に新しいお仕事が待ちかまえていて…まだ内緒なんですけれど。今までとは違う、いろいろな方の目に触れる機会が増えると思います」と新たな挑戦へ意欲を見せた。
歌手で声優の平野綾(22)が23日、ツイッターでの“つぶやき予告”だけで東京・秋葉原に1000人のファンを集め、「アキバ完全ジャック」に成功した。前日22日午後3時3分に「1日限定ツイッター」を開設し、同日夜に「明日お昼ごろ、アキバで何かが起こる!!ょ?」とつぶやいた。そのうえで秋葉原のアニメ専門店など3軒をサプライズ訪問したところ、店名を告知しなかったにもかかわらずファンが殺到した。
平日昼で、スコールのような雨が降っていたにもかかわらず、人の波が秋葉原の歩道を埋め尽くした。関係者にガードされた平野が現れると、後を追いかけるファンが続出し歩道が通行不能に。次の店に車で移動すると、ファンも後を走って追いかけ、秋葉原駅周辺は大混乱した。報道陣の取材に現場では対応できず、平野は車で5分ほど離れた日本橋まで「避難」し、車の中で取材に応じた。
この日、10枚目のシングル「Hysteric Barbie」とDVD「平野綾 2nd LIVE TOUR 2009『スピード☆スターツアーズ』LIVE DVD」を、初めて同時発売した記念のイベントだった。平野は「実際こんなに集まっていただくとかなりビックリ」と驚いた。午後9時20分過ぎの時点で、フォロワー(閲覧登録者数)も1万7000人を超え、ツイッターでも驚異的人気を見せつけた。
今後について「夏以降に新しいお仕事が待ちかまえていて…まだ内緒なんですけれど。今までとは違う、いろいろな方の目に触れる機会が増えると思います」と新たな挑戦へ意欲を見せた。
2010年06月22日
フランス代表崩壊…選手が練習ボイコット
フランス代表崩壊…選手が練習ボイコット
「W杯・A組、フランス-南アフリカ」(22日、ブルームフォンテーン)
FWアネルカのメンバー追放に抗議して20日の練習をボイコットしたフランス代表が21日、練習を再開した。
アネルカは監督へ暴言を吐いたとして、19日に代表チームを離れた。これを受け、選手たちは「アネルカを追放したフランス・サッカー連盟の決定に、全員一致で反対する」との抗議声明を出していた。
20日の練習前には、主将のDFエブラとフィジカルコーチが激しく口論。同コーチは持っていたストップウオッチを捨てて練習場を後にした。チームディレクターは涙ながらに辞任を表明した。
フランスは22日に1次リーグ最終戦の南アフリカ戦を控えているが、1分け1敗でリーグ突破は難しくなっている。
「W杯・A組、フランス-南アフリカ」(22日、ブルームフォンテーン)
FWアネルカのメンバー追放に抗議して20日の練習をボイコットしたフランス代表が21日、練習を再開した。
アネルカは監督へ暴言を吐いたとして、19日に代表チームを離れた。これを受け、選手たちは「アネルカを追放したフランス・サッカー連盟の決定に、全員一致で反対する」との抗議声明を出していた。
20日の練習前には、主将のDFエブラとフィジカルコーチが激しく口論。同コーチは持っていたストップウオッチを捨てて練習場を後にした。チームディレクターは涙ながらに辞任を表明した。
フランスは22日に1次リーグ最終戦の南アフリカ戦を控えているが、1分け1敗でリーグ突破は難しくなっている。
注目記事: 毛穴の黒ずみは、●●による毛穴の詰まりが原因
毛穴の黒ずみは、による毛穴の詰まりが原因
1.角質
2.皮脂
3.角栓
4.キトサン
ときどきいますよねえ、毛穴の黒ずみがとても目立つ人。ついつい目が行っちゃう。
「この人、鏡で自分の顔を見て、毛穴の黒ずみが気にならないのかなぁ。家族は何にも言わないのかなぁ」と思う。
まあ、毛穴の詰まりで病気になることはないだろうから、どうでもいいんだけど。ニキビの原因ぐらいにはなるのかな。
ところでこの問題ですけど、皮脂でも角栓でも正解なんじゃないかと思って「毛穴の黒ずみは、●●による毛穴の詰まりが原因」でググりました。でもどっちが正解かはわかりませんでした。
1.角質
2.皮脂
3.角栓
4.キトサン
ときどきいますよねえ、毛穴の黒ずみがとても目立つ人。ついつい目が行っちゃう。
「この人、鏡で自分の顔を見て、毛穴の黒ずみが気にならないのかなぁ。家族は何にも言わないのかなぁ」と思う。
まあ、毛穴の詰まりで病気になることはないだろうから、どうでもいいんだけど。ニキビの原因ぐらいにはなるのかな。
ところでこの問題ですけど、皮脂でも角栓でも正解なんじゃないかと思って「毛穴の黒ずみは、●●による毛穴の詰まりが原因」でググりました。でもどっちが正解かはわかりませんでした。
2010年06月21日
フランスチームが練習を拒否 アネルカ追放で - 2010 FIFA ワールドカップ
フランスチームが練習を拒否 アネルカ追放で
サッカーのワールドカップ(W杯)に出場中のフランス代表チームが20日、FWアネルカの除外に抗議し、練習を拒否していることが明らかになった。
アネルカは17日、メキシコ戦でのハーフタイム中にドメネク監督に暴言を吐いたとして、フランスのサッカー連盟がチームから除外した。AP通信によると、ドメネク監督を含む選手団は20日、「連盟に抗議をするため」(ドメネク監督)同日の練習を拒否した。除外の決定が、報道情報などに基づいている点などに反発しているという。
前回大会で準優勝のフランスは、1次リーグ2戦を終え1分け1敗と、決勝トーナメント進出に向けがけっぷちの状況に追い込まれている。
サッカーのワールドカップ(W杯)に出場中のフランス代表チームが20日、FWアネルカの除外に抗議し、練習を拒否していることが明らかになった。
アネルカは17日、メキシコ戦でのハーフタイム中にドメネク監督に暴言を吐いたとして、フランスのサッカー連盟がチームから除外した。AP通信によると、ドメネク監督を含む選手団は20日、「連盟に抗議をするため」(ドメネク監督)同日の練習を拒否した。除外の決定が、報道情報などに基づいている点などに反発しているという。
前回大会で準優勝のフランスは、1次リーグ2戦を終え1分け1敗と、決勝トーナメント進出に向けがけっぷちの状況に追い込まれている。
2010年06月18日
500万人が追加借り入れ困難 貸金業法完全施行に灯る黄信号
500万人が追加借り入れ困難 貸金業法完全施行に灯る黄信号
「ヤミ金の利用はやむをえないという利用者も1割程度存在するなど、問題点も浮き彫りになってきている」
改正貸金業法の完全施行を6月に控えて、徐々にその影響が見え始めた。冒頭のセリフは3月1日の大阪府議会での西脇邦雄議員の質問に対する商工労働部長の答弁だ。大阪府では現在、貸金業に関する実態調査を行っており、その途上で「やり過ぎ」ともいわれる貸金業法改正の問題点があらわになっているのだ。
完全施行に伴って、貸出残高は収入の3分の1までとする総量規制が導入され、上限金利は現行の29・2%から15〜20%へと引き下げられる。もともと貸金業法の改正は多重債務者問題を解決するための措置だったが、上限金利引き下げや総量規制は、貸し出しの急速な絞り込みを前倒しで引き起こすといった皮肉な現象をもたらしている。
下のグラフにもあるように、消費者金融大手7社の新規貸し出しの成約率は昨年12月に過去最低の28%を記録。資金繰りに窮した一部企業が融資をストップしているという面もあるが、多くは6月の完全施行に向けて融資基準を引き上げていることが原因だ。アコムの場合、2月の成約率が39%であるのに対し、 6月以降は厳格に基準を導入するため、30%程度に落ち込むことになるという。
既存利用者への影響もある。消費者金融の利用者は現在1000万人程度いるが、「そのうち半数の約500万人が総量規制に抵触する。6月以降、追加融資が受けられないことに初めて気づく人が続出するだろう」(大手消費者金融幹部)。完全施行に伴う混乱は非常に大きい可能性があり、「6月パニック」までうわさされる始末だ。
政府の貸金業制度に関するプロジェクトチームは12日に完全施行することを決定。ソフトランディングのための施策を打ち出したが、それでは間に合わない可能性もある。「世界でも希に見る厳し過ぎる法律」と呼ばれる改正貸金業法が、景気のさらなる悪化のきっかけになりかねない。
「ヤミ金の利用はやむをえないという利用者も1割程度存在するなど、問題点も浮き彫りになってきている」
改正貸金業法の完全施行を6月に控えて、徐々にその影響が見え始めた。冒頭のセリフは3月1日の大阪府議会での西脇邦雄議員の質問に対する商工労働部長の答弁だ。大阪府では現在、貸金業に関する実態調査を行っており、その途上で「やり過ぎ」ともいわれる貸金業法改正の問題点があらわになっているのだ。
完全施行に伴って、貸出残高は収入の3分の1までとする総量規制が導入され、上限金利は現行の29・2%から15〜20%へと引き下げられる。もともと貸金業法の改正は多重債務者問題を解決するための措置だったが、上限金利引き下げや総量規制は、貸し出しの急速な絞り込みを前倒しで引き起こすといった皮肉な現象をもたらしている。
下のグラフにもあるように、消費者金融大手7社の新規貸し出しの成約率は昨年12月に過去最低の28%を記録。資金繰りに窮した一部企業が融資をストップしているという面もあるが、多くは6月の完全施行に向けて融資基準を引き上げていることが原因だ。アコムの場合、2月の成約率が39%であるのに対し、 6月以降は厳格に基準を導入するため、30%程度に落ち込むことになるという。
既存利用者への影響もある。消費者金融の利用者は現在1000万人程度いるが、「そのうち半数の約500万人が総量規制に抵触する。6月以降、追加融資が受けられないことに初めて気づく人が続出するだろう」(大手消費者金融幹部)。完全施行に伴う混乱は非常に大きい可能性があり、「6月パニック」までうわさされる始末だ。
政府の貸金業制度に関するプロジェクトチームは12日に完全施行することを決定。ソフトランディングのための施策を打ち出したが、それでは間に合わない可能性もある。「世界でも希に見る厳し過ぎる法律」と呼ばれる改正貸金業法が、景気のさらなる悪化のきっかけになりかねない。
3D騒ぎが映画をダメにする9つの理由
3D騒ぎが映画をダメにする9つの理由
2Dの豊かな表現力を忘れて子供だましの映画が量産されかねない。映像体験を進化させる方法は別にある──
ロジャー・エバート(シカゴ・サンタイムズ紙映画評論家)
映画は2Dで十分。「もう1つの次元」は必要ない。ハリウッドが雪崩を打って3Dに走るのは自殺行為だ。飛び出す映像は観客の集中を妨げる場合があり、人によっては吐き気や頭痛の原因になる。映画館に高価な投影機材を売り付け、観客から上乗せ料金をふんだくろうとする狙いが透けて見える。
3D映像は標準的な2Dより明らかに暗い。シリアスな映画には不向き。監督の「撮りたい映画を撮る自由」を縛る。R指定(17歳未満は保護者同伴)などの大人向け映画の観客には、特別料金に見合う満足感はまず与えてくれない。
マーケティングの観点から見れば、私の考えが「異端」であることは承知の上だ。何しろ3Dはハリウッドに史上最大のドル箱商品をもたらし(『アバター』の世界興行収入は27億ドルを超え、さらに記録を更新中)、ほかにも数々のヒット映画を生んでいる。今年の3大ヒット作『アリス・イン・ワンダーランド』『ヒックとドラゴン』『タイタンの戦い』はいずれも3Dで上映されている。
それでも、3Dの限界について私と同じ考えを持つ監督や雑誌編集者、撮影監督、映画ファンは少なくない。映画会社の重役たちの中にも今のブームに抵抗を感じている人がいる。
50年代に一時期話題を呼んだステレオスコープで、3D技術は既に無意味なオモチャであることが分かったはず。ここで異端派の見方を1つずつ説明しよう。
1)もう1つの次元は要らない 2Dの映画を見ているときも、観客の頭の中では3Dの映像が見えている。地平線上の小さな染みのように見えるアラビアのロレンスが、砂漠に馬を駆ってぐんぐん迫ってきたとき、あなたは「あら、少しずつ体が大きくなるよ」と思うだろうか。
私たちの脳は、遠近法で奥行きを感じ取る。人工的にもう1つの次元を加えれば、平面上の奥行きがあざとい感じになるだけだ。
2)より深い感動を与えることはない 心を揺さぶられた映画を思い出してほしい。3Dにする必要があるだろうか。偉大な映画は私たちの想像力を刺激してやまない。『カサブランカ』が3Dになっても、感動が大きくなることはない。
3)集中を妨げる場合がある 3D映画には、2D画像を左目用と右目用に分離しただけのものもある。その結果、ある物体が別の物体の上に浮かんでいるように見えるが、すべてが平板な印象は否めない。
2Dでは、焦点を変えることで観客の目を画面上の1点に引き付ける手法がよく使われる。3Dは前景も背景もくっきりとクリアに見せることを狙っているようだが、その必要があるとは思えないし、観客の注意を引き付ける手段を監督から奪うことになる。
4)人によっては吐き気や頭痛を催す 3Dテレビが市場に登場する直前、ロイター通信が眼科学の権威2人に目に与える影響を聞いた。
その1人ノースウェスタン大学のマイケル・ローゼンバーグ教授によると、「左右の目の周りの筋肉のアンバランスなど、非常に軽い障害があっても、それに気付かずに生活している人が大勢いる」らしい。「通常は脳がうまく調節している」ので支障を感じないが、3D映像を見るという非日常的な体験をすると、「脳に負担をかけることになり、頭痛を起こしやすい」とのことだ。
私たちは普段、左右の目で微妙に異なる角度から物を見ていると、眼科学と神経学の専門家であるロチェスター大学医学センターのデボラ・フリードマン教授は説明する。「それを脳で処理して奥行きを認識している。3D映画の立体感は、人間の目と脳の仕組みとは違ったトリックで作られている」
消費者向け情報誌コンシューマー・リポーツによれば、3D映画を見た人の約15%が頭痛や目の疲れを訴えるという。
5)画面がやや暗い 3D映像システムの父として知られるレニー・リプトンは、現在のデジタルプロジェクターは「(光学的に見て)効率が悪い」と断言している。「光の半分は右目、半分が左目に入るから、単純に明るさが50%減るということだ」。さらに3D用の眼鏡も光を吸収する。
現在、大半の映画館が3D作品を3〜6フットランバート(fL)の輝度で上映している。fLとは、簡単に言えばフィルムを入れていない映写機がスクリーンに投じる光量のこと。アナログ映写機では大体15fLで、オリジナルのアイマックス(大型映像システム)では22fLだった。
6)デジタルプロジェクターを売りたい商魂が透けて見える 3D上映用機材の導入は巨額のコストが掛かるため、当初は映画館が難色を示し、コストの一部を映画会社が負担すべきだと主張していた。これに対して一部の映画会社は、3Dで上映しないなら2Dでの上映も認めないと主張して映画館に圧力をかけた。
ほとんどの映画館の映写室には、アナログとデジタルの映写機を置くスペースがあるのに、アナログ時代は終わったとばかり、デジタルへの切り替えを迫るセールス攻勢がかけられている。
7)観客は特別料金をふんだくられる 3Dの上乗せ料金はこのまま定着するのか、プロジェクターの元が取れたら無くなるのか。
特別料金は、親たちの頭痛の種だ。子供は宣伝にだまされて「3Dじゃなきゃ嫌だ」と言い張る。私は『タイタンの戦い』の映画評でこう書いた。「この映画は3D映像として製作されたものではない。5ドルの特別料金を取るために3Dで上映されるだけだ。2Dで見ても十分楽しめると、子供に教えてあげたほうがいい」
『タイタンの戦い』は『アバター』に続く2匹目のどじょうを狙って、慌てて3D効果が付け加えられた映画だ。3Dアニメに社運を懸けるドリームワークスのジェフリー・カッツェンバーグでさえ、『タイタンの戦い』の3Dは「観客をだますものだ」と酷評した。ちゃちな疑似3Dは金の卵を生むはずのガチョウを殺してしまいかねないと、カッツェンバーグはバラエティー誌のインタビューで語っている。
8)シリアスなドラマに3Dは必要ない かつてアルフレッド・ヒッチコックは3Dで撮影した『ダイヤルMを廻せ!』の出来に不満で、ニューヨークでの封切りでは2D版を上映した。3Dはもっぱらコンピューターで製作する作品に向いているらしい。子供向けの映画やアニメ、そして『アバター』のような作品だ。
もちろん、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』は別格だ。素晴らしい映画で、オリジナルのアイマックス・システムのスクリーンなら臨場感抜群。それに史上最高の興行収入を挙げている。
この映画は3Dの広告塔として利用されているが、(特別料金のない)2Dでも成功したのではないだろうか。全米興行収入の史上第2位は同じキャメロンの『タイタニック』で、こちらはもちろん2Dだった。
それでも『アバター』は3Dをとても効果的に使っている。最初から3D用に計画を立て、2億5000万ドルを投じて完成させたキャメロンは撮影と編集の達人だ。だが、ほかの監督は特別料金を上乗せしたい映画会社のお偉方に3Dを強制されている。
例えばティム・バートン。『アリス・イン・ワンダーランド』(アイマックス3D版)は、マーケティング担当の重役に無理やり作らされた擬似3D映画だ。なるほど興行収入は文句なしだった。しかし3D効果はほんの蛇足で、追加料金を正当化するための詐欺まがいの行為だった。
今ではキャメロンまでが『タイタニック』の疑似3D化を計画している。そういえば3Dドキュメンタリー映画『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』は、沈没したタイタニック号をキャメロンが個人的に撮影したものだった。3D版『タイタニック』は3D用に作られた本物ではないが、キャメロンなら過去の誰よりもうまく「擬似3D」を作りそうだ。
それでも私は言いたい。『タイタニック』はそのままで素晴らしい映画なのに、なぜ余計な手を加える必要があるのか。歴代興行収入2位の作品でもうひと稼ぎしようという魂胆が見え見えだ。
私は以前、マーティン・スコセッシのような監督が3Dに取り組んだら、3Dに対する評価を変えるかもしれないと言った。絶対にそんなことはないと高をくくっていたのだが、そのスコセッシが児童文学『ユゴーの不思議な発明』を3Dで映画化すると発表した(11年公開予定)。映画を知り尽くし、その可能性にほれ込んでいるスコセッシなら、自分のニーズに合わせて3Dをうまく使うはずだ。
私が敬愛するウェルナー・ヘルツォーク監督は、フランスの先史時代の洞窟絵画を取り上げたドキュメンタリーを3Dで撮影している。古代の洞窟のくぼみをより鮮明に映し出すためだ。
自分の作品はあくまでスクリーンの平面にとどまると、ヘルツォークは言った。つまり、映像が飛び出すわけではないということだ。観客は絵画と同じ空間にいるような錯覚を抱き、先史時代の芸術家と同じ目線で絵画を味わえる。
9)ハリウッドは危機を感じるたびに新技術に頼ってきた トーキー、カラー、ワイドスクリーン、ステレオ音響、そして3D。要するに、最新技術によって家庭ではできない体験を提供するということだ。
ブルーレイディスクやHDケーブルテレビの登場で、家庭でも映画館に近い体験ができるようになった。3Dは映画館と家庭の差を広げたが、今度は家庭用3Dテレビが再び差を縮めるかもしれない。
ハリウッドに必要なのは、家庭での体験より格段に素晴らしい「極上の」体験、特別料金に値する体験だ。私は以前から、マキシビジョン48という映像方式を高く評価してきた。既存の映画技術を使うが、1秒間に48コマ(48fps)で撮影し、ちらつきのまったくない映像を提供する。
今の映画は24fps。トーキー映画初期にアナログ音声を乗せるにはそれが限界の速度だったからだ。だがマキシビジョン48は48fpsなので、画質は2倍向上する。
私はマキシビジョン48も、少し前の方式であるショースキャンもこの目で見た。どちらも非常に素晴らしく、スクリーンが「3次元への窓」の役割を果たす。映画好きが見たら、3Dのことなど頭から消え去ってしまうだろう。
私は3Dという映像方式に反対しているのではない。ハリウッドが3Dで塗りつぶされてしまうことに反対なのだ。3Dのせいで、大手映画会社の路線はアカデミー賞に値する映画作りから遠ざかっているような気がする。スコセッシやヘルツォークは大人の映画を作るが、ハリウッドは先を争って子供向け市場に殺到している。
大手映画会社はストーリーと作品の質に対するこだわりを失いつつある気がする。今は何でもかんでもマーケティング優先だ。
ハリウッドはあらゆるタイプの映画に使える、過去のどんな方式よりも圧倒的に優れた映像方式を必要としている。マーケティング担当重役の言うとおり、観客は家庭では味わえない極上の体験を映画館に求めている。しかし、探している答えは3Dではない。
2Dの豊かな表現力を忘れて子供だましの映画が量産されかねない。映像体験を進化させる方法は別にある──
ロジャー・エバート(シカゴ・サンタイムズ紙映画評論家)
映画は2Dで十分。「もう1つの次元」は必要ない。ハリウッドが雪崩を打って3Dに走るのは自殺行為だ。飛び出す映像は観客の集中を妨げる場合があり、人によっては吐き気や頭痛の原因になる。映画館に高価な投影機材を売り付け、観客から上乗せ料金をふんだくろうとする狙いが透けて見える。
3D映像は標準的な2Dより明らかに暗い。シリアスな映画には不向き。監督の「撮りたい映画を撮る自由」を縛る。R指定(17歳未満は保護者同伴)などの大人向け映画の観客には、特別料金に見合う満足感はまず与えてくれない。
マーケティングの観点から見れば、私の考えが「異端」であることは承知の上だ。何しろ3Dはハリウッドに史上最大のドル箱商品をもたらし(『アバター』の世界興行収入は27億ドルを超え、さらに記録を更新中)、ほかにも数々のヒット映画を生んでいる。今年の3大ヒット作『アリス・イン・ワンダーランド』『ヒックとドラゴン』『タイタンの戦い』はいずれも3Dで上映されている。
それでも、3Dの限界について私と同じ考えを持つ監督や雑誌編集者、撮影監督、映画ファンは少なくない。映画会社の重役たちの中にも今のブームに抵抗を感じている人がいる。
50年代に一時期話題を呼んだステレオスコープで、3D技術は既に無意味なオモチャであることが分かったはず。ここで異端派の見方を1つずつ説明しよう。
1)もう1つの次元は要らない 2Dの映画を見ているときも、観客の頭の中では3Dの映像が見えている。地平線上の小さな染みのように見えるアラビアのロレンスが、砂漠に馬を駆ってぐんぐん迫ってきたとき、あなたは「あら、少しずつ体が大きくなるよ」と思うだろうか。
私たちの脳は、遠近法で奥行きを感じ取る。人工的にもう1つの次元を加えれば、平面上の奥行きがあざとい感じになるだけだ。
2)より深い感動を与えることはない 心を揺さぶられた映画を思い出してほしい。3Dにする必要があるだろうか。偉大な映画は私たちの想像力を刺激してやまない。『カサブランカ』が3Dになっても、感動が大きくなることはない。
3)集中を妨げる場合がある 3D映画には、2D画像を左目用と右目用に分離しただけのものもある。その結果、ある物体が別の物体の上に浮かんでいるように見えるが、すべてが平板な印象は否めない。
2Dでは、焦点を変えることで観客の目を画面上の1点に引き付ける手法がよく使われる。3Dは前景も背景もくっきりとクリアに見せることを狙っているようだが、その必要があるとは思えないし、観客の注意を引き付ける手段を監督から奪うことになる。
4)人によっては吐き気や頭痛を催す 3Dテレビが市場に登場する直前、ロイター通信が眼科学の権威2人に目に与える影響を聞いた。
その1人ノースウェスタン大学のマイケル・ローゼンバーグ教授によると、「左右の目の周りの筋肉のアンバランスなど、非常に軽い障害があっても、それに気付かずに生活している人が大勢いる」らしい。「通常は脳がうまく調節している」ので支障を感じないが、3D映像を見るという非日常的な体験をすると、「脳に負担をかけることになり、頭痛を起こしやすい」とのことだ。
私たちは普段、左右の目で微妙に異なる角度から物を見ていると、眼科学と神経学の専門家であるロチェスター大学医学センターのデボラ・フリードマン教授は説明する。「それを脳で処理して奥行きを認識している。3D映画の立体感は、人間の目と脳の仕組みとは違ったトリックで作られている」
消費者向け情報誌コンシューマー・リポーツによれば、3D映画を見た人の約15%が頭痛や目の疲れを訴えるという。
5)画面がやや暗い 3D映像システムの父として知られるレニー・リプトンは、現在のデジタルプロジェクターは「(光学的に見て)効率が悪い」と断言している。「光の半分は右目、半分が左目に入るから、単純に明るさが50%減るということだ」。さらに3D用の眼鏡も光を吸収する。
現在、大半の映画館が3D作品を3〜6フットランバート(fL)の輝度で上映している。fLとは、簡単に言えばフィルムを入れていない映写機がスクリーンに投じる光量のこと。アナログ映写機では大体15fLで、オリジナルのアイマックス(大型映像システム)では22fLだった。
6)デジタルプロジェクターを売りたい商魂が透けて見える 3D上映用機材の導入は巨額のコストが掛かるため、当初は映画館が難色を示し、コストの一部を映画会社が負担すべきだと主張していた。これに対して一部の映画会社は、3Dで上映しないなら2Dでの上映も認めないと主張して映画館に圧力をかけた。
ほとんどの映画館の映写室には、アナログとデジタルの映写機を置くスペースがあるのに、アナログ時代は終わったとばかり、デジタルへの切り替えを迫るセールス攻勢がかけられている。
7)観客は特別料金をふんだくられる 3Dの上乗せ料金はこのまま定着するのか、プロジェクターの元が取れたら無くなるのか。
特別料金は、親たちの頭痛の種だ。子供は宣伝にだまされて「3Dじゃなきゃ嫌だ」と言い張る。私は『タイタンの戦い』の映画評でこう書いた。「この映画は3D映像として製作されたものではない。5ドルの特別料金を取るために3Dで上映されるだけだ。2Dで見ても十分楽しめると、子供に教えてあげたほうがいい」
『タイタンの戦い』は『アバター』に続く2匹目のどじょうを狙って、慌てて3D効果が付け加えられた映画だ。3Dアニメに社運を懸けるドリームワークスのジェフリー・カッツェンバーグでさえ、『タイタンの戦い』の3Dは「観客をだますものだ」と酷評した。ちゃちな疑似3Dは金の卵を生むはずのガチョウを殺してしまいかねないと、カッツェンバーグはバラエティー誌のインタビューで語っている。
8)シリアスなドラマに3Dは必要ない かつてアルフレッド・ヒッチコックは3Dで撮影した『ダイヤルMを廻せ!』の出来に不満で、ニューヨークでの封切りでは2D版を上映した。3Dはもっぱらコンピューターで製作する作品に向いているらしい。子供向けの映画やアニメ、そして『アバター』のような作品だ。
もちろん、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』は別格だ。素晴らしい映画で、オリジナルのアイマックス・システムのスクリーンなら臨場感抜群。それに史上最高の興行収入を挙げている。
この映画は3Dの広告塔として利用されているが、(特別料金のない)2Dでも成功したのではないだろうか。全米興行収入の史上第2位は同じキャメロンの『タイタニック』で、こちらはもちろん2Dだった。
それでも『アバター』は3Dをとても効果的に使っている。最初から3D用に計画を立て、2億5000万ドルを投じて完成させたキャメロンは撮影と編集の達人だ。だが、ほかの監督は特別料金を上乗せしたい映画会社のお偉方に3Dを強制されている。
例えばティム・バートン。『アリス・イン・ワンダーランド』(アイマックス3D版)は、マーケティング担当の重役に無理やり作らされた擬似3D映画だ。なるほど興行収入は文句なしだった。しかし3D効果はほんの蛇足で、追加料金を正当化するための詐欺まがいの行為だった。
今ではキャメロンまでが『タイタニック』の疑似3D化を計画している。そういえば3Dドキュメンタリー映画『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』は、沈没したタイタニック号をキャメロンが個人的に撮影したものだった。3D版『タイタニック』は3D用に作られた本物ではないが、キャメロンなら過去の誰よりもうまく「擬似3D」を作りそうだ。
それでも私は言いたい。『タイタニック』はそのままで素晴らしい映画なのに、なぜ余計な手を加える必要があるのか。歴代興行収入2位の作品でもうひと稼ぎしようという魂胆が見え見えだ。
私は以前、マーティン・スコセッシのような監督が3Dに取り組んだら、3Dに対する評価を変えるかもしれないと言った。絶対にそんなことはないと高をくくっていたのだが、そのスコセッシが児童文学『ユゴーの不思議な発明』を3Dで映画化すると発表した(11年公開予定)。映画を知り尽くし、その可能性にほれ込んでいるスコセッシなら、自分のニーズに合わせて3Dをうまく使うはずだ。
私が敬愛するウェルナー・ヘルツォーク監督は、フランスの先史時代の洞窟絵画を取り上げたドキュメンタリーを3Dで撮影している。古代の洞窟のくぼみをより鮮明に映し出すためだ。
自分の作品はあくまでスクリーンの平面にとどまると、ヘルツォークは言った。つまり、映像が飛び出すわけではないということだ。観客は絵画と同じ空間にいるような錯覚を抱き、先史時代の芸術家と同じ目線で絵画を味わえる。
9)ハリウッドは危機を感じるたびに新技術に頼ってきた トーキー、カラー、ワイドスクリーン、ステレオ音響、そして3D。要するに、最新技術によって家庭ではできない体験を提供するということだ。
ブルーレイディスクやHDケーブルテレビの登場で、家庭でも映画館に近い体験ができるようになった。3Dは映画館と家庭の差を広げたが、今度は家庭用3Dテレビが再び差を縮めるかもしれない。
ハリウッドに必要なのは、家庭での体験より格段に素晴らしい「極上の」体験、特別料金に値する体験だ。私は以前から、マキシビジョン48という映像方式を高く評価してきた。既存の映画技術を使うが、1秒間に48コマ(48fps)で撮影し、ちらつきのまったくない映像を提供する。
今の映画は24fps。トーキー映画初期にアナログ音声を乗せるにはそれが限界の速度だったからだ。だがマキシビジョン48は48fpsなので、画質は2倍向上する。
私はマキシビジョン48も、少し前の方式であるショースキャンもこの目で見た。どちらも非常に素晴らしく、スクリーンが「3次元への窓」の役割を果たす。映画好きが見たら、3Dのことなど頭から消え去ってしまうだろう。
私は3Dという映像方式に反対しているのではない。ハリウッドが3Dで塗りつぶされてしまうことに反対なのだ。3Dのせいで、大手映画会社の路線はアカデミー賞に値する映画作りから遠ざかっているような気がする。スコセッシやヘルツォークは大人の映画を作るが、ハリウッドは先を争って子供向け市場に殺到している。
大手映画会社はストーリーと作品の質に対するこだわりを失いつつある気がする。今は何でもかんでもマーケティング優先だ。
ハリウッドはあらゆるタイプの映画に使える、過去のどんな方式よりも圧倒的に優れた映像方式を必要としている。マーケティング担当重役の言うとおり、観客は家庭では味わえない極上の体験を映画館に求めている。しかし、探している答えは3Dではない。