桑原通夫です。
金融理論の基本・・とは
『市場効率仮説』に基づいています。
その市場効率仮説とは・・
「今の株式市場においては
利用可能なすべての新しい
情報は、
直ちに織り込まれるので超過
リスクを超えたリターン・・
つまり超過リターンを得ることは
出来ない・・
そして株価の予測は不可能である‥」
という仮説の事。
つまり・・仮説ではありますが
公開されている金融市場は
効率的である・・無駄がない。
という事で・・基本的には
常に価値＝時価ということです。
ところが、金融商品の価格変動は
不規則である・・
株価はランダムに動く。
その結果・・市場参加者は誰も
市場平均以上の利益を出すことは
不可能である・・
というのが市場効率仮説です。
つまり、すべての利用可能な
情報が、完全に市場価値に
反映されている‥というこの仮説
には無理があるのです。
価値＝時価は常に正しいわけではなく
おおよそは正しい・・というのが
真実なのです。
そして投資で利益を出すには
特別な情報が必要・・ではなく
誰よりも早く情報を得る・・
必要がある‥と思うのも
大きな誤解です。
株式市場は、皆さんと同じ時刻に
同じ情報が公開されるように
なっています。
ところが‥なぜ？
価値算定にバラつきが
起きるのか・・相場が動くのか・・
それこそが情報を読み解く力や
ありふれた情報の中から
正しく読み解くための
経験と知識と技能の差・・
によるものです。
つまり、外部情報の違いではなく
読み解く本人・・
内側の実力の違いこそが
差が生じる理由です。
誰も知らない情報を
いち早く手にしないと
株で儲けることは出来ない・・
と多くの人が誤解していますが
株式投資で儲けるには・・
本人の認識力を正しくする以外
ないのです。
共通の情報を入力
↓
価値観で情報を処理する
↓
本人なりに解釈し認識する
これらが人それぞれ違うから・・
人は事実を自分の価値観で
判断してしまうから・・
価値＝時価にならない場合が
生れて、ほとんどの人が
正しい判断が出来なくなる。
結果・・価格変動が起きて
利益を得るものと損をするものが
出てくるのです。
価値観の土台となるのは
経験です・・
この経験の違いが価値観の違い
となり、
結果が違ってくるのです。
1人の人間が上場企業の
全てを理解することは出来ません。
企業を判断する場合・・
1人の人間は、すべての企業を
経験できるわけではありません。
という事で、市場参加者の多くは
よくわからないまま・・
市場に公開されている僅かな情報を
頼りに投資をしているのです。
だから‥間違った判断をする人が
圧倒的に多いのです。
多くの人が間違った判断をするお陰で
大きく儲ける少数の人が出てくるのです。
市場参加者が全て正しく
判断したら・・・
価値＝時価が正しいという
ことになり・・
株価の変動も無くなります。
それでは市場は・・衰退します。
実力をの出した企業が
実力を伸ばした分だけ時価が上がる・・
そこに偏見が入る余地がなければ
情報通りの値動きになるだけです。
誰も大儲けをすることは出来ません。
経験値により・・手にする利益も
違ってくる・・
そこが株式市場の魅力です。
株式市場で起きる大きな
誤解とは・・
何か特別な情報を持っていなければ
投資で利益を得ることは出来ない・・
と多くの人が思ってしまう事です。
同じ情報でも・・誰よりも早く手に
入れなければ儲けられない・・
と思ってしまう事です。
そんなことはありません・・
それを求めたら犯罪者になるだけ・・
同じ情報を‥同じ時刻に知るという
株式市場の大原則にのっとって
投資をしているのに差が出るのは・・
実力の違いだけという事です。
その実力とは・・経験値の事です。
早く初めて、多くの経験を積んで
努力を積み重ねる以外・・
投資で成功することは出来ません。
それが出来ないので分散投資を
する人が多いのですが、
分散投資は‥それを盛んに進める
証券会社が儲かるだけです。
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