2017年09月22日
大根の作り方!初めてでもおいしく収穫するコツを解説
市販されている大きくて長い大根ほどではなくても、家庭菜園でも大根を作ることが出来ます。
スーパーの大根は規格などが決まっているのですが、家庭菜園では様々な大きさのものを自由に作ることが出来ます。
大きな大根だと収穫の時、腰が痛くなるくらいに大変なので、ほどほどの大きさが良いという人はほどほどの大きさの品種を選びましょう。
大根の作り方自体は手間は掛かりますが、難しいことはないので、是非作ってみましょう。
大根の豆知識
アブラナ科の根菜類です。
原産は地中海あたりで、中国経由で日本にやってきました。
調理法ではサラダや煮物、おみそ汁といったものが多いと思いますが、ステーキを作ったりする人もいます。
幅広い調理法が出来るのが魅力な野菜です。
栽培するにあたっては冷涼な気候を好みます。
大体17度から25度くらいですが、夏でも育てることが出来る品種も多くあります。
10度を下回ると実が成長することが出来ません。
大根の栽培に必要な道具
(1) 種
苗を植えかえて育てることは出来ません。
(2) 有機肥料
根菜類の大根はカリウムが多めに必要です。
カリウムが多い肥料は草木灰ですが、これだけだとカリウムしかないのでバランスが悪いので、他の有機肥料と組み合わせます。
葉っぱを大きく育てるためのチッソが多い油かす、実の味を良くするリン酸が多い骨粉を混ぜましょう。
米ぬかが手に入るのなら、ボカシ肥料を作って育てることをおススメします。
家庭菜園で使える手作りボカシ肥料の簡単な作り方
(3) 堆肥
堆肥は出来るだけ原形を留めていない土のようになった完熟のものを選びます。
(4) 有機石灰
有機石灰は牡蠣殻やホタテの貝殻を主原料にしたものです。
(5) 防虫ネット・アーチ型支柱
大根はカタツムリやナメクジの食害があります。
気になる人は防虫ネットを買いましょう。
土作り
過去3年間はアブラナ科野菜を育てていない場所を選びましょう。
大根を真っ直ぐとしたきれいなものを収穫したい場合は土を深く耕し、石や土の塊を取り除くかほぐします。
肥料・石灰・堆肥をまく量は袋の表示に従って下さい。
ボカシ肥料は1平方メートル当たり2掴みほどまきます。
もし表示がなかったら、肥料と石灰は1平方メートル1掴み、堆肥は1平方メートル2キロです。
土を深く耕すのは疲れるので、大根が少々いびつでもいいという人はいつもと同じくらいに耕せば大丈夫です。
畝と植えつけ
幅60cm、高さ10cmの畝を作ります。
30cm間隔で種を5粒植えていきましょ。
土を被せて植えた後、水をたっぷりとまいてあげます。
発芽するまでは土の表面が乾かないように管理してあげましょう。
種を植えたら、防虫ネットをしてあげます。
発芽後の間引きと追肥
大根は間引きをして、最終的に1つの穴に1つの大根という風にしていきます。
ちょっともったいないなと思っても1つの穴に2本の大根が限界です。
1つの穴に2本の大根を育てる場合は大根の大きさがちょっと小っちゃくなります。
それでは間引きの方法についてですが、発芽後、双葉の時に元気がなさそうなものや虫に食べられているもの、なんとなく気に入らないものを2本抜きます。
その後本葉が2枚から3本になった頃に1本抜き、一騎討ち状態にしましょう。
この時に1回目の追肥をします。
畝に肥料をまき、土と混ぜ、大根に土寄せします。
本葉が5枚から6枚になった頃、元気がある方だけを残し、育てます。
この時に2回目の追肥をします。
その後は葉っぱが成長していないなと思ったら、追肥のタイミングです。
管理のポイントと水やり
肥料が多過ぎると実が割れたり、実が曲がったりする場合があります。
なお、実が割れるのは乾燥が続いていた時期に急に大雨が降った時や逆に湿っていたのに急に乾燥したという時にもなります。
大根は水があり過ぎても駄目ですし、少な過ぎても駄目な野菜で、常に一定の水分量を保つように管理してあげましょう。
病害虫
大根は土や天気の状態によって容易に病気にもなります。
例えば、大根を切った時に中が真っ黒だったら黒腐れ病。
これはカビが原因の病気で、湿った土でなりやすい病気です。
しかもこの病気の厄介なところカビが畑にする年間居座るという質の悪さにあります。
管理人の畑はかつて水害に遭い、ご近所さんの畑も含めて全ての大根が真っ黒になってしまいました。
しかもこの病気は大根を切ってみるまで、病気かどうかわからないというところも困りものです。
この病気が出た場合、残滓などは家庭菜園の外に全部、持ちだして処分します。
残滓を堆肥化させる場合はコンポストなどを使ってしっかりと発酵熱で殺菌しましょう!
ホウ素という成分が欠乏すると、大根の表面に亀裂が入ったりと変な形になります。
他にも大根の実が空洞になったという時は気候が影響をしています。
予防をするためには乾燥させないようにすることが大切です。
他にも大根の実が腐ったような悪臭を放ったりする柔腐病や葉っぱの表面がうっすらと白くなる白さび病などがあります。
他にもウイルス病などがあるのですが、国内メーカーの多くはウイルス病に対しての耐性を持っている大根の種を販売しています。
そのような種を使って栽培をすると病気のリスクを減らすことが出来ます。
病気を予防するためには過去3年間、アブラナ科野菜を植えていない土に植える、適切な量の肥料と水を守ることが大切です。
虫に関してはナメクジカタツムリを始め、あらゆる形と色をした芋虫がやってきて、容赦なく食べていきます。
こまめに潰したり、防虫ネットをしたりして防ぎましょう。
ナメクジとカタツムリはビールを入れた紙コップを地面に埋めて一晩おくと、その穴に入っています。
収穫時期
収穫時期は葉っぱを目安にします。
葉っぱが横に広がり始めたあたりが、収穫の時期になります。
もっと大きくしたいからと長く放置しておくと実が割れるだけだし味も落ちるので、たとえちょっと身が小さいなと思ったとしても葉が垂れ下がってきたらさっさと収穫してください。
大根の大きさは肥料や水の量以外にも気候に左右されるので、多少の大きさは許容してあげて下さい。
まとめ
大根を育てること自体はそんなに手間はかかりません。
しかし、品質や大きさについては気候や天気に左右されやすいという運の要素がある野菜です。
失敗してもめげずにぜひ作ってみて下さい。
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