2012年02月14日
ジュネーブサロン2012 高級腕時計、定番が充実 - 話題 - ファッション&スタイル
人気の高いレギュラーコレクションのリニューアルやバリエーションが増加。長く愛用できる高品質で魅力的なラインナップがますます充実してきた――。毎年恒例の国際的な高級時計展示会「ジュネーブサロン」が1月16日から20日まで開催されたが、今年の新作の傾向をこのように表現できるかもしれない。
◇
この展示会の正式名称はSIHH(国際高級時計サロン)だが、スイス・ジュネーブで実施されることから前述のように通称される。新作を世界に披露する場でもあるが、基本的に時計の受発注を行うビジネスショーであるため、入場者は各ブランドによる招待客のみに限定。会場内も高級時計の商談にふさわしく格調高い雰囲気に演出されている。
主催者の発表によれば、今年はメディア関係者も含めて約1万2500人が招待されたという。
出展したのは、カルティエを始めとして18ブランド。高級時計市場の人気を反映して、会場内は熱気にあふれていた。
日本から買い付けに来場した老舗時計店の社長は「人気の定番コレクションがさらに充実した印象」とコメント。別の時計店バイヤーも「派手で目立つ新作は少ないものの、人気を集めそうな魅力的なモデルが多い」として次のように語ってくれた。
「リーマン・ショック以降、本当に価値のある時計が求められるようになった。実際に高額ブランドでも定番コレクションが売れており、こうした市場に敏感に対応した結果だと思います」
以下、注目の新作をブランド別に駆け足で紹介する。
この展示会を代表するカルティエでは、1919年に発売されたメゾンのアイコンの一つ、「タンク」に新たなコレクション「タンク アングレーズ」=写真[1]=が発表された。リューズがケースの中に組み込まれたことでより直線的なフォルムが際立った。戦車のキャタピラーから着想を得てデザインされた「タンク」。より一層そのデザインを忠実に表現しているといえよう。
ケースが反転する「レベルソ」で知られるジャガー・ルクルトでは、この角型コレクションに月・曜日・日付・ムーンフェイズを表示する「グランド・レベルソ・カレンダー」=[2]=を追加。
ヴァンクリーフ&アーペルでも、1949年に製作された時計を現代的に解釈した「ピエール・アーペル」=[3]=が新登場しており、いずれも時代を超えたエレガンスが共通項といえるかもしれない。
ラグジュアリー・スポーツ系では、パネライの「トゥットネロ ルミノール 1950 スリーデイズ GMT オートマティック チェラミカ」=[4]=に注目したい。ケースからブレスレットまでセラミックのオールブラックモデルだ。
IWCでは「パイロット・ウォッチ」の新たなモデルを発表。バリエーションが増加したが、その中でも「トップガン・ミラマー」=[5]=はミリタリーテイストの意欲的な新作だ。
今年で4回目の出展となるラルフローレンでも、スポーティングコレクションにクロノグラフモデル「サファリ RL67」=[6]=が新登場。ステンレススチールに特殊な化学熱処理を施したガンメタル仕上げのケースに、ヴィンテージ加工のキャンバス地がセットされている。
モンブランでは、積算計が針でなくディスクが回転して表示する独特の「ニコラ・リューセック クロノグラフ」に「オープン ホームタイム」=[7]=が追加された。もう一つの時間帯の時刻も回転ディスク表示となり、その一部をスケルトンでオープンにしたことが特長だ
◇
この展示会の正式名称はSIHH(国際高級時計サロン)だが、スイス・ジュネーブで実施されることから前述のように通称される。新作を世界に披露する場でもあるが、基本的に時計の受発注を行うビジネスショーであるため、入場者は各ブランドによる招待客のみに限定。会場内も高級時計の商談にふさわしく格調高い雰囲気に演出されている。
主催者の発表によれば、今年はメディア関係者も含めて約1万2500人が招待されたという。
出展したのは、カルティエを始めとして18ブランド。高級時計市場の人気を反映して、会場内は熱気にあふれていた。
日本から買い付けに来場した老舗時計店の社長は「人気の定番コレクションがさらに充実した印象」とコメント。別の時計店バイヤーも「派手で目立つ新作は少ないものの、人気を集めそうな魅力的なモデルが多い」として次のように語ってくれた。
「リーマン・ショック以降、本当に価値のある時計が求められるようになった。実際に高額ブランドでも定番コレクションが売れており、こうした市場に敏感に対応した結果だと思います」
以下、注目の新作をブランド別に駆け足で紹介する。
この展示会を代表するカルティエでは、1919年に発売されたメゾンのアイコンの一つ、「タンク」に新たなコレクション「タンク アングレーズ」=写真[1]=が発表された。リューズがケースの中に組み込まれたことでより直線的なフォルムが際立った。戦車のキャタピラーから着想を得てデザインされた「タンク」。より一層そのデザインを忠実に表現しているといえよう。
ケースが反転する「レベルソ」で知られるジャガー・ルクルトでは、この角型コレクションに月・曜日・日付・ムーンフェイズを表示する「グランド・レベルソ・カレンダー」=[2]=を追加。
ヴァンクリーフ&アーペルでも、1949年に製作された時計を現代的に解釈した「ピエール・アーペル」=[3]=が新登場しており、いずれも時代を超えたエレガンスが共通項といえるかもしれない。
ラグジュアリー・スポーツ系では、パネライの「トゥットネロ ルミノール 1950 スリーデイズ GMT オートマティック チェラミカ」=[4]=に注目したい。ケースからブレスレットまでセラミックのオールブラックモデルだ。
IWCでは「パイロット・ウォッチ」の新たなモデルを発表。バリエーションが増加したが、その中でも「トップガン・ミラマー」=[5]=はミリタリーテイストの意欲的な新作だ。
今年で4回目の出展となるラルフローレンでも、スポーティングコレクションにクロノグラフモデル「サファリ RL67」=[6]=が新登場。ステンレススチールに特殊な化学熱処理を施したガンメタル仕上げのケースに、ヴィンテージ加工のキャンバス地がセットされている。
モンブランでは、積算計が針でなくディスクが回転して表示する独特の「ニコラ・リューセック クロノグラフ」に「オープン ホームタイム」=[7]=が追加された。もう一つの時間帯の時刻も回転ディスク表示となり、その一部をスケルトンでオープンにしたことが特長だ
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image